セーラー万年筆「インク工房」にて、我がオリジナルインク『宝鐸(ほうちゃく)』調製!
セーラー万年筆の「インク工房」なるイベントは、セーラー万年筆の石丸 治(いしまる おさむ)氏がインクブレンダーとして2005年に始めたイベントで、オリジナルカラーのインクを作ってもらえるという大〜変にマニア心をくすぐるイベントでしてな。
萬年筆のインク沼の住人に大人気のイベントで土日祝日にはあっという間に埋まっちまうのですが、今回は平日なので御利益にあずかれた次第でござる😎
ワタクシ、渋い渋〜い灰緑色のインク(←コレは全然違うw)が欲しくて色々と探していたのですが、ど〜れもこれも鮮やかだったり青っぽかったり黄色っぽかったりしてどうしても購入に踏み切れずだったタイミングで、このイベントの存在を見つけてしまったですよ〜w
色ってぇヤツに限らず、人間の知覚ってばモトは測定器からの電気信号なのにそれを脳で処理するときには錯覚の積み重ねになるワケで、自分のイメージを他者に伝えるのは大変に困難なこと。それで良さげな色を周囲から探し出すところから始めたのですが、こ〜れがまたまた、全っっっ然見つからなくて往生。数ヶ月後にひょいと見つけたこのハードカバーの本の背表紙部分の色褪せた感じがドンピシャで万歳👌
インクブレンダーの石丸さんは1万色以上を調合してきたという大ベテラン中の大ベテラン、このバーテンダースタイルがなんとも素敵な方ですが、最初にまるで違う鮮やか〜な色を出してきてビックリ。考え直してみると、おそらく素人に「色を細かく知覚させる稽古」だったのかなぁとかなんとか。手元のパレットでひょいひょいと調合する迷いのなさ、一気にイメージに寄せてくる的確さ、最後の最後のワタクシのちょっとした「こうなのかなぁ」を聞き逃さずに「それならこれもやってみましょうか」と出されたのが、もうね、素晴らしく完璧😭
色の名前も自分でつけられるのもまことにイキな計らいで、さんざん呻吟してヒネり出したのが『宝鐸(ほうちゃく)』。コレは<寺院の堂塔の四隅の軒などに吊して飾りとする大きな鈴>(デジタル大辞泉)のことで、緑青の色からかなり渋くしたこの色のイメージにワリと合っているのではないかなぁと自画自賛。いやはや、大満足のイベントでございました👌
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