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カテゴリー「音楽>作曲家>Massenet」の4件の記事

2022年11月25日 (金)

プレイエルのアップライトピアノNo.4(1885年)で、マスネ『20のインプロヴィゼーション』から、第1巻第2曲を

135年昔、1885年製の PLEYEL No.4 アップライトピアノで、マスネ『20のインプロヴィゼーション』から、第1巻第2曲 を弾きました。この曲は1874年の出版、まさに楽器の時代とぴったりの曲です。マスネは今でこそヴァイオリンの通俗名曲『タイスの瞑想曲』でしか知られていませんが、実はオペラを中心とする当代一流の超人気作曲家でした。

PLEYEL No.4 はアップライトの最高機種で、この個体は作られてから135年経つのにかなりオリジナルの状態が保たれている奇跡的な楽器でした。購入者の意向もあって変に修復せずにできる限りオリジナルを活かして再調整のみで状態を整えることにピアピットが燃えまして、弦も張り替えずに張力を下げて A=430Hz 程度にしています。機構こそショパンの時代とあまり変わっていませんが、迫力ある低音そしておそろしく反応の良い共鳴箱が凄まじい逸品です。

まぁそれにしても再調整という作業はお年寄りwにはか〜なり酷だったでしょうからこの状態でしばらく様子見、これからどのように落ち着いていくのか楽しみです。

2022年7月21日 (木)

BECHSTEIN K 1932年製(PIAPIT修復)で、マスネ『いともゆるやかなワルツ/Valse très lente』を

おなじみ印西市のピアピットでピン板交換という大手術を敢行したBECHSTEIN K(1932年製)で、マスネ『いともゆるやかなワルツ/Valse très lente』を弾きました。

ベヒシュタインK型は現代は製造されていない小さなグランドピアノです。古い楽器らしさを残すために外装には手をかけず、調律の「持ち」に不安があってボディーの一部をえぐってピン板を取り替えるという大手術を敢行、古い楽器の味わいを残しつつ健康的な音色が見事によみがえりました。カール・ベヒシュタインが修行したのはパリですから、実はベヒシュタインってドイツで作られていても系統・血筋としてはフランスのピアノなんですね〜。

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

マスネ(1842-1912)は今でこそヴァイオリンの通俗名曲『タイスの瞑想曲』でしか知られていませんが、実はオペラを中心とする当代一流の超人気作曲家でした。ベヒシュタインはフランスのピアノ製作の伝統を受け継いでいる楽器ですから、このいかにもおふらんすなしなやかで美しい世界がドンピシャに似合っていますよ〜(・o・ゞ



同じ曲を アトリエミストラル の1905年製プレイエルでも弾いています。こちらもどうぞご賞味くださいませ〜 (`・ω・´)

2021年11月18日 (木)

マスネ『2つの即興曲』から第1曲『Eau dormante/動かぬ水』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

マスネ(1842-1912)の『2つの即興曲』から第1曲『Eau dormante/動かぬ水』を1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。この曲の出版は1896年、まさに楽器と作品とがどんぴしゃで、チト渋すぎる感もありますがw興味深く弾くことができました(^^)v

曲名は『よどんだ水』という邦訳もありますが、う〜ん、まぁ、少しヒネってみた結果、なんとか出てきましたよ。『動かぬ水』に決っ定〜 (`・ω・´)!

マスネはオペラで大成功し、当時もっとも有名な作曲家の一人でした。その作品群はとにもかくにも軽妙洒脱かつ美しいメロディーの宝庫ですが、現代ではごく限られた作品しか顧みられていないのがチト残念なような。ヴァイオリン用として誰もに知られる通俗名曲『タイスの瞑想曲』はオペラ『タイス』の中の一曲ですが、これがあまりにも突出して知られ過ぎているという一面もあるのかなぁとかなんとかw。

19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケで、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代で、この時代の独特な空気感は現代の明晰なピアノで弾いてしまうと雲散霧消してしまいがちなのですが、この アトリエミストラル の1905年製プレイエルは的確に手を加えられて適度に弾かれているためでしょうか、霊的な雰囲気を蘇らせることが充分に可能なのでありま〜す (`・ω・´)

2021年9月10日 (金)

マスネ『Valse très lente/いともゆるやかなワルツ』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

マスネ(1842-1912)の『Valse très lente/いともゆるやかなワルツ』を1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。この曲の出版は1901年、まさに楽器と作品とがどんぴしゃで、興味深く弾くことができました(^^)v

この曲名、直訳すれば『とても遅いワルツ』になりましょうが、う〜ん、これじゃ〜このせっかくの小粋で優しくおふら〜んすな世界を一気に興醒めさせちまうんですよね〜。まぁ簡単に考えて『きわめてゆるやかなワルツ』でもイイかなとも思いましたが、もちっとヒネってみた結果、なんとか出てきましたよ。『 い と も ゆ る や か な ワ ル ツ 』に決っ定〜 (`・ω・´)!

マスネはオペラで大成功し、当時もっとも有名な作曲家の一人でした。その作品群はとにもかくにも軽妙洒脱かつ美しいメロディーの宝庫ですが、現代ではごく限られた作品しか顧みられていないのがチト残念なような。ヴァイオリン用として誰もに知られる通俗名曲『タイスの瞑想曲』はオペラ『タイス』の中の一曲ですが、これがあまりにも突出して知られ過ぎているという一面もあるのかなぁとかなんとかw。

この『Valse très lente/いともゆるやかなワルツ』を検索してみるとオーケストラ編曲が出てきまして、こ〜れがまた美しく魅惑的に仕上がっていましてな。マスネの色彩的な魅力が十全に愉しめる名編曲と思います。併せてど〜ぞ。

19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケで、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代で、この時代の独特な空気感は現代の明晰なピアノで弾いてしまうと雲散霧消してしまいがちなのですが、この アトリエミストラル の1905年製プレイエルは的確に手を加えられて適度に弾かれているためでしょうか、霊的な雰囲気を蘇らせることが充分に可能なのでありま〜す (`・ω・´)

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