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カテゴリー「音楽>作曲家>Hahn」の5件の記事

2024年10月 8日 (火)

1950年ごろ製造 ALEXANDER HERRMANN/アレキサンダー ヘルマンで、レナルド・アーンの『Mirage/幻影』を

レナルド・アーン(1874-1947) の独り語りとも言えそうな玄妙な小品集『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第26曲『Mirage/幻影』を、戦後おそらく1950年前後と思われる アレキサンダー ヘルマン(福山ピアノ社、Material Made in Germany)で弾きました。

ALEXANDER HERRMANN/アレキサンダー ヘルマンは20世紀初頭創業のドイツは Sangerhausen(ザンガーハウゼン、旧東ドイツ地域)のメーカーですが、この個体は銘板に「Material Made in Germany」と明記されていまして、実は日本の福山ピアノ社がドイツの本家から部品を輸入して日本で製作していたブランドのようです。まぁこの銘板そのものは英語表記でかつ動詞の「made」まで大文字始まりの「Made」になっているので、日本の職人お得意のコピー技術で本家をマネた可能性大と思いますけどね〜w

フツーに考えればこれはいわゆる「ニセモノ」とか「パチモン」とかで終わってしまいそうなシロモノですが、ちょ〜っと待っていただきたい。少なくともこの個体は曲を弾いた際の余韻がおよそ日本のピアノ製作伝統からかけ離れているとさえ思わせられるような繊細さを持ち合わせていてビックリ、福山ピアノ社が直接指導を受けたうえでその通り真面目に製作していた可能性すら想像できそうな素晴らしさでした😳

動画内にも載せましたが、この福山ピアノ社カタログの ALEXANDER HERRMANN の項に<独逸最堅牢アレキサンダーヘルマンスケールにより製作せる最高級品><独逸ローイスレンナー会社へ特別注文せる世界的内部弊社直輸入製作品>という表現があり、また福山ピアノ社は1946年に国際水準到達を目標に10年計画を立ててブリュートナーの徹底的な研究・分析に着手したとのことで、あながち伊達や酔狂による誇大広告でもなさそうに思えます(同時に誇大広告華やかなりし時代でもあるので、ナンとも判断しづらいのもホンネw)

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*資料提供:三浦啓市

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

基礎文献:三浦啓市『日本のピアノメーカーとブランド』
https://www.ankasha.com/books/books2

Reynaldo Hahn(1874-1947)は歌曲方面で渋い人気wを博していますが、まさか歌曲だけなハズもなくピアノ曲を書いておりまして。この『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』は1912年の出版で古典的なかたちをしていながら随所にこの時代のおふらんすな響き満載、そして新しい時代への萌芽ともいうべき難しい響きもあり、やはりこのような魅力は同世代のピアノで魅力百倍。まぁ地味っちゃ地味ですけどね〜✨

2023年3月15日 (水)

レナルド・アーン「Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯」の第26曲『Mirage/幻影』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

レナルド・アーン(1874-1947) の独り語りとも言えそうな玄妙な小品集『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第26曲『Mirage/幻影』を、1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

アーンは歌曲方面で渋い人気wを博していますが、まさか歌曲だけなハズもなくピアノ曲を書いておりまして。この『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』は1912年の出版ですからこの1905年製プレイエル3bis と同世代、古典的なかたちをしていながら随所にこの時代のおふらんすな響き満載、そして新しい時代への萌芽ともいうべき難しい響きもあり、やはりこのような魅力は同世代のピアノで魅力百倍。まぁ地味っちゃ地味ですけどね〜 (*´-`)

19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケでして、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代でしょうから、たかが現代日本人がこの時代のピアノを使ったところでそれを強く強く念頭に置いて弾かないと一発で返り討ちされるのが怖く、またオモシロいのでありま〜す (`・ω・´)

2021年11月21日 (日)

レナルド・アーン『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第5曲『Soleil d'automne/秋日和』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

レナルド・アーン(1874-1947) の独り語りとも言えそうな玄妙な小品集『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第5曲『Soleil d'automne/秋日和』を1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

アーンは歌曲方面で渋い人気wを博していますが、それでもピアノ曲を書いていないワケはございませんでして。この『Le rossignol éperdu』は1912年の出版ですからこのプレイエル3bis と同世代、古典的なかたちをしていながら随所にこの時代のおふらんすな響き満載、そして新しい時代への萌芽ともいうべき難しい響きもあり、やはりこのような魅力は同世代のピアノで魅力百倍。まぁ地味ですけどね〜 (*´-`)



19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケでして、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代でしょうから、たかが現代日本人がこの時代のピアノを使ったところでそれを強く強く念頭に置いて弾かないと一発で返り討ちされるのが怖く、またオモシロいのでありま〜す (`・ω・´)

2021年11月 3日 (水)

レナルド・アーン『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第42曲『Le petit mail/小さな散策路』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

レナルド・アーン(1874-1947) の独り語りとも言えそうな玄妙な小品集『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第42曲『Le petit mail/小さな散策路』を1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

アーンは歌曲方面で渋い人気wを博していますが、それでもピアノ曲を書いていないワケはございませんでして。この『Le rossignol éperdu』は1912年の出版ですからこのプレイエル3bis と同世代、古典的なかたちをしていながら随所にこの時代のおふらんすな響き満載。そして新しい時代への萌芽ともいうべき難しい響きもあり、やはりこのような魅力は同世代のピアノで魅力百倍。まぁ地味ですけどね〜 (*´-`)

2021年9月 4日 (土)

レナルド・アーン『Première valses/最初の円舞曲集』から第5曲を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

レナルド・アーン(1874-1947)の『Première valses/最初の円舞曲集』から第5曲を、高崎のアトリエミストラル の1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

アーンは歌曲方面で渋い人気wを博していますが、ピアノ曲を書いていないワケはございませんでして。この『Première valses』は1898年の出版ですからこのプレイエル3bis と同世代、古典的な和声を使っていながら随所にこの時代のおふらんすな響きに満ちており、やはりこのような魅力は同世代のピアノで魅力百倍。この第5番には、献呈先に代えて「à l’Ombre rêveuse de Chopin」という言葉が添えられています。日本語では「ショパンの夢かげに寄せて」とでも書くのでしょうか。なるほどな小ネタあり、あこがれに満ちたしみじみとした語り口あり、素晴らしい佳曲です (*´-`)

19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケでして、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代でしょうから、たかが現代日本人がこの時代のピアノを使ったところでそれを強く強く念頭に置いて弾かないと一発で返り討ちされるのが怖く、またオモシロいのでありま〜す (`・ω・´)

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