FUKUYAMA & SONS 155cm初期型(PIAPIT修復)で、アンドレ・カプレ『古風なスタイルに基づく3つの小品』から第1曲『メヌエット』を
FUKUYAMA & SONS は日本のメーカーですがどうやら基本的に自社では生産せずに、さまざまなメーカーに依頼して自社ブランドを提供していたようです。時代や機種によって依頼先もさまざまですが、この155cm初期型は宇都宮のこだわりのメーカー:イースタインの150型と同じです。イースタインは玉石混淆な日本のメーカーの中で本場のヨーロッパ音楽を知らずとも超一流の木工職人が材料から手のかけ方からこだわり抜いていて独特な音色には定評があるメーカーでして、ドロドロガビガビで全く全っっっ然動かないこ〜〜んな状態 ↓
からオリジナルの部品をできる限り活かすようなオーバーホールを行ったところ音色が見事によみがえり、納入先のご希望によるご指名(やったぜ✌️)での動画収録でございました。
部品を交換しちまえばかなりラクになるハズなのに、それを敢えてしないで日本の職人に対してしっかりとリスペクトするのがマニア集団のピアピットの面目躍如だなぁと改めて。
*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html
曲は、アンドレ・カプレ(1878−1925)による『古風なスタイルに基づく3つの小品』から、第1曲『メヌエット』です。カプレは仏蘭西中堅の作曲家でドビュッシーと親交が篤く、繊細な作風がとりわけ素敵だったとのことで。この時代はあらゆる分野で幾多の才能が存分に花開いていましたが、作曲家としてはどうしてもドビュッシーとラヴェルあたりの超〜有名な作曲家ばかりに目が向けられがちなのは、まぁ、う〜ん、仕方ないんでしょかね〜 (´・ω・`)
なお、イースタインの150型について徹底的に調べた方がいらっしゃり(世間は広い)、FUKUYAMA & SONS との関連についても触れられています。
http://niga2.sytes.net/wordpress/?p=419
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