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カテゴリー「音楽>メーカー>Farrand & Votey Organ」の6件の記事

2021年3月10日 (水)

上尾市、聖学院教会の Farrand & Votey 社1891年製リードオルガンで、Otto von Booth(1842-1923) 作曲による『Album leaflet No.2』を

埼玉県上尾市にある聖学院大学のキャンパス内「緑聖伝道所・教会」に新しい聖堂ができたのは2004年とのこと、その際に当時の主任牧師が「教会の名物にする」との意気込みで古いリードオルガンを購入するも一度コンサートを開いたきりでお蔵入り・・・という、ワリとありそうな話がございまして。このオルガンは1891年デトロイトの Farrand & Votey 製の11ストップの堂々たる棚付きリードオルガン、いつものリードオルガン修理の達人、渡邉祐治氏 が軽く手を加えただけで例によって柔らかく美しい音色を奏でる存在に化けたというのが100年前のリードオルガンあるあるでありま〜す (`・ω・´)

曲は、K.E.Otto von Booth(1842-1923) 作曲による『Album leaflet No.2』です。Karl Edmund Otto von Booth はドイツ生まれでドイツで教育を受け、早くも11歳のときバーミンガムでヴァイオリニストとして活動を始め、14歳でロンドンに定住しました。ヴァイオリニスト、オルガニストそしてピアニストとして活躍しており、さまざまな作品を出版しております。この曲は《Album Leaflets - Six Pieces for the Harmonium or American Organ》としてロンドンで出版されたうちの第2曲めです。

2021年1月 8日 (金)

上尾市、聖学院教会の Farrand & Votey 社1891年製リードオルガンで、Odoardo Barri (1844-1920) 作曲『Melodia Spagnuola』を

埼玉県上尾市にある聖学院大学のキャンパス内「緑聖伝道所・教会」に新しい聖堂ができたのは2004年とのこと、その際に当時の主任牧師が「教会の名物にする」との意気込みで古いリードオルガンを購入するも一度コンサートを開いたきりでお蔵入り・・・という、ワリとありそうな話がございまして。このオルガンは1891年デトロイトの Farrand & Votey 製の11ストップの堂々たる棚付きリードオルガン、いつものリードオルガン修理の達人、渡邉祐治氏が軽く手を加えただけで例によって柔らかく美しい音色を奏でる存在に化けたというのが100年前のリードオルガンあるあるでありま〜す (`・ω・´)

曲は、Odoardo Barri 作曲による『Melodia Spagnuola』です。Odoardo Barri は Edward Slater (1844-1920) のペンネームとされています。Slater はアイルランドはダブリン生まれ、イタリアやスペインで音楽教師や歌手として活躍したのちにロンドンで音楽学校を開いています。

この曲は1889年ごろに《The Vesper Voluntaries, Book 13》としてロンドンで出版されたうちの第6曲です。スペインに暮らしていれば、このような雰囲気のメロディーはそれこそそこら中にあふれていたんでしょうね〜。この時代の楽器は小さな音量でも全体が柔らかにふわっと共鳴するものが多く、この曲のように低音を意識的に使っていない曲のす〜〜〜っという魅力が際立ちます (*´-`)

2020年12月25日 (金)

上尾市、聖学院教会の Farrand & Votey 社1891年製リードオルガンで、Alfred Hollins (1865-1942) 作曲『Evening』を

昨日(12/24)の『Morning』に引き続き『Evening』ですよ〜(^^)v

埼玉県上尾市にある聖学院大学のキャンパス内「緑聖伝道所・教会」に新しい聖堂ができたのは2004年とのこと、その際に当時の主任牧師が「教会の名物にする」との意気込みで古いリードオルガンを購入するも一度コンサートを開いたきりでお蔵入り・・・という、ワリとありそうな話がございまして。このオルガンは1891年デトロイトの Farrand & Votey 製の11ストップの堂々たる棚付きリードオルガン、いつものリードオルガン修理の達人、渡邉祐治氏が軽く手を加えただけで例によって柔らかく美しい音色を奏でる存在に化けたというのが100年前のリードオルガンあるあるでありま〜す (`・ω・´)

曲は、Alfred Hollins (1865-1942) 作曲による『Evening』です。この曲は1899年に『Morning』と2曲セットでロンドンで出版されており、両方収録しました。現代は夜でさえ雪でも積もらない限りは静まりかえることは少ないですが、電気が限られた範囲にしかなかった時代のし〜んと静まりかえっていた夜の雰囲気を彷彿とさせる深い響きの曲です。この時代の楽器は全体がふわっと共鳴するものが多いのですが、アメリカの棚付きリードオルガンも全く同じでして、このような楽器は少ない風量で低音を丁寧に鳴らすとえも言われぬ深い響きに包まれるんですね〜。今年(2020年)ならでは(?)の落ち着いたクリスマスになりますように (*´-`)

Hollins はイギリス中部東海岸のキングストン・アポン・ハルに生まれてエディンバラで活躍した盲目のオルガニストとして知られています。ベルリンでピアノをかのハンス・フォン・ビューロー(1830-1894)に師事し、コンサートオルガニストそしてピアニストとしてコンサートツアーも行った由。即興演奏にも長けていて華やかなショウマンシップがウケていましたが、出版された曲はそのような卓越した即興演奏との連関なく単純な構造で喜びに満ちたものがほとんどでした。



・Morning

2020年12月24日 (木)

上尾市、聖学院教会の Farrand & Votey 社1891年製リードオルガンで、Alfred Hollins (1865-1942) 作曲『Morning』を

埼玉県上尾市にある聖学院大学のキャンパス内「緑聖伝道所・教会」に新しい聖堂ができたのは2004年とのこと、その際に当時の主任牧師が「教会の名物にする」との意気込みで古いリードオルガンを購入するも一度コンサートを開いたきりでお蔵入り・・・という、ワリとありそうな話がございまして。このオルガンは1891年デトロイトの Farrand & Votey 製の11ストップの堂々たる棚付きリードオルガン、いつものリードオルガン修理の達人、渡邉祐治氏が軽く手を加えただけで例によって柔らかく美しい音色を奏でる存在に化けた(というか少し復活したw)というのが100年前のリードオルガンあるあるでありま〜す。

このリードオルガンは今年(2020年)の2月に軽〜く修復されて3月に復活コンサートが行われましたが、年度替りで担当牧師が交代したうえに例の厄介な疫病のために人を集めることもできず、再度お蔵入りになりそうな心配もなきにしもあらずなのですが(^^;;;;;

曲は、Alfred Hollins (1865-1942) 作曲による『Morning』です。この曲は1899年に『Evening』と2曲セットでロンドンで出版されており、両方収録しました。朝の静かで澄んだ空気を彷彿とさせる穏やかな曲、いかにも手鍵盤の足踏みオルガンらしく穏やかで滑らかな雰囲気は、この世界ならではの至福の時間ですよ〜。爽やかなイヴになりますように (*´-`)

Hollins はイギリス中部東海岸のキングストン・アポン・ハルに生まれてエディンバラで活躍した盲目のオルガニストとして知られています。ベルリンでピアノをかのハンス・フォン・ビューロー(1830-1894)に師事し、コンサートオルガニストそしてピアニストとしてコンサートツアーも行った由。即興演奏にも長けていましたが、出版された曲はそのような卓越した即興演奏との連関のないものがほとんどでした。



・Evening

2020年2月21日 (金)

上尾市、聖学院教会の Farrand & Votey 社1891年製リードオルガンで、Ernest A. Dicks(1865-1946) 作曲『Andantino』を

埼玉県上尾市にある聖学院大学のキャンパス内「緑聖伝道所・教会」に新しい聖堂ができたのは2004年とのこと、その際に当時の主任牧師が「教会の名物にする」との意気込みで古いリードオルガンを購入するも一度コンサートを開いたきりでお蔵入り・・・という、ワリとありそうな話がございまして。このオルガンは1891年デトロイトの Farrand & Votey 製の11ストップの堂々たる棚付きリードオルガン、いつものリードオルガン修理の達人、渡邉祐治氏が軽く手を加えただけで例によって化けたというタレコミwがあり、早速拝見して情報拡散のための動画を録るのはワタクシの役目でありま〜す (`・ω・´)

曲は、1909年にグラスゴーで出版された『Twelve Short Voluntaries - for the American Organ or Harmonium』から、第4曲「Andantino」です。作曲の Ernest Alfred Dicks (1865-1946) はイギリスのオルガニスト・作曲家、この当時のオルガニスト件兼作曲家らしく、精力的に作品を出版しております。いかにもオルガンらしく穏やかで滑らかな雰囲気は、この世界ならではの至福の時間ですよ〜 (*´-`)

この楽器の復活コンサートが2020年3月22日(日)14時半〜16時、この聖学院教会・緑聖ホールでございます。演奏は 大宮公園のバッハアカデミーの山田康弘 氏、レクチャーは当然ながら 渡邉祐治 氏です。「昔、学校の教室でブカブカ弾いていたよね〜」な世界とは全く異なる足踏みオルガンの世界、少しずつでも知っていただけたらなぁと思います。

2019年11月15日 (金)

Lee Conklin Reed Organ Museum の Farrand & Votey 社製リードオルガンで、S.S.Wesley(1810-1876) 作曲『Solomon’s Prayer』を

2019年の Reed Organ Society gathering が行われた、ミシガン州の人口450人弱の小さな村:ハノーヴァーにある Lee Conklin Reed Organ Museum には100台ものリードオルガンが展示されており(公開は日曜午後の4時間のみ;;;)、遠く遠くの日本からはるばる訪ねたよしみで(?)まとめて録画する時間を取らせてもらえました。

フレデリック・アーチャーの『アメリカンリードオルガン教本(1889年)の第2巻には小品が70曲おさめられており、なかなか感じ良くリードオルガン用に編集されているように思えます。その中から、Samuel Sebastian Wesley(1810-1876) 作曲の『Solomon’s Prayer』を、デトロイトの Farrand & Votey で作られたリードオルガンで弾きました。

この『Solomon’s Prayer』はオルガン用のオリジナル曲ではなく、もとはアンセムと言われる教会用4部合唱として1869年に『The Musical Times and Singing Class Circular』に発表された『O Lord, my God(Solomon’s Prayer)』です。アーチャーの編曲では明らかな音の誤りが一ヶ所と音楽的に微妙な違いが一ヶ所ありますが、ワタクシの感覚ではアーチャーの勇み足ではないかなぁと思います(^o^;;;

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