Flavell(1856-c.1919)「The Vesper Voluntaries for the Organ, Harmonium, or American Organ」から、第1曲『Romance』を、1900年ごろカナダはベル社の豪華棚付きリードオルガンで
1900年前後の欧米では足踏み送風式オルガンのための曲集がそれこそ星の数ほどシリーズとして出版されておりました。そのうちの一つ「The Vesper Voluntaries for the Organ, Harmonium, or American Organ」シリーズの Book 25 の作曲は Edwin Mark Flavell (1856-c.1919) なる人物で、ロンドンのテムズ川沿いのワンズワース(Wandsworth)でピアニストそして指揮者として活躍しており、手鍵盤のみのオルガン曲集をいくつか出版しています。
このリードオルガンはわたらせ渓谷鐵道の神戸(ごうど)駅から2km程度、群馬県みどり市「童謡ふるさと館」所蔵のカナダはベル社の1900年ころの豪華棚付きリードオルガン(17ストップ!)で、この頃に北米で隆盛を極めていた豪華棚付きリードオルガンの生き残り。リードオルガンなんて小学校低学年の授業で使われていた程度の楽器、というイメージとは全く異なる堂々たる楽器です。
この手の大型棚つきリードオルガンは100年ちょい昔の北米にはごくごく普通にあった楽器でして、見た目はパイプオルガンに匹敵するくらいに派手ですが、実は普通の箱型のリードオルガンの上に豪華な装飾棚(しかも意外と軽いw)を載せているだけなので構造や機能自体は普通のリードオルガンとおおむね一緒と考えて差し支えないのでした。見た目で身構える必要は全〜然ないんですよ〜(・o・ゞ
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