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カテゴリー「音楽>メーカー>KAWAI」の15件の記事

2024年11月 1日 (金)

KAWAI No.K50 1964年製 で、クレーヴェの「7つのピアノ曲, op.1」から第6曲『田園曲』を

1964年製 KAWAI No.K50 で、クレーヴェ「7つのピアノ曲, op.1」から第6曲『田園曲』を弾きました。

KAWAIのK-50には新旧モデルがありまして、フレームの表記が旧モデルは「No.K50」で高さ130cm、新モデルは「K-50」で高さ125cmです。この個体は旧モデルで購入後数年は定期的に調律されるもその後50年以上放置、それでもさすがの量産以前のカワイで、クリーニングと再調整のみで幅広〜く豊かな響きそして軽い鍵盤の動きになりました。塗装もしっかりしていて、美しい艶になりました👌

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

Halfdan Cleve/ハルフダン・クレーヴェ(1879−1951)は、ノルウェーのピアニストで作曲家。オルガニストであった父親からかなりのスパルタ教育を受け、神童の名をほしいままにしていたとのこと。ベルリンでかのシャルヴェンカ兄弟に師事しており、数多くのピアノ曲を作曲しています。

2024年9月 6日 (金)

KAWAI K-2 2007年製 で、モレロフスキーの「5つの印象, op.9」から第4曲『オルガン風に』を

2007年製 KAWAI K-2 で、モレロフスキー「5つの印象, op.9」から第4曲『オルガン風に』を弾きました。

KAWAIのK-2は比較的最近の機種で、高さ114cmの小型アップライトピアノです。現代の小さなアップライトピアノですから小型であるという物理的な弱点もそれなりにカバーされていて、愉しめる楽器として手堅くまとめられていますね〜☝️

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

作曲のモレロフスキー/Ludwik Morelowski(1845-1916) については例によってロクに資料が残っていませんが、ポーランドはクラクフの A. Piwarski & Co. から数多くのピアノ曲を Louis Morelowski 名で1912年にまとめて出版しており、おそらく作曲家&ピアニストと推測されます(・o・ゞ

2024年7月30日 (火)

KAWAI KU-3 1970年製 で、モシュコフスキーの『愛しき小品集, op.77』から、第3曲『無言歌』を

個人のピアノ修理工房はこだわりがハンパないとこが少なくないですが、このピアノを偏執的探究心のカタマリ(褒め言葉w)をもってして仕上げた埼玉は春日部の「シオンピアノ工房」のこだわりの方向性、包括的理論的論理的かつ極めて明快なところがまことに小気味良いです。無論、技術的にも安定安心最優秀レベルなのは言わずもがな。まさかこのテのピアノがこんなにもイイ感じになるのか〜?! というピアノを見せつけられるのが毎回めっちゃ新鮮です✨  今回のオーバーホール品はこだわりの材料でとことん突き詰めるという方向ではございませんが、それでもここまで追い込んでしまわずにはいられないのがさすがの変態工房(褒め言葉www)

*シオンピアノ工房
http://zionpiano.starfree.jp/

アップライトピアノって、アクション動作の原理からして少し雑に弾く方が表現がしやすい一面があるとワタクシ思っているのですが、この「グランドピアノ風味乗せオプション」のアップライトピアノは全くそうではなくてヤラレました。鍵盤の底に指が進むに従って注意力をガッツリ鋭敏にせねばならぬ、というグランドピアノな感覚で弾かないと弾く感触も音色も表現もまるでダメになってしまうという、弾き手にとってか〜なり厳しい楽器になりやがっていました😅

この「グランドピアノ風味乗せオプション」は物理的にまことに明快な方向なのですが、徹底に徹底を重ねたアクション調整技術を持たぬ技術者には方法を知ったところで手も足も出せないオプションであることも理解。ローマは一日にして成らずで、職人魂という良質で厳密な手作業の積み重ねのみが良い技術者を生み出すんだなぁと改めて感じ入りました。

2024年7月 5日 (金)

1979年製の KAWAI BL-51 で、フォルクマン「さすらいのスケッチ, op.23」から、第1曲『愉しきさすらい』を

1979年製 KAWAI BL-51 で、フォルクマン「さすらいのスケッチ, op.23」から、第1曲『愉しきさすらい』を弾きました。

KAWAIのBL-51は高さ126cmというアップライトピアノ、ごくスタンダードな型式です。この個体は内部フレームの「BL-51」というロゴの横に「SPECIAL」と印刷されており、前パネルに装飾があってかつチューニングピンが鍍金でピカピカ、というなるほど特別仕様。KAWAIは百貨店販売にも力を入れており、百貨店販売仕様としてこのように「SPECIAL」と差別化していたのでした〜👌

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
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Volkmann/フォルクマンは現ドイツのザクセン州の教会音楽家のもとに生まれ、主にブダペストで作曲家として活躍していました。晩年にはリストが院長であったブダペスト王立音楽アカデミーで、和声法と対位法の教授を務めていました

さてこの作品、原題は「Wanderskizzen」で直訳すると「旅の素描」てな感じになりますが、1850年ごろのドイツ語圏で「Wandern」はロマン主義の影響で自然を愛してその中で心の安らぎや啓示を求めるような、単なる移動を超えた精神的な活動とみなされることがあり、やはり「旅」ではなく「さすらい」を採用して「さすらいのスケッチ」ですね〜。そして、この第1曲『Gemüthliches Wandern』で「Gemüthlich」は「心地よい」「のんびりとした」ですから、『愉しきさすらい』でしょう😉

2024年6月28日 (金)

1990年製 KAWAI CX-5 で、キール「若き日々の点描, op.1」から第4曲『歌』を

1990年製 KAWAI CX-5 で、キール「若き日々の点描, op.1」から第4曲『歌』を弾きました。

KAWAIのCX-5は高さわずか105cmという超小型アップライトピアノです(左奥の普通のアップライトとの高さの差が歴然ですね〜)。小さなアップライトピアノはデザイン重視で音は二の次と思われがちですが、さすがの1990年当時の大手国産メーカーの製品で基本構造がしっかりしていたためか、経年による熟成のためか案外と木の箱の響きが豊かになっていてびっくりでした。例によってのピアピットの再調整品、激安らしいw

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
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作曲のFriedrich Kiel(1821−1885)はシューマンの11歳年下でブラームスの12歳年上です。例のごとくで多くの作品を出版しており、主に器楽曲の作曲家として名を馳せました。資料上ナゼか「op.1」が2作品あってノケぞりましたが、まぁ昔のこと、いろんなことが起こっても不思議はないのかなぁ・・・とかなんとか。土砂降りの雨音が盛大に入ってしまっていて御免w(・o・ゞ

2024年5月16日 (木)

1979年製の KAWAI BL-82 で、クサヴァー・シャルヴェンカ「子どものためのアルバム, op.62」から、第4曲『舟歌』を

1979年製 KAWAI BL-82 で、クサヴァー・シャルヴェンカ「子どものためのアルバム, op.62」から、第4曲『舟歌』を弾きました。

KAWAIのBL-82は高さ132cmという大型アップライトピアノ、これはローズウッド仕上げなのでBL-82Rという型式なようです。さすがの大手国産メーカーの製品で基本構造がしっかりしておりますが、45年も経った個体ですからある程度きちんと手を入れることは必須、例によってのピアピットが頑張ってくれましたですよ〜👌

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
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Xaver Scharwenka/クサヴァー・シャルヴェンカ(1850-1924)はポーランド系ドイツ人で、フィリップ・シャルヴェンカ(1847-1917)の弟です。兄弟ともに大変な才能に恵まれ、作曲家そして教育者として活躍していました(・o・ゞ

2023年11月14日 (火)

1963年製のKAWAI No.350 で、カルク=エーレルトの「簸言集/Aphorismen, op.51」から、第5曲を

1963年製 KAWAI No.350(350号)で、カルク=エーレルト『簸言集/Aphorismen, op.51』から、第5曲を弾きました。

KAWAI No.350(350号)の販売開始は1962年7月、高度経済成長期のど真ん中で日本全体が絶好調だった時代です。この個体はその1年後くらいに出荷されたようです。ちょうど還暦での例によっての #ピアピット の気合い入れたオーバーホールそして黒のヘアライン仕上げの再塗装、イイ感じに枯れているであろうボディと健康な部品とのマッチングで素敵な個体としてよみがえりました(・o・ゞ

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
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Karg-Elert(1877-1933)/カルク=エーレルト(エラート)はドイツの中堅作曲家です。西洋音楽の潮流が激変していた時代の真っただ中で皆が模索していた時代に、楽器の音色の色彩感や半音階的な和声進行にこだわりを持っていたフシがあります。この曲集は1905年の出版、副題として「ピアノのための17のスケッチ集」とあり、なかなかユニークな小品集なんですよ〜(・o・ゞ

2023年10月 7日 (土)

KAWAI US-60 1983年製 で、フィビヒの『気分、印象、そして追憶』から、op.47-134 Andante を

1983年製 KAWAI US-60 で、フィビヒ『気分、印象、そして追憶』から、op.47-134 Andante を弾きました。

KAWAIのUS-60は高さ132cmという大型アップライトピアノ、生産拠点が海外へ移る前の純国産モデルで完成度が高いとされています。例によっての ピアピット の修理でして、オーバーホールまでは行わず再調整にとどめ譜面台だけ軽く茶色の木目調ラインを入れていますが、この動画では茶色のラインはほとんどわからないですね〜😅

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

フィビヒ(最近はフィビフとも)/Fibich(1850-1900) はチェコの中堅作曲家で、最近ようやく名前を耳にするようになってきました。376曲もの一大小品集『気分、印象、そして追憶』の中から、比較的聴きやすい曲を選んでみました。

2023年8月 5日 (土)

KAWAI BL-82 1978年製 で、ギルマンの「6つの小品」から『子供のうた』を

1978年製 KAWAI BL-82 で、ギルマン「6つの小品」から、第1曲『子供のうた』を弾きました。

KAWAIのBL-82は高さ132cmという大型アップライトピアノ、さすがの大手国産メーカーの製品で基本構造がしっかりしておりますが、45年も経った個体ですからさすがにオーバーホールは必須ですよ〜☝️

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

Guilmant/ギルマン(1837-1911)はオルガンのヴィルトゥオーソでパリ音楽院のオルガン科の教授も務め、ヨーロッパ各地で演奏するのみならずアメリカでも演奏会を行った大人物です。オルガンの世界以外では知られているとは言えませんが、親しみやすい小品は探せば転がっているモンですよ〜(・o・ゞ

2023年5月21日 (日)

1986年製のKAWAI KL-70W で、カルク=エーレルトの「簸言集/Aphorismen, op.51」から、第11曲を

1986年製 KAWAI KL-70W で、カルク=エーレルト『簸言集/Aphorismen, op.51』から、第11曲を弾きました。

KL-70Wは高さ132cmという大型の木目調高級アップライトピアノ、さすがの大手国産メーカーの製品でしっかりと作られていて、豊かな鳴りがよみがえって充分に楽しめそうな楽器になりました。幅広い譜面台が魅力の一つですが、iPad楽譜だといささか微妙かもですね〜😅

Karg-Elert/カルク=エーレルト(エラート)はドイツの中堅作曲家です。西洋音楽の潮流が激変していた時代の真っただ中で皆が模索していた時代に、楽器の音色の色彩感や半音階的な和声進行にこだわりを持っていたフシがあります。この曲集は1905年の出版、副題として「ピアノのための17のスケッチ集」とあり、なかなかユニークな小品集。この曲は3/4+2/4の5/4拍子なんですよ〜(・o・ゞ

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