クレメンティ『ソナチネ op.36-4』から第2楽章を、1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で
クレメンティ(1752-1832)の『ソナチネ op.36-4』から第2楽章を、いつもの1894年製ウィーン式アクションのベーゼンドルファーで弾きました。
クレメンティの『6つのソナチネ op.36』は有名な『ソナチネアルバム』第1巻に収録されており、およそピアノを習った人ならば一度は弾かされたwことがあるぐらいに広く知られている曲かと思います。ですが、この有名な『ソナチネアルバム』は19世紀後半に編纂されており、このころに出版された楽譜の例に漏れず、譜面が当時の趣味に合うように書き変えられてしまっています。その結果、せっかくの古典派のソナチネがおよそ似ても似つかぬ姿に。まぁ逆に、この1894年製ベーゼンドルファーで弾くのであれば、実は19世紀後半編纂の『ソナチネアルバム』がオリジナルという解釈も成り立ちますよね〜^^
幸いにもIMSLPには1798-99年にウィーンで出版されたアルタリア版が転がっておりますので、それに基づいて収録しました。なお、全音楽譜出版社から発売されている 今井 顕 国立音楽大学名誉教授 校訂による『ソナチネアルバム』が初版及び初期楽譜に基づいており、古典派に取り組もうとする全てのピアノ教育者、演奏者そして学習者にとって、基礎資料として必須ですぞ。コレ、当然ながら「正しい値段」はしますが、正しい研究・考証に基づいていて解説もきわめて詳細かつ丁寧ですから当然のこと。安っちぃものにはちゃぁんと理由があるのですヨ(・o・ゞ
*ソナチネ アルバム 第1巻〔今井 顕 校訂〕初版および初期楽譜に基づく校訂版
http://shop.zen-on.co.jp/p/101216
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