フロール・ペーテルス『OFFRANDE』を、100年前の大型リードオルガンで
ボストン近郊の Bridgewater で1930年代始めまで頑張っていたパッカード社1905年製の大型棚つきリードオルガンで、Flor Peeters(1903-1986) の「60の小品集」より『OFFRANDE/お供えもの』を弾きました。
この手の大型棚つきリードオルガンは100年ちょい昔の北米にはごく普通にあった楽器です。見た目はパイプオルガンに匹敵するくらいに派手ですが、実は普通の箱型のリードオルガンの上に豪華な装飾棚(しかも意外と軽いw)を載せているだけなので、構造や機能自体は普通のリードオルガンと一緒と考えて差し支えないのでした。見た目で身構える必要は全〜然ないんですよ〜(・o・ゞ
Flor Peeters/フロール・ペーテルス(1903-1986)はベルギーで活躍した作曲家&オルガニストです。くくりとしては一応「現代作曲家」ですが、作曲は基本的に古いスタイルでおこなっています。この「60の小品集」の出版は1955年で、とりわけ親しみやすい小品の数々が手鍵盤のみで弾けるように書かれています。まことに魅力的な作品集ですぞ。
リードオルガンの魅力は大向こうをウナらせるような超絶技巧では断じてなく、柔らかく優しい世界観にこそ。忙しすぎる現代人にこそ、この世界でユルんでいただきたいなぁと思ってやまないワタクシでありま〜す。
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