アントン・ルビンステイン『ヘ調のメロディー』を、アドラー社の大型リードオルガンで
アントン・ルビンステインの有名な『ヘ調のメロディー』を、1916年ニューヨークのアドラー/Adler社による、6オクターヴの音域を誇る堂々たる大型リードオルガンで弾きました。
管楽器や歌唱のイメージは「レガート」に取り組む上で必要不可欠。リードオルガンは管楽器かつ持続音を得意とする楽器で、しかも空気を足踏みペダルで送るのですから工夫次第である程度の強弱表現までが可能、というかなり楽しい楽器です。
キリスト教会にはオルガンが必須、しかし全ての教会がパイプオルガンを備えられるほどに財政が豊かであったはずもなく、そのような教会には足踏み式のリードオルガンやハルモニウムが備えられていました。キリスト教徒は日曜日の午前には教会に出向くのが基本ですから全員がオルガンの音色を幼少期から知っており、それはパイプオルガンの音色だけでなくリードオルガンそしてハルモニウムの音色でもありました。現代日本でも、地方の小さな教会ではリードオルガンがバリバリの現役なのですが、このことはなかなか知られることがありません。市井の人々を育てた音色の一つとして、リードオルガンはとても大切な楽器なのです!(`・ω・´)シャキーン
この動画で使っているリードオルガンの修復を行ったのは「才気堂」渡邉祐治氏。単なるピアノ調律師ではなくリードオルガンの修復家であり伝道師であり、さらにその枠をもはるかに飛び越えた大変な才人、底知れぬ発想にはいつも楽しい絶望感を感じさせられてしまっています(・o・ゞ
・調律師「才気堂」:http://saikido.blog.jp/
・渡邉祐治氏YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC6wktpotX7LAsEq-4diaaIA
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