アルカン生誕祭によせて『海辺の狂女の唄/Chanson de la folle au bord de la mer op.31-8』を、プレイエル1858年製ピアニーノで
本日(3/29)は、アルカン(Charles Valentin Alkan / 1813.11.30.-1888.3.29.)の命日ですが、この作曲家はピアノでひたすら超絶技巧系な方々にしか知られていない一種キテレツ系作曲家、という譏りを受けていると言っても過言ではないでしょう。まぁそれも無理もないかなぁ・・・という曲は確かに多く、やたらと速く、やたらと音が多い、という方向で最右翼。と〜にかく弾けやしねぇっっっ。
しかし、このアルカンと言えどもw時代と無縁ではなく、サロン風な小品もちゃぁんと書いています。『全ての長調と短調による25の前奏曲』op.31はなかでも興味深い曲集で、その中からこれまたキテレツな『海辺の狂女の唄/Chanson de la folle au bord de la mer』をどうぞ。
アルカンが活躍した時代のまっただ中、1858年に製作されたプレイエルのピアニーノ(85鍵、鉄骨無し)を使って弾いた、およそこの時代の楽器でないと体験できない世界です(・o・ゞ
とりわけ、曲の出だしの最低音部で音を詰めた和音のおよそ音程感のない響きの怪しさはまさに題名通りのただならぬ情景を彷彿とさせ、高音部のか細い旋律の音色も身震いが出そうな怖さ満〜点!
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