フォト

カテゴリー

カテゴリー「音楽>作曲家>Mompou」の7件の記事

2019年5月14日 (火)

モンポウの『風景/Paisajes』から第一曲「泉と鐘/La fuonte y campana」を、バッハアカデミー(大宮公園)の1927年製ベヒシュタインL型(165cm)で

大宮公園の「バッハアカデミー」主宰の 山田康弘 氏が「ドミソを弾いただけで惚れ込んだ」・・・という、まさに運命的な出会いをした1927年製のベヒシュタインL型(165cm)を使って、モンポウの『風景/Paisajes』から第一曲「泉と鐘/La fuonte y campana」を弾きました。
・バッハアカデミー:http://www002.upp.so-net.ne.jp/bach/

・・・ベヒシュタインを弾きに行ったのに写真を撮り忘れて 小山屋の取材報告 になってしまったこともあり、動画収録をイイことにソッコー再襲撃してその足で 西川口で本格中華を食したw、というのはココだけのハナシ ヽ( ̄▽ ̄)ノ

モンポウの作品にしばしば見られる不思議な響きは、鐘作り職人の家に生まれたと知れば容易に納得できようかと。ピアノという楽器は弦楽器的な性格と打楽器的な性格とを兼ね備えているとは先刻ご承知でしょうが、モンポウはその両面に神秘性を加えて大変な世界を描き出していますね〜。「静寂の音楽」とはモンポウを語る枕詞になっておりますが、この作品は極めて絵画的なこともあって、この一見相反する「音で静寂を表現する」意味がわかりやすくなっている気がします。

このベヒシュタインL型がバッハアカデミーにやってきたのは2018年4月だそうで、1年を経て空気にもなじんできたことでしょう、光栄にも動画を録らせていただけました。古いベヒシュタインですが古臭い音色ではなく、現代的に平板になりやすい(おっとw)わけでもない、という素晴らしい楽器です。ですが・・・それはとりもなおさず、まことに「教育的」な楽器である ということでもありまして、変な凸凹を作らず、かつさまざまな声部を弾き分け整理できるように心がけて一曲を弾くのは、なんとも大変なことでした。いやはや、止められませんわ〜 (`・ω・´)

2017年6月30日 (金)

モンポウの命日に寄せて『ひそやかな音楽』から第1〜3曲を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

今日(6/30)は、スペイン・・・ではなく、カタロニア(カタルーニャ)の作曲家、モンポウ(1893-1987)の命日ですよ〜。今年2017年は、モンポウの没後30年であります。

モンポウ自身の生を語るかのように思える小品集『ひそやかな音楽/Música Callada』から第1〜第3を、1905年製(85鍵)のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。モンポウ自身がこの曲集の出版や公開演奏をためらったとかいうこの作品集、そもそも『ひそやかな音楽/沈黙の音楽』とは矛盾のカタマリで、策を弄せばヤカマシく何もしなければツマラナい。人間が音から静けさを感じ取るのはどんなときなのか、また沈黙とはどれほどまでに個人的な感情の発露であるのか、そこの探求が甘くちゃ沈黙なんぞ簡単にケシ飛んでしまいます。自己満足に留まる演奏は腐臭を放ちますが、モンポウの音楽はそれさえも「ひそやかに」してしまって気づきづらいのがこれまた難しいです(・x・ゞ

ピアノはおなじみ、高崎のアトリエミストラル所蔵の1905年製プレイエル 3bis(トロワビス)型。コンスタントに使われていて演奏会ごとにきちんと手を加えられており、イイ感じに響きが育っています。もともと信用金庫であった頑丈な建物でかなり音が回り、ちょっと日本でないような錯覚にさえ陥ることもあります。ココ、実はヴィンテージな楽器を演奏するのにかなり適した環境なんですよ〜。

2017年6月 2日 (金)

モンポウの『前奏曲第5番』を、1911年製プレイエルピアノで

6月11日の演奏会@高崎では1905年製のプレイエル3bis型ピアノを弾きますが、同型で1911年製の楽器を弾いた動画です。3bis(トロワビス)型は個体差が非常に大きいそうで、高崎の アトリエミストラル の楽器もこれと同じ芸風というワケでもございませんが(・o・ゞ

曲は、モンポウ(1893-1987)の『前奏曲第5番』です。モンポウはスペイン・・・ではなく、カタロニア(カタルーニャ)の作曲家、不思議な『沈黙の音楽』の造り手として知られています。そもそも『沈黙の音楽』とは矛盾のカタマリで、策を弄せばヤカマシく、何もしなければツマラナい。人間が音から静けさを感じ取るのはどんなときなのか、そこの探求が甘くちゃ〜沈黙なんぞ簡単にケシ飛んでしまいます。モンポウの演奏が自己満足に終わってしまうのには、ちゃぁんと理由があるのですぞ (`・ω・´)シャキーン

このピアノは さいたまピアノ工房 が2011~2012年にかけて中身をオーバーホール、外装を2016年に再塗装しているので、歳はとっていますが新しい感じ。それでいながら古い楽器のファジーな奥深さwは残っているという、昔の楽器に寄り添って真摯に修復作業を行える稀有な工房がさいたまピアノ工房です!
・さいたまピアノ工房: http://saitama-piano.main.jp/

2016年6月30日 (木)

モンポウの命日によせて『Charmes/魔法(魅惑)』から、第2曲「...pour pénétrer les âmes/人々の魂にしみ入るための」

今日(6/30)は、モンポウ(1893-1987)の命日ですよ〜(・o・ゞ
個人蔵の実に丁寧に修復された1843年プレイエル製のスクエアピアノを弾く機会に恵まれ、その楽器が木の共鳴箱の非常に美しい響きと同時にプレイエルピアノ独特の銀の鈴のようなまことに上品な金属的な音色を残している・・・となれば、カタルーニャの作曲家:モンポウの作品を試してみなければなりませぬ。

『Charmes/魔法(魅惑)』から、第2曲「...pour pénétrer les âmes/人々の魂にしみ入るための」です。モンポウの父親がカタルーニャ人の鐘造りの職人であったこと、そしてこのスクエアピアノの実に独特な金属的な音色、まことに不思議な世界が生まれてしまったような(・o・ゞ

モンポウ 『Charmes/魔法(魅惑)』より、
 第2曲「...pour pénétrer les âmes/人々の魂にしみ入るための」
 プレイエル1843年製スクエアピアノ(個人蔵)
 修復:ピアノバルロン・ジャパン 和田明子
 演奏:筒井一貴

2016年4月16日 (土)

モンポウの誕生日そして九州のために/「...pour endormir la souffrance/心の痛みを鎮めるための」

本日は、カタルーニャの作曲家:モンポウ (1893.4.16. - 1987.6.30.) の誕生日。

モンポウはカタルーニャ人の鐘造りの職人の家に生まれたことと大いに関係あるでしょう、金属が打ち合わされるような響きが作品の随所に聴かれます。そしてこの1843年製プレイエル製スクエアピアノの銀の鈴のようなまことに上品な金属的な音色もあいまって、妙に不思議な世界が生まれてしまったような(・o・ゞ

1920〜21年の作曲、フランス語で『Charmes/魔法(魅惑)』というタイトルの曲集から第1曲「...pour endormir la souffrance/心の痛みを鎮めるための」です。

・・・熊本大分周辺に限らず日本人全てが心を痛め不安感をつのらせているであろうこのとき、祈ることしかできません。再掲いたします。

2016年3月14日 (月)

モンポウ/『Charmes/魔法(魅惑)』から、第2曲「...pour pénétrer les âmes/人々の魂にしみ入るための」

1843年プレイエル製のスクエアピアノにて、カタルーニャの作曲家:モンポウの『Charmes/魔法(魅惑)』からもう一曲。第2曲「...pour pénétrer les âmes/人々の魂にしみ入るための」です。
モンポウの父親がカタルーニャ人の鐘造りの職人であったこと、そしてこのスクエアピアノの実に独特な金属的な音色、まことに不思議な世界が生まれてしまったような(・o・ゞ

モンポウ 『Charmes/魔法(魅惑)』から、
 第2曲「...pour pénétrer les âmes/人々の魂にしみ入るための」
 プレイエル1843年製スクエアピアノ(個人蔵)
 修復:ピアノバルロン・ジャパン 和田明子
 演奏:筒井一貴

2016年3月12日 (土)

モンポウ/『Charmes/魔法(魅惑)』から、第1曲「...pour endormir la souffrance/心の痛みを鎮めるための」

1843年プレイエル製のスクエアピアノ、木の共鳴箱の非常に美しい響きと同時に銀の鈴のようなまことに上品な金属的な音色となれば、モンポウの作品を試してみなければなりませぬ。
1920〜21年の作曲、仏蘭西弁で『Charmes/魔法(魅惑)』というタイトルの曲集から第1曲「...pour endormir la souffrance/心の痛みを鎮めるための」です。

モンポウの音楽は「沈黙」「内省的」などと称されますが、いやしくも人類の歴史に残るような巨匠の音楽を、我々一般人が理解できるごときの日本語数語に置きかえてわかった気になる・・・無理からぬことではございますが、モンポウの作品に対峙する姿勢としてはいささか凡庸なのではないでしょうか(・o・ゞ
・・・「沈黙の音楽」を「公開演奏する」とは、これいかに?

モンポウ 『Charmes/魔法(魅惑)』から、
 第1曲「...pour endormir la souffrance/心の痛みを鎮めるための」
 プレイエル1843年製スクエアピアノ(個人蔵)
 修復:ピアノバルロン・ジャパン 和田明子
 演奏:筒井一貴

その他のカテゴリー

イベント・演奏会 グルメ・クッキング ファッション・アクセサリ レッスン 写真>Instagram 写真>昔のレンズ/カメラ 学問・資格 彫金 文化・芸術 旅行>アジア>フィリピン 旅行>アジア>中国 旅行>アジア>台湾 旅行>アジア>韓国 旅行>アジア>香港 旅行>ヨーロッパ 旅行>中南米 旅行>北米 旅行>北米>アメリカ 旅行>日本>中国地方 旅行>日本>中部地方 旅行>日本>九州地方 旅行>日本>北海道 旅行>日本>北陸地方 旅行>日本>四国 旅行>日本>山陰 旅行>日本>東北地方 旅行>日本>甲信越 旅行>日本>近畿地方 旅行>日本>関東地方 旅行・地域 日記・コラム・つぶやき 書籍・雑誌 萬年筆 鉄道 鉄道>写真 鉄道>模型 鉄道>模型>マヌ34 音楽 音楽>Soundcloud 音楽>YouTube 音楽>アンドレ・ギャニオン 音楽>オーディオ 音楽>クリストフォリピアノ 音楽>ピアノなど鍵盤楽器の歴史 音楽>ピアノ工房ピアピット 音楽>メーカー>ADLER Organ 音楽>メーカー>BECHSTEIN 音楽>メーカー>BELL Organ 音楽>メーカー>BELTON 音楽>メーカー>Blüthner 音楽>メーカー>Broadwood 音楽>メーカー>Bösendorfer 音楽>メーカー>Chicago Cottage Organ 音楽>メーカー>DIAPASON 音楽>メーカー>EASTEIN 音楽>メーカー>EHRBAR 音楽>メーカー>ENSCHU 音楽>メーカー>Farrand & Votey Organ 音楽>メーカー>FAZIOLI 音楽>メーカー>Grotrian 音楽>メーカー>Gröber 音楽>メーカー>HORUGEL 音楽>メーカー>KAWAI 音楽>メーカー>MATSUMOTO 音楽>メーカー>NISHIKAWA Organ 音楽>メーカー>Packard Organ 音楽>メーカー>PETROF 音楽>メーカー>Pleyel 音楽>メーカー>Steinway & Sons 音楽>メーカー>Streicher 音楽>メーカー>YAMAHA 音楽>中島みゆき 音楽>作曲家>Alberti 音楽>作曲家>Alkan 音楽>作曲家>Bach 音楽>作曲家>Battmann 音楽>作曲家>Beethoven 音楽>作曲家>Boëllmann 音楽>作曲家>Boëly 音楽>作曲家>Brahms 音楽>作曲家>Brambach 音楽>作曲家>Bruckner 音楽>作曲家>Burgmüller 音楽>作曲家>Buxtehude 音楽>作曲家>Böhm 音楽>作曲家>Cabezón 音楽>作曲家>Cage(1912-1992) 音楽>作曲家>Caplet 音楽>作曲家>Chaminade 音楽>作曲家>Chopin 音楽>作曲家>Clark 音楽>作曲家>Clementi 音楽>作曲家>Couperin 音楽>作曲家>Czerny 音楽>作曲家>Debussy 音楽>作曲家>Dubery(1948- ) 音楽>作曲家>Dvořák 音楽>作曲家>Fauré 音楽>作曲家>Fibich 音楽>作曲家>Field 音楽>作曲家>Fischer 音楽>作曲家>Flor Peeters(1903-1986) 音楽>作曲家>Franck 音楽>作曲家>Frescobaldi 音楽>作曲家>Froberger 音楽>作曲家>Gael 音楽>作曲家>Galuppi 音楽>作曲家>Giustini 音楽>作曲家>Godard 音楽>作曲家>Granados 音楽>作曲家>Grieg 音楽>作曲家>Hahn 音楽>作曲家>Haydn 音楽>作曲家>Hindemith 音楽>作曲家>Händel 音楽>作曲家>Janáček 音楽>作曲家>Lefébure-Wély 音楽>作曲家>Liszt 音楽>作曲家>MacDowell 音楽>作曲家>Marcello 音楽>作曲家>Massenet 音楽>作曲家>Mendelssohn 音楽>作曲家>Merikanto 音楽>作曲家>Moir 音楽>作曲家>Mompou 音楽>作曲家>Monti 音楽>作曲家>Mozart 音楽>作曲家>Pachelbel 音楽>作曲家>Ponce 音楽>作曲家>Reinecke 音楽>作曲家>Rinck 音楽>作曲家>Royer 音楽>作曲家>Rubinstein 音楽>作曲家>Satie 音楽>作曲家>Scarlatti 音楽>作曲家>Schubert 音楽>作曲家>Schumann 音楽>作曲家>Scriabin 音楽>作曲家>Sibelius 音楽>作曲家>Suk 音楽>作曲家>Séverac 音楽>作曲家>Tchaikovsky 音楽>作曲家>Wagner 音楽>作曲家>三島元樹 音楽>作曲家>中国人作曲家 音楽>作曲家>吉松隆 音楽>作曲家>大中寅二 音楽>作曲家>鷲見五郎 音楽>楽器>アップライトピアノ 音楽>楽器>クラヴィコード 音楽>楽器>スクエアピアノ 音楽>楽器>チェンバロ 音楽>楽器>フォルテピアノ 音楽>楽器>リードオルガン 音楽>楽器>特殊管楽器 音楽>楽器>鍵盤ハーモニカ 音楽>楽譜作成(lilypond) 音楽>蓄音器 音楽>高橋靖志ハープシコード&クラヴィコード 音楽に思うこと

2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のコメント

無料ブログはココログ