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カテゴリー「音楽>メーカー>Pleyel」の51件の記事

2023年3月15日 (水)

レナルド・アーン「Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯」の第26曲『Mirage/幻影』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

レナルド・アーン(1874-1947) の独り語りとも言えそうな玄妙な小品集『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第26曲『Mirage/幻影』を、1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

アーンは歌曲方面で渋い人気wを博していますが、まさか歌曲だけなハズもなくピアノ曲を書いておりまして。この『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』は1912年の出版ですからこの1905年製プレイエル3bis と同世代、古典的なかたちをしていながら随所にこの時代のおふらんすな響き満載、そして新しい時代への萌芽ともいうべき難しい響きもあり、やはりこのような魅力は同世代のピアノで魅力百倍。まぁ地味っちゃ地味ですけどね〜 (*´-`)

19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケでして、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代でしょうから、たかが現代日本人がこの時代のピアノを使ったところでそれを強く強く念頭に置いて弾かないと一発で返り討ちされるのが怖く、またオモシロいのでありま〜す (`・ω・´)

2023年2月11日 (土)

ゴダール「20の小品, op.58」の第6曲『小さなカノン』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

ゴダール/Godard(1849-1895) の「20の小品, op.58」の第6曲『小さなカノン』を、高崎はアトリエミストラル所蔵の1905年製プレイエル3bisで弾きました。ちょっと前に同じ曲を国産BELTON(ベルトーン)のアップライトで弾いたのを出しましたが、今回はゆっくりバージョンです。

作曲のゴダールはつい先年亡くなった映画監督として知られるゴダールとは別人、多作家の天才として鳴らし、かつては『ジョスランの子守唄』という誰もが知る通俗名曲の作曲者として知られていました。この『ジョスランの子守唄』は、オペラ『Jocelyn, op.100』の中の一曲で、戦前にはフツーに蓄音機で聴かれていたんですよ〜、YouTubeにも昭和6年吹込で藤原義江が近藤朔風の詩に乗せて歌っている音源が上がっています。

「カノン」とはある旋律をそのまま追いかけさせる形式の曲で、まぁ『かえるの歌』や『パッヘルベルのカノン』がフツーに知られていますね〜。バッハの有名な『ゴルトベルク変奏曲』も実は3の倍数の変奏がさまざまなカノンになっていたりします。「カノン」は単純に「同じ旋律が追いかけていく」というカタチだからこそ、表現者たる作曲家にとって技法やら工夫やらを織り交ぜるために格好の材料なんだろうなぁと思います。

このゴダールの『小さなカノン』は1オクターヴ下で1拍遅れさせるという単純明快な作りで、何回か聴けばなるほど〜と膝を打つようなおしゃれな曲ですよ〜。「カノン」は弾く方にとっても耳やアタマの使い方の試金石なのでチト怖い・・・というのはココだけのハナシw



*速めがこちら、国産のBELTON(ベルトーン)のアップライトピアノです。

2023年1月19日 (木)

シャミナード「Pièces humoristiques/ユーモラスなピアノ曲集, op.87」から第1曲『Réveil/目覚まし時計』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

シャミナード「Pièces humoristiques/ユーモラスなピアノ曲集, op.87」から第1曲『Réveil/目覚まし時計』を、高崎・アトリエミストラル所蔵の1905年製プレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

朝寝坊ってばこれほど怪適なモノは人生でそうそうないだろうなとさえ思いますが、だからこそそれをぶった斬るwための「目覚まし時計」が日々ヤカましく不快なアラーム音へと進化していくのもまた歴史の必然ですナwww。まさにシャミナードの時代の1874年にフランスの発明家アントワーヌ・レディエが調節可能な機械式目覚まし時計の特許を取得して、さまざまなメーカーが目覚まし時計の開発に乗り出すようになった由。どうも現代人である我々が空気のように使っている便利な機械のほとんどが19世紀後半から20世紀初頭の時代に実用化されているような気がしますナ(・o・ゞ)

目覚まし時計が庶民一般に普及するのはもう少し後になって1930年台あたりかららしいですが、この「ユーモラスなピアノ曲集, op.87」が出版された19世紀終わり頃には既にその在り方は知れ渡っていたのではないでしょうか。目覚まし時計って、ヒトを遅刻しないようにさせてくれる本来なら感謝されてしかるべき存在なのに、同時に毎朝毎朝エラく憎まれる存在だったりもしますからね〜。なるほど、シャミナードが「ユーモラスなピアノ曲集, op.87」の一曲めに『目覚まし時計』をぶっ込んできたのは誠に愉しいことではございませんか(*´-`)

2022年12月 6日 (火)

ゴダール『Rêverie pastorale/田園に想ふ, op.43』を、1885年製プレイエル No.4 アップライトピアノ(85鍵)で

1885年製の PLEYEL No.4 アップライトピアノで、ゴダール『Rêverie pastorale/田園に想ふ, op.43』を弾きました。この曲は作品番号からして1879-1879年の出版と推測でき、まさに楽器の時代とぴったりの曲です。

この曲名、キチンと訳すれば『牧歌的夢想曲』やら『田園風夢想曲』やらやらwになりましょうが、う〜ん、コレじゃ〜このせっかくの優しく穏やかな夢の世界を一気に興醒めさせちまうんですよね〜。「田園への想い」でもイイかなぁとは思ったのですが、これでは修飾関係が違ってくるのでボツ・・・とかいろいろ苦心惨憺した結果、なんとか絞り出せましたよ。『田園に想ふ』に決っ定〜 (`・ω・´)!

ゴダールは多作家の天才として鳴らし、かつては『ジョスランの子守唄』という誰もが知る通俗名曲の作曲者として知られていました。この『ジョスランの子守唄』は、オペラ『Jocelyn, op.100』の中の一曲で、戦前にはフツーに蓄音機で聴かれていたんですよ〜、YouTubeにも昭和6年吹込で藤原義江が近藤朔風の詩に乗せて歌っている音源が上がっています。この『Rêverie pastorale/田園に想ふ, op.43』の検索を軽〜くかけてみたのですが、あろうことかネット上には音源がなさそうな疑惑が浮上してきまして、そんなことがあってイイのかと。この手の「埋もれた」曲にはだいたい理由がありまして、展開技術は上手なのでしょうが霊感に乏しいがためにそこから抜け出せずに紋切り型に終始して数分で飽きるとか、そうでなくても「また聴こう」と思ってもらえにくいとか。この曲はそんなモンじゃなく、ちゃぁんと一歩も二歩も抜け出している気がするンですけどね〜。

PLEYEL No.4 はアップライトの最高機種で、この個体は作られてから135年経つのにかなりオリジナルの状態が保たれている奇跡的な楽器でした。購入者の意向もあって変に修復せずにできる限りオリジナルを活かして再調整のみで状態を整えることにこだわりのピアピットがアツく燃えまして、弦も張り替えずに張力を下げて A=430Hz 程度にしています。19世紀後半のピアノですが機構がショパンの時代とあまり変わっておらず、迫力ある低音そしておそろしく反応の良い共鳴箱が凄まじい逸品です。まぁそれにしても再調整という作業はお年寄りwにはか〜なり酷だったでしょうからこの状態でしばらく様子見、これからどのように落ち着いていくのか楽しみです。

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

2022年11月25日 (金)

プレイエルのアップライトピアノNo.4(1885年)で、マスネ『20のインプロヴィゼーション』から、第1巻第2曲を

135年昔、1885年製の PLEYEL No.4 アップライトピアノで、マスネ『20のインプロヴィゼーション』から、第1巻第2曲 を弾きました。この曲は1874年の出版、まさに楽器の時代とぴったりの曲です。マスネは今でこそヴァイオリンの通俗名曲『タイスの瞑想曲』でしか知られていませんが、実はオペラを中心とする当代一流の超人気作曲家でした。

PLEYEL No.4 はアップライトの最高機種で、この個体は作られてから135年経つのにかなりオリジナルの状態が保たれている奇跡的な楽器でした。購入者の意向もあって変に修復せずにできる限りオリジナルを活かして再調整のみで状態を整えることにピアピットが燃えまして、弦も張り替えずに張力を下げて A=430Hz 程度にしています。機構こそショパンの時代とあまり変わっていませんが、迫力ある低音そしておそろしく反応の良い共鳴箱が凄まじい逸品です。

まぁそれにしても再調整という作業はお年寄りwにはか〜なり酷だったでしょうからこの状態でしばらく様子見、これからどのように落ち着いていくのか楽しみです。

2022年9月18日 (日)

マルセル・モイーズ『Tone Development through Interpretation』第78番を、100年前のフルートLouis Lotと1905年製プレイエルで

ベーム式フルートの押しも押されもせぬ名器である、20世紀前半のLouis Lotと1905年製のPleyel、という同時代の楽器を使った夢の協演です。
(Fl. 素来聡子 / Piano 筒井一貴)

「昔の楽器は現代の楽器とは違って・・・云々」とは普通〜に言われますが、我々現代人は現代に頭のてっぺんからつま先まで漬かっているワケで、現代の価値観を通した「曲解」になってしまうのは当然のこと。そしてそれを嘆いて「世の中は間違っている!」と憤慨されることもまた少なからず。考えてみれば、他の世界でも「新品vs中古」という相容れない対立wなんていくらでもありますよね〜。

ワタクシがワリと過激(いやフツ〜w)な「中古派w」なのはみなさまご存知とは思いますが、共演しているフルート教室ファルべのお二方が奏でる100年前のベーム式フルートもまた過激(いやフツ〜w)に当時の価値観を我々に投げかけてきて最っ高なんですね〜。そりゃもぅ高崎のアトリエミストラルで動画収録をしないワケには行きませんで、ひたすらに温かく美しい世界となりました(*´-`)

*フルート教室ファルべ:石井孝治&素来聡子
http://www.flutefarbe.com/

曲は、Bruneau(1857-1934)のオペラ『L'attaque du moulin』第2幕から、Dominiqueのアリア「Le jour tombe, 」です。これまたフルートの世界では忘れることは許されぬマルセル・モイーズ(1889-1984)による、さまざまなオーケストラのフレーズやオペラのフレーズなどからフルートの表現を学ぶための『Tone Development through Interpretation』という曲集がございまして、それに第78番として所収されています。



多種多様な情報がタダで手に入る現代、100年前の楽器を使う奏者こそ増えましたが、昔の楽器を使いさえすれば自動的に他人と異なる豊かな音楽表現がくっついてくるほど甘い世界ではございません。昔の楽器は現代の楽器と比べればある意味「不便」ですし、物理的に「限界が早い」のも当然のこと。それをも正面から受け入れて昔の楽器ならではの芸風で演奏できる奏者はごくごくごくごくw少数派で(実は受け入れた方が圧倒的に演奏しやすいことを知らぬ演奏者が圧倒的多数)、そんなお二人と共演できるのは何という光栄☺️
(現代風味で演奏したら昔の楽器を使う意味なんぞ全くないのですが、現代人は現代の人類wですから、ある意味当〜然の帰結ではあります😞)

2022年7月28日 (木)

グノー『Prélude/プレリュード』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

グノー(1818-1893) の『Prélude/プレリュード』を1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

グノーの作品で知られているのは超〜有名な『アヴェ・マリア』ぐらいでしょうが、それなりに有名な作曲家ですから他に作品を描いていないハズはございませんでして。この『Prélude/プレリュード』は1877年の出版ですからこの動画で弾いているプレイエル3bis より少し昔の曲です。取り立てて魅力に満ちているワケでもないフツーの小品ですが、やはり同じ時代のピアノの音色で弾いてみると魅力百倍。まぁ地味であることには変わりないですけどね〜 (*´-`)



19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケでして、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代でしょうから、たかが現代日本人がこの時代のピアノを使ったところでそれを強く強く念頭に置いて弾かないと一発で返り討ちされるのが怖く、またオモシロいのでありま〜す (`・ω・´)

2022年7月15日 (金)

マルセル・モイーズ『Tone Development through Interpretation』第37番を、100年前のフルートClaude Roveと1905年製プレイエルで

ベーム式フルートの押しも押されもせぬ名器である、19世紀後半のClaude Riveと1905年製のPleyel、という同時代の楽器を使った夢の協演です。
(Fl. 石井孝治 / Piano 筒井一貴)

「昔の楽器は現代の楽器とは違って・・・云々」とは普通〜に言われますが、我々現代人は現代に頭のてっぺんからつま先まで漬かっているワケで、現代の価値観を通した「曲解」になってしまうのは当然のこと。そしてそれを嘆いて「世の中は間違っている!」と憤慨されることもまた少なからず。考えてみれば、他の世界でも「新品vs中古」という相容れない対立wなんていくらでもありますよね〜。

ワタクシがワリと過激(いやフツ〜w)な「中古派w」なのはみなさまご存知とは思いますが、共演しているフルート教室ファルべのお二方が奏でる100年前のベーム式フルートもまた過激(いやフツ〜w)に当時の価値観を我々に投げかけてきて最っ高なんですね〜。そりゃもぅ高崎のアトリエミストラルで動画収録をしないワケには行きませんで、ひたすらに温かく美しい世界となりました(*´-`)

*フルート教室ファルべ:石井孝治&素来聡子
http://www.flutefarbe.com/

曲は、Delibes(1836-1891)のオペラ『Lakmé』第3幕から、Lakméのアリア「Tu m'as donné le plus doux rêve」です。これまたフルートの世界では忘れることは許されぬマルセル・モイーズ(1889-1984)による、さまざまなオーケストラのフレーズやオペラのフレーズなどからフルートの表現を学ぶための『Tone Development through Interpretation』という曲集がございまして、それに第37番として所収されています。



多種多様な情報がタダで手に入る現代、100年前の楽器を使う奏者こそ増えましたが、昔の楽器を使いさえすれば自動的に他人と異なる豊かな音楽表現がくっついてくるほど甘い世界ではございません。昔の楽器は現代の楽器と比べればある意味「不便」ですし、物理的に「限界が早い」のも当然のこと。それをも正面から受け入れて昔の楽器ならではの芸風で演奏できる奏者はごくごくごくごくw少数派で(実は受け入れた方が圧倒的に演奏しやすいことを知らぬ演奏者が圧倒的多数)、そんなお二人と共演できるのは何という光栄☺️
(現代風味で演奏したら昔の楽器を使う意味なんぞ全くないのですが、現代人は現代の人類wですから、ある意味当〜然の帰結ではあります😞)

2022年2月19日 (土)

マルセル・モイーズ『Tone Development through Interpretation』第79番を、100年前のフルートClaude RoveとLouis Lotそして1905年製プレイエルで

ベーム式フルートの押しも押されもせぬ名器である、19世紀後半のClaude Rive、20世紀初頭のLouis Lot、そして1905年製のPleyel、という同時代の楽器を使った夢の協演です。
(1st. 石井孝治 / 2nd. 素来聡子 / Piano 筒井一貴)

「昔の楽器は現代の楽器とは違って・・・云々」とは普通は言われますが、我々現代人は現代に頭のてっぺんからつま先まで漬かっているワケで、現代の価値観を通した「曲解」になってしまうのは当然のこと。そしてそれを嘆いて「世の中は間違っている!」と憤慨されることもまた少なからず。考えてみれば、他の世界でも「新品vs中古」という相容れない対立wなんていくらでもありますよね〜。

ワタクシがワリと過激(いやフツ〜w)な「中古派w」なのはみなさまご存知とは思いますが、共演しているフルート教室ファルべのお二方が奏でる100年前のベーム式フルートもまた過激(いやフツ〜w)に当時の価値観を我々に投げかけてきて最っ高なんですね〜。そりゃもぅ高崎のアトリエミストラルで動画収録をしないワケには行きませんで、ひたすらに温かく美しい世界となりました(*´-`)

*フルート教室ファルべ:石井孝治&素来聡子
http://www.flutefarbe.com/

曲は、Donizetti(1797-1848)のオペラ『Don Pasquale』から第3幕の美しい二重唱「Notturno」です。これまたフルートの世界では忘れることは許されぬマルセル・モイーズ(1889-1984)による、さまざまなオーケストラのフレーズやオペラのフレーズなどからフルートの表現を学ぶための『Tone Development through Interpretation』という曲集がございまして、それに第79番として所収されているデュエットです。



多種多様な情報がタダで手に入る現代、100年前の楽器を使う奏者こそ増えましたが、昔の楽器を使いさえすれば自動的に他人と異なる豊かな音楽表現がくっついてくるほど甘い世界ではございません。昔の楽器は現代の楽器と比べればある意味「不便」ですし、物理的に「限界が早い」のも当然のこと。それをも正面から受け入れて昔の楽器ならではの芸風で演奏できる奏者はごくごくごくごくw少数派で(実は受け入れた方が圧倒的に演奏しやすいことを知らぬ演奏者が圧倒的多数)、そんなお二人と共演できるのは何という光栄☺️
(現代風味で演奏したら昔の楽器を使う意味なんぞ全くないのですが、現代人は現代の人類wですから、ある意味当〜然の帰結ではあります😞)

2021年11月21日 (日)

レナルド・アーン『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第5曲『Soleil d'automne/秋日和』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

レナルド・アーン(1874-1947) の独り語りとも言えそうな玄妙な小品集『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第5曲『Soleil d'automne/秋日和』を1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

アーンは歌曲方面で渋い人気wを博していますが、それでもピアノ曲を書いていないワケはございませんでして。この『Le rossignol éperdu』は1912年の出版ですからこのプレイエル3bis と同世代、古典的なかたちをしていながら随所にこの時代のおふらんすな響き満載、そして新しい時代への萌芽ともいうべき難しい響きもあり、やはりこのような魅力は同世代のピアノで魅力百倍。まぁ地味ですけどね〜 (*´-`)



19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケでして、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代でしょうから、たかが現代日本人がこの時代のピアノを使ったところでそれを強く強く念頭に置いて弾かないと一発で返り討ちされるのが怖く、またオモシロいのでありま〜す (`・ω・´)

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