J.S.Bach『カンタータ第106番』から「ソナティーナ」を、1954年製ヤマハ五号リードオルガンで
世の中はお盆、切支丹伴天連な音楽なので仏教にふさわしいかは微妙wですが、J.S.Bach によるカンタータ第106番『神の時こそいと良き時』(Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit) の導入曲「ソナティーナ」をどうぞ。
カンタータ第106番は「哀悼行事(Actus Tragicus)」という通称と歌詞の内容から、死者を悼む行事の際に演奏するためのカンタータだろうと推測されている楽曲です。この動画は2018年5月13日に中野の Space 415 にて行った、古楽かふぇのイベント「触ろう&聴こう リードオルガン 〜古楽かふぇ 体験&コンサート〜」の実況、おなじみ渡邉祐治氏による丁寧な修復でよみがえった、1954年製ヤマハ五号リードオルガンで弾いています。
現代は電気式送風機wのおかげでオルガニストが風の送り方を考えずとも「音は出る」ようになりましたが、実はそれはオルガンが管楽器であることを無視しても大丈夫になったということでもあります(便利になると人間って退化しますからね〜w)。何百年も昔に電気が使えていたハズはなくw、本来はどんなに大きなパイプオルガンでも人間が風を送っていました。風の送り方は管楽器で言えば息の送り方ですから、人力送風のオルガンを知らないオルガニストが意外と少なくない現代って・・・実は大きな問題だったりします。とは言え、現代ではパイプオルガンで人力送風を体験するのは簡単ではなく、それならばリードオルガンを体験することに俄然意味が生まれるはず・・・と思ってはいますが、世間の風はなかなかに冷たかったりw
リードオルガンは現代ではほぼ忘れ去られてしまった楽器と言っても過言ではなく、よしんば楽器として認識されたとしても、昔の小学校でしか使われなかった楽器とかパイプオルガンの代用楽器としか感じてもらえないかわいそうな楽器になってしまっているのがまことに残念で。まぁ論より証拠、リードオルガンの表現力の幅広さをどうぞ体験してみてくださいませ! (`・ω・´)シャキーン
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