LESTER/レスター No.200 1958年製(PIAPIT修復)で、デオダ・ド・セヴラック『休暇の日々から』第1集から「おばあさまが撫でてくれる」を
昨日(5/2)ピアピットでしぅろくした、LESTER/レスター No.200 1958年製 です。中身が新品状態なまでのオーバーホール完了、象牙白鍵の漂白はこれからですね〜。あたしゃ漂白しない方が好きですけど🤭
レスターピアノは、浜松の大和(だいわ)楽器製造株式会社で作られていたピアノです。このNo.200は昭和33年製、この頃は浜松にピアノ製造会社がた〜くさんあって盛り上がっていた時代でした。日本のメーカーのピアノはともすれば批判されやすいですが、そりゃ〜50年とか昔に作られたピアノで10年以上放置されていたなんてザラですから、マトモに再整備された状態を知らずに頭ごなしに批判するのはいかがなモンかと。このレスター、ちょっと驚くほどの能力を秘めていてビックリでした。
象牙の移動に厳しい制限が課されるようになって白鍵の象牙を剥がして貼り替えてまで海外に輸出するのは現実的でなくなり、このような国内高級モデルはま〜だまだ残っています。古くなると手放してしまう方が多いのは無理もないですが、こういうピアノこそ実は日本の財産なのではないでしょうか。
*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html
曲は、デオダ・ド・セヴラック(1872-1921)の『休暇の日々から』第1集のメインとなる組曲『お城で、そして公園で』から、第1曲「おばあさまが撫でてくれる」です。デオダ・ド・セヴラックは南フランス出身の作曲家で、音楽の学習こそパリで行いましたが、都会風な雰囲気にイマイチなじめなかったのでしょうか、故郷の村にひっこんで教会でオルガンを弾いていたとされています。ドビュッシーに「土の薫りのする素敵な音楽」と評されたところにその傾向の一端が現れているのでしょうね。デオダ・ド・セヴラックは当代一流の名手に師事していて作品はどれもこれも地味に複雑だったりしますが、その中でこの『休暇の日々から第1集』は優しく素直なくつろぎがふんだんに聴こえてきますよ〜☝️
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