戦後1950(昭和25)年製 YAMAHA No.20(170cm)で、ドビュッシーの『Rêverie/夢』を
戦後1950(昭和25)年製、名品として名高く今となってはなかなかお目にかかれなくなった YAMAHA No.20, 170cmがいつものピアピットに入庫、調律がさほど乱れていなかったので修復前の状態を記録しておきました。非常に魅力たっぷりの音色を備えていますがしばらく放置されていたためさすがにアクションの動きはか〜なり重ったるく低音ももっさり😅、それでも1時間ちょいの音出しで低音のもっさり感がまぁそこそこ解消できてホッ。
1950(昭和25)年はYAMAHAが戦後初のフルコンサートグランドFC型を完成させた年で、この No.20 はその少し前の製造番号がつけられています。まだ連合軍による占領は続いておりましたが朝鮮戦争による特需もあって戦後復興にはずみがついたタイミングでもあり、YAMAHAは翌1951(昭和26)年末にレーモンドのデザインによるYAMAHA銀座店を完成させています。なお、鍵盤蓋のYAMAHAのロゴ含め外装の飾り塗装は特注ではなく、持ち主が購入後地元の職人に依頼して行ったらしい、とのことでした😉
*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
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『Rêverie/夢』は、Claude Debussy(1862-1918)の初期の名品とされて演奏される機会も非常に多いですね〜。ただこの曲は比較的単純な音の重ね方で夢見心地な雰囲気を出さねばならんので、実はテンポ設定がか〜なり難しいんですわ。まぁ曲の最初に「Andantino sans lenteur」と記されていますから、少なくともモタモタする印象を受けるような弾き方は得策でないだろうなぁ・・・とかなんとか💦
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