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カテゴリー「音楽>楽器>チェンバロ」の54件の記事

2024年2月20日 (火)

リンドホルムのベントサイドスピネットで、フィッシャー「音楽のパルナス山」第1組曲『Clio』から「サラバンド/Sarabande」を

現代では古楽器の研究が進んで一般的な理解も追いついてきて、ヒストリカルな工法による楽器を耳にすることがごくごく普通のこととなりましたが、ものの半世紀ほど昔のだいたい1960〜80年あたりはなかなかバリエーション豊かな時代でした。チェンバロは現代の楽器に比べると当然ながら「弱い」ワケでして、20世紀後半という時代には「商品」として通用しないと考えられたのでしょうか、ヒストリカルな雰囲気を持たせながらも強固な構造を持ったチェンバロも一定のシェアを確保していました。

このリンドホルムの楽器もそのような存在の一つでして、国産の有名なTOKAIスピネットのコピー元だったりします。この手の楽器はかなり台数が生産されたようで残存数も案外と多く、実はピアノな方々がチェンバロの雰囲気を体験するために手軽な方向の一つなのではないかなぁというのがワタクシ筒井の私感でありま〜す。とは言え、肝心の弦をはじく爪の周辺は基本的に合成樹脂でしたから50年も経てばカスカスにwなってしまっており、およそマトモな動作は期待できない状態の個体がほとんどのようです。それを演奏に耐えるように復活させるためには、現代隆盛を極めているヒストリカル楽器の知見を援用して木製ジャックにデルリンの爪に交換、というのが弾く方にとってもメンテする方にとっても最も手っ取り早く確実な手段なんですね〜👌

この楽器は古楽器も製作するわパイプオルガンも弾いてしまうわな調律師の嶋田ひろみさんが、またまた例によっての印西市のピアピットで紹介している楽器です。機種はちょこちょこ入れ替わったりなくなったりします💦ので、ご覧になりたい方はピアピットまでご連絡くださいましね〜。

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

まぁこのような世界が「キワモノ扱い」されること自体は仕方ないこと。ですが、文化・芸術を醸成するにあたっては入り口の多様性ってか〜なり大切なハズでして、このような存在はついつい紹怪したくなってしまうのがワタクシでありま〜す。廻り道って、むっちゃオモシロいと思いませんこと?ヽ( ̄▽ ̄)ノ

2024年2月 2日 (金)

トーカイ製ベントサイドスピネットで、ヘンデル『組曲 ニ短調, HWV437』からサラバンドを

一世を風靡したトーカイ製ベントサイドスピネットで、ヘンデル『組曲 ニ短調, HWV437』からサラバンドです。
古楽器も作ってパイプオルガンも弾いてしまう調律師の嶋田ひろみさんからのトーカイ製ベントサイドスピネットがピアピットに登場ですぞ(*´-`)

ピアノな方々でチェンバロと言えば判で押したように J.S.バッハを弾くことが多いように見受けられますが、いやいやいや、J.S.バッハは基本的に複雑で大〜変です。ヘンデルを忘れてはなりませぬぞ〜😉

オリジナルの独自な一体型の爪周りを、現代一般的なチェンバロの構造に換装してばっちりオーバーホールしてあり、しっかりした鳴りになってます。

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

2023年12月 5日 (火)

「いわきアリオス」所蔵、16フィート弦つき大型ジャーマンチェンバロ(製作:Matthias KRAMER)で、フィッシャー「音楽のパルナス山」第1組曲『Clio』から「サラバンド/Sarabande」を

いわき市の「いわきアリオス」所蔵、16フィート弦という超低音弦を搭載した珍しいチェンバロ(製作:Matthias KRAMER)で弾いた、J.C.F.Fischer(1656-1746) の組曲集「音楽のパルナス山」第1組曲『Clio』から「サラバンド/Sarabande」です。ここでは両手とも下鍵盤で8フィート2本と16フィートとを重ねています。このサラバンドの力強い方向性を超低音の16フィート弦でがっつり増強させよう、という目論見です。16フィート弦つきのチェンバロはJ.S.Bachが持っていたという記録はあるものの実物が残っていない、というチト悩ましい存在なんですね〜。

いわきアリオスは、PFI事業という、施設の設計・建設そして管理運営を民間の資金やノウハウを活用して実施する、という方式を採用しています。
*是非とも、このページの「PFI事業について」をご一読くださいませ。日本のお役所としては珍しく先進的で開かれた(ぶっちゃけ当たり前なんですがw)試みと思います。
http://iwaki-alios.jp/about/summary.html

このおかげでしょうか、チェンバロの機種を選定するにあたって「他にないモノにしたい!」という、およそいわゆる「役人の発想」では不可能な方向性を打ち出しまして。そこで最終的に決めたのは、なんと Matthias KRAMER による、16フィート弦という普通のチェンバロにはない超低音弦(=普通の1オクターヴ下の弦)をも搭載した「ヒストリカル工法による」ジャーマンチェンバロ!

この16フィート弦つきのチェンバロに取り組んだ経験がある人物は、古楽器界でマニアックな方面でもいまだにごくごく少数派。まぁ記録が残っている楽器もきはめて数少ないので「キワモノ扱い」されるのもまた仕方ないこと。ですが、文化・芸術を醸成するにあたっては多様性こそが命。このような珍しい楽器をしかも弾き込みができる機会があれば率先して出向くのがワタクシの立場でありま〜す (`・ω・´)シャキーン

ん? キワモノ大好きなだけでしょ、という突っ込みはその通りですがナニか?ヽ( ̄▽ ̄)ノ

2022年6月23日 (木)

デュフリ《クラヴサン曲集第3集》から『Les grâces/三美神』を、フレンチクラヴサンで

高円寺北口から10分程度の閑静な住宅地のど真ん中にある「ソフィアザール高円寺バロック」所蔵のフレンチクラヴサンを使って2022年5月28日に行った演奏会『バロック方面より風来たる ACT.4』のアンコール、デュフリ(1715-1789)《クラヴサン組曲第3集》から『三美神』です。

ここ「ソフィアザール高円寺バロック」のクラヴサンは多彩極まりない才人の永野光太郎氏が2018年末に納入した楽器でようやく3年半経った程度ですが、音響振動に対する反応が抜群に良く、いわゆるエージングが進むわ進むわでいつも仰天させられています。使い倒されるわけではない楽器でそれは非常に好ましいこと、そして反応が良いということはしばらくお休みしていてもとにかく「目覚める」のが抜群に速いワケで、あっという間に豪快な鳴りが戻ってくるのがたまりませんですわ〜 (`・ω・´)

・永野光太郎オフィシャルサイト
  https://oratokoratok.jimdo.com
・永野光太郎(Keyboard)&對馬佳祐(Violin)YouTubeチャンネル
  https://www.youtube.com/channel/UClZJOmnOvq_VoBxW9G1e5Tw

この動画で弾いているクラヴサンのモデルはパスカル・タスカンが1769年に製作した楽器でデュフリ晩年というタイミングの楽器、実はJ.S.バッハが亡くなったあとに作られているんですね〜。この時代のパリは既にジルバーマンタイプのピアノやスクエアピアノなど最初期のピアノが少なからず存在していまして、4年前の1765年には齡9歳の神童モーツァルトの手による『ヴァイオリンの助奏を伴うクラヴサンのためのソナタ」が op.1(K.6 & K.7) そして op.2(K.8 & K.9) として父レオポルドの手で出版されていたりします。

デュフリの《クラヴサン組曲第3集》の出版は1756年でなんとモーツァルトが生まれた年、デュフリの生きたパリはなんとも複雑な時代で、語り出すとエラいこっちゃなのでまぁこの辺でヽ( ̄▽ ̄)ノ

2022年5月21日 (土)

デュフリ《クラヴサン曲集第1集》所収「組曲第1番」から『Rondeau/ロンドー』を、フレンチクラヴサンで

高円寺北口から10分程度の閑静な住宅地のど真ん中にある「ソフィアザール高円寺バロック」所蔵のフレンチクラヴサンを使った、デュフリ(1715-1789)《クラヴサン組曲第1集》の《組曲第1番》から、ロンドー。組曲第1番にはロンドーが2つありますが、その2つめです。2022年5月28日に行う演奏会 バロック方面より風来たる ACT.4 のネタバレ(宣伝ともいう)動画だったりしますがw
くれぐれも「バロック方面から風来坊ぢゃないっすよ(・ω・ゞ

 

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ここ「ソフィアザール高円寺バロック」のクラヴサンは多彩極まりない才人の永野光太郎氏が2018年末に納入した楽器でようやく3年半経った程度ですが、音響振動に対する反応が抜群に良く、いわゆるエージングが進むわ進むわでいつも仰天させられています。使い倒されるわけではない楽器でそれは非常に好ましいこと、そして反応が良いということはしばらくお休みしていてもとにかく「目覚める」のが抜群に速いワケで、あっという間に豪快な鳴りが戻ってくるのがたまりませんですわ〜 (`・ω・´)

・永野光太郎オフィシャルサイト
  https://oratokoratok.jimdo.com
・永野光太郎(Keyboard)&對馬佳祐(Violin)YouTubeチャンネル
  https://www.youtube.com/channel/UClZJOmnOvq_VoBxW9G1e5Tw

この動画で弾いているクラヴサンのモデルはパスカル・タスカンが1769年に製作した楽器でデュフリ晩年というタイミングの楽器、実はJ.S.バッハが亡くなったあとに作られているんですね〜。この時代のパリは既にジルバーマンタイプのピアノやスクエアピアノなど最初期のピアノが少なからず存在していまして、4年前の1765年は齡9歳の神童モーツァルトの手による『ヴァイオリンの助奏を伴うクラヴサンのためのソナタ』が op.1(K.6 & K.7) そして op.2(K.8 & K.9) として父レオポルドの手で出版されていたりします。

デュフリの《クラヴサン組曲第1集》の出版は1744年でモーツァルトが生まれる前、デュフリの生きたパリはなんとも複雑な時代で、語り出すとエラいこっちゃなのでまぁこの辺でヽ( ̄▽ ̄)ノ

 

2021年9月13日 (月)

オクターヴチェンバロ導入の巻

本日(9/13)、ヤミ物資の受け取りに分倍河原駅まで隠密行動w

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万能の才人、永野光太郎氏 からの貸し出し品、チト大きくて fragile なシロモノなので、時間がかかっても混まない経路を優先して無事に帰宅。モンダイは置き場所で・・・エラいこっちゃ💦

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これで、どの楽器を弾くときにも最初に力仕事が必須になったワケで、弾きこもりでナマりにナマったカラダが少しでも怪復するや否や🤣

2021年6月 7日 (月)

バロック方面より風来たる ACT.3@ソフィアザールバロック高円寺、盛況御礼&実況録画

6月5日にソフィアザール高円寺バロックで行った<バロック方面より風来たる act.3>は、イイ感じに密でなく終演いたしました。みなさま、ありがとうございました!

なにやら大規模なイベントがやりづらい世間になってしまいましたが、幸か幸かwワタクシは大規模なイベントとは無縁でございまして。まぁそれでもな〜んとなく演奏会は控えようかなぁと思ってしまうのは、案外と世間体を気にする自分でもあったようななかったようなwww。

演奏会実況録画、前半に弾いたゲオルグ・ベーム(1661-1733)の《組曲 へ短調》から、アルマンドです。ここ「ソフィアザール高円寺バロック」のクラヴサンは多彩極まりない才人の 永野光太郎氏 が2018年末に納入した楽器でようやく2年半経った程度ですが、音響振動に対する反応が抜群に良く、いわゆるエージングが進むわ進むわでいつも仰天させられています。使い倒されるわけではない楽器でそれは非常に好ましいこと、そして反応が良いということはしばらくお休みしていてもとにかく「目覚める」のが抜群に速いワケで、あっという間に豪快な鳴りが戻ってくるのがたまりませんですわ〜 (`・ω・´)

昨今はさまざまな分野wで「ほにゃらら警察」な活動がかまびすしい世の中に成り果てましたが、いやはや、フレンチクラヴサンでド独逸なベームの組曲を弾くなんつ〜のは格好の標的になりかねませんな。確かに1990年代くらいまでは「とりあえず大は小を兼ねるで汎用性が高そうな楽器」として種々オトナの事情wで18世紀フレンチクラヴサンがなんでもかんでもw使われていましたが、そんな時代はとっくに過ぎ去っております。それを理解した上でホールは所蔵する楽器の方向性を考えるワケですが、さまざまな使い方に対応する必要があるのであれば、実は昔のような考え方って案外と意味があるんですよ〜。まぁバロックな組曲って一応はおふらんすな舞曲の集合体でありますからして、理論的よりどころとしてはこんな雰囲気wでヽ( ̄▽ ̄)ノ

・永野光太郎オフィシャルサイト
  https://oratokoratok.jimdo.com
・永野光太郎(Keyboard)&對馬佳祐(Violin)YouTubeチャンネル
  https://www.youtube.com/channel/UClZJOmnOvq_VoBxW9G1e5Tw

2021年6月 1日 (火)

Georg Böhm の『組曲 変ホ長調』から「第3曲 サラバンド/Sarabande」を、超低音16フィート付のジャーマンチェンバロで

いわき市の「いわきアリオス」所蔵、16フィート弦という超低音弦を搭載した珍しいチェンバロ(製作:Matthias KRAMER)で弾いた、G.ベームの『組曲 変ホ長調』から「第3曲 サラバンド/Sarabande」です。ここでは両手とも下鍵盤で8フィート2本と16フィートとを重ねています。このサラバンドの力強い方向性を超低音の16フィート弦でがっつり増強させつつ変ホ長調の華やかさを両立させよう、という目論見です。

この16フィート弦つきのチェンバロに取り組んだ経験がある人物は、古楽器界でマニアックな方面でもいまだにごくごく少数派。まぁ記録が残っている楽器もきはめて数少ないので「キワモノ扱い」されるのもまた仕方ないこと。ですが、文化・芸術を醸成するにあたっては多様性こそが命。このような珍しい楽器をしかも弾き込みができる機会があれば率先して出向くのがワタクシの立場でありま〜す (`・ω・´)シャキーン

ん? キワモノ大好きなだけでしょ、という突っ込みはその通りですがナニか?ヽ( ̄▽ ̄)ノ

2021年1月24日 (日)

Fischer の『アリアドネムジカ/Ariadne Musica』から「プレリュードとフーガ 第1 ハ長調」を、超低音16フィート付のジャーマンチェンバロで

いわき市の「いわきアリオス」所蔵、16フィート弦という超低音弦を搭載した珍しいチェンバロ(製作:Matthias KRAMER)動画シリーズ(というほどでもナイw)第二弾〜(*´-`)

J.S.バッハが学習した作曲の手本のなかでもかなり大切な位置を占めていると思われる、J.C.F.フィッシャー(1656-1746)の作品、組曲集『アリアドネムジカ/Ariadne Musica』は20曲の前奏曲とフーガおよび5曲のリチェルカーレからなるオルガン曲集で、バッハのいわゆる『平均律クラヴィア曲集』の先駆とも言える作品集です。その口開けの第1、ハ長調のプレリュード(Praeludium)とフーガ(Fuga)を弾きました。

16フィート弦つきのチェンバロに取り組んだ経験がある人物は、古楽器界でマニアックな方面でもいまだにごくごく少数派。パイプオルガンの足鍵盤がごとき重低音の支えがある豪壮なチェンバロってなかなか魅力的なのですが、ともすれば軽快なチェンバロ曲が鈍重になってしまうおそれもあり、どう使うかが演奏者の感覚そして理怪力の発露でありま〜す (`・ω・´)

この『アリアドネムジカ』の第1曲には足鍵盤の指定があってどうあがいても両手では弾けないwのですが、1オクターヴ下の音を重ねることで意外とそれっぽくなるもんでしたヽ( ̄▽ ̄)ノ

2021年1月19日 (火)

Georg Böhm の『組曲 へ短調』から「第4曲 チャコーナ/Ciacona」を、超低音16フィート付のジャーマンチェンバロで

昨日(1/18)の豪華ランチのついでに(おっとw)楽器の弾き込み仕事もしっっっかりとやってきまして、せっかくなので動画しぅろくのお願いをするところまでがテンプレでw

ココ、いわき市の「いわきアリオス」所蔵の大型チェンバロは16フィート弦という超低音弦を搭載したか〜なり珍しいチェンバロ(製作:Matthias KRAMER)でして、チェンバロに対する固定観念を吹っ飛ばしてくれる愉しい楽器です。記録が残っている楽器もきはめて数少ないので「キワモノ扱い」されるのもまた仕方ないこと。ですが、文化・芸術を醸成するにあたっては多様性こそが命。このような珍しい楽器をしかも弾き込みができる機会があれば率先して出向いて紹怪するのがワタクシの立場でありま〜す (`・ω・´)シャキーン

Georg Böhm(1661-1733) の『組曲 へ短調』から「第4曲 チャコーナ/Ciacona」です。Georg Böhm は J.S.バッハを教えた人物の一人、北ドイツはハンブルク近郊のリューネブルクの大オルガン奏者として一生を送りました。チェンバロのための組曲を何曲も書いており、どれもいかにも堅実で渋いドイツ風味な魅力にあふれていて素敵な曲集です。ここでは両手とも下鍵盤で4フィートと8フィート2本と16フィートとフルで重ねています。へ短調の厳しさと力強さを超低音の16フィート弦でがっつり増強させつつチャコーナの華やかさを4フィート弦で両立させよう、という目論見です。

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