1987年製 YAMAHA G2A で、レビコフの「色づく木の葉, op.29」から第3曲を
1987年製 YAMAHA G2A で、レビコフの「色づく木の葉, op.29」から第3曲を弾きました。
*楽譜はこちらから入手できます
https://store.piascore.com/scores/333045
個人のピアノ修理工房はこだわりがハンパないとこが少なくないですが、このピアノを偏執的探究心のカタマリ(褒め言葉w)をもってして仕上げた埼玉は春日部の「シオンピアノ工房」のこだわりの方向性、包括的理論的論理的かつ極めて明快なところがまことに小気味良いです。無論、技術的にも安定安心最優秀レベルなのは言わずもがな。まさかこのテのピアノがこんなにもイイ感じになるのか〜?! というピアノを見せつけられるのが毎回めっちゃ新鮮です✨ 今回の個体は部品交換した結果ナニやら調子がイマイチになってしまったものを全絃交換して徹底して再調整したもので、やっぱりここまで追い込んでしまわずにはいられないのがさすがの変態工房(褒め言葉www)。
*シオンピアノ工房
http://zionpiano.starfree.jp/
ピアノのアクションの動作を語るときって案外と鍵盤を押し下げる際の「重い軽い」程度でしか表現されませんが、人間の感覚がその程度の単純さで収まるハズもないワケでして。きはめて基本的なハナシ、鍵盤を押し下げたら機械仕掛けで戻ってきてもらわなければならぬワケですし、そこは弾き手がどんなに頑張ったところで絶対に操作ができないところですよね〜。このシオンピアノ工房では理想としている「スタインウェイ風味」に近づけるべくここにも細心の注意が払われているとのことです。意識しないで弾いたらナンのこともないフツーの動きなのですが、これまた鍵盤の底に指が進むに従って注意力をガッツリ鋭敏にしようと意識すると、あ〜ら不思議、音色も響きの幅もはっきりと多彩に拡がります。
・・・というコトは、逆に、常に鋭敏で良い感覚で解像度高く鍵盤をコントロールし続けないとフツーの楽器・音色・表現などなどで止まってしまうという、これまた弾き手にとってか〜なり厳しい楽器になりやがっているwということでしてな😅 まぁこの方向で徹底に徹底を重ねたアクション調整をしてもらったら、弾き手にもそれを使いこなそうという意識が必要なのは当〜然のこと、これは技術者からの挑戦状だったのかも😎
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