戦前 H.Matsumoto/エチ松本ピアノ 十號 で、ヤナーチェクの草かげの小径にて 第一集』から第1曲「われらの夕べ」を
チェコ東部モラヴィアの作曲家ヤナーチェクによる『草かげの小径にて 第一集』から第1曲「われらの夕べ」を、戦前日本のH.Matsumoto/エチ松本ピアノ 十號 で弾きました。
H.Matsumoto/エチ松本ピアノは、日本のピアノ製作の先駆者である松本新吉の長男である広(ひろし)の個人経営として、月島で関東大震災の翌年から東京大空襲で全焼させられるまで製造されていました。H.Matsumoto/エチ松本ピアノは当時高まっていたピアノの需要に応えるための大量生産であり、新吉と六男:新治による音づくりの信念である「スヰートトーン」とは異なる方向ですが、このような「量」と「質」のせめぎ合いはどんな時代でも避けられないんですよね〜🧐
*「エチ松本」はカタログの表記そのままで、「エイチ松本」ではございませんぞ!
例によってのピアノ工房ピアピットの入荷品、修復後しばらく放置されていたフシがありますが悪くない状態で、修復前の音を録ってみました。
*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html
参考文献:三浦啓市『日本のピアノメーカーとブランド』
https://www.ankasha.com/books/books2
動画内にも載せているこのエチ松本ピアノカタログ(印刷年不詳)には高さ4フィート2インチ(=127cm)の「十號」と「十一號」が併記(ステッカーによる修正)されており、「十號」は85鍵で「十一號」は88鍵となっています。この現物は高さ実測125cmですが、まぁ「十號」と判断して差し支えなかろうと思います。
*資料提供:三浦啓市
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