ハンブルク・スタインウェイ O-180 1959年製で、ショパンの『マズルカ op.63-2』を
1959年製のおなじみ Steinway & Sons O-180 で、ショパン(1810-1849)が晩年(1846年)に作曲した『マズルカ, op.63-2』を弾きました。まぁ晩年とはいえ、若いっちゃ若い36歳なのを忘れてはいけませんぞ🧐
この個体は、スタインウェイは日本国外にこそ良いものがある、という信念の一流調律師による選定品です。スカイツリーの下、下町押上の「押上文庫」のオーナー氏の所有でして、氏は歌やピアノの仕事から日本酒と器の仕事への華麗なる転職を果たし、和洋問わずさまざまな文化に通じる大変な文化人。その広く深いこだわりの果てにw入手した恐ろしくポテンシャルの高いこのスタインウェイ、古い楽器の奥深い不思議さを伝えるのにふさわしい名器です。
*押上文庫:https://oshiagebunco.jimdosite.com
このたびワタクシが 2024年10月5日 にここ押上文庫でサロンコンサート『墨東押上発スタインウェイ・サロン』をすることになり、しばらく手を加えておらずにいささかくたびれていたこの個体ですが、古い楽器を良〜く知るベテラン辣腕調律師にみっっっちりと手を入れてもらえました。どんな仕事もそうですが、簡単に一発で改善できるような「必殺技」なんぞ存在するハズもなく、正常な位置・動きを取り戻させるべくただひたすら愚直に丁寧に精度を高め続ける大ベテランの作業にはただただ敬服感服尊敬の一言(一言じゃないナw)しかございません。
果たしてその結果は素晴らしく、往年の銘機が復活した感触ありです。その一端をどうぞお楽しみくださいませ。
« 中島みゆき 作詞/作曲『海鳴り』ソロ:モーツァルトの旅行用クラヴィコード(1763, J.A.Stein)の複製(2002年)で | トップページ | SCHWESTER/シュベスター No.50 1974年製 で、ネルクの「易しい旋律的小品集, op.166」から、第4曲『波打つ麦畑にて』を »
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