1960年代前半の BELTON/ベルトーン No.33 で、Théodpre Dubois(1837−1924)の『月の光/Clair de lune, op.82-1』を
1960年代前半の BELTON/ベルトーン No.33 で、デュボワ/Théodpre Dubois(1837−1924)の『月の光/Clair de lune, op.82-1』を弾きました。例によっての @ピアピット による丁〜寧〜な再調整です(*´-`)
ベルトーンを製造していた冨士楽器は戦前からの名門ですが、紆余曲折あって1955(昭和30)年に再編されています。このベルトーンという名称は芸大教授でピアニストであったレオニード・クロイツァー/Leonid Kreutzer(1884-1953)氏の発想によるもので、このピアノの鋳物フレームには誇らしげに<"BELTON" NAMED BY PROF. LEONID KREUTZER>と鋳込んであります。なお、BELTONという綴りから「ベルトン」と表記されることも少なくないですが、最後期に働いていた方から直接「ベルトーンだった」という証言が得られています。 #ピアノ工房 #ピアピット #再調整
*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html
デュボワは1896年からパリ音楽院院長を務めておりオルガンの世界ではそれなりの知名度はありますが、その他の世界ではほぼ顧みられない存在となってしまいました。『月の光/Clair de lune』と題されたピアノ曲は実はドビュッシーの専売特許ではなく、実はこの時代の何人もの作曲家に作曲されていたりするんですよ〜。この『月の光/Clair de lune』は1869年出版のヴェルレーヌ/Paul Verlaine(1844-1896)による詩集「艶やかなる宴(Fêtes galantes)」の冒頭の詩で、音楽作品と直接的に関連を裏づけるような証拠こそありませんが、まぁ関係しているだろうなと邪推してもそんなにおかしくないのではないでしょうか。(・o・ゞ
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