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2023年12月の7件の記事

2023年12月28日 (木)

予期せぬ年末小掃除w

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昨日12/27、積もりに積もった我が部屋の破砕帯がついに崩壊しまして、予期せぬ(するつもりもなかったw)年の瀬の小掃除と相成りましてな。まぁそれなりに捗ってゴミ袋3袋出たのはイイとして、部屋の景色がまるで変わらないのはど〜したコトかしらん🤣

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今怪の出土品はなかなか値打ちモノでございましたとさ😎🐌🍵

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2023年12月22日 (金)

YAMAHA G2B 小池岩太郎モデル 1964年製 で、ヤーダスゾーンの「3つの小品, op.98」から、第1曲『エレジー』を

1964年製の YAMAHA G2B 小池岩太郎モデル で、ヤーダスゾーンの「3つの小品, op.98」から、第1曲『エレジー』を弾きました。例によっての ピアピット のオーバーホール、そしてまことに美しい再塗装ですよ〜(*´-`)

このデザインはYAMAHAからレーモンドのデザインとしてアナウンスされたことがないにも関わらず長年根拠なくレーモンドによるデザインと憶測されていましたが、近年YAMAHAが特許庁の意匠登録データなどを精査し直した結果、代表デザイナーを示す「意匠考案者」が工業デザインの重鎮の東京芸大名誉教授だった小池岩太郎氏(1913-1992)であったことが再発見されました。なお「意匠考案者」がレーモンドだった機種は、アップライトの一機種だけだった由。

毎日新聞 2023/3/19
https://mainichi.jp/articles/20230315/k00/00m/040/317000c?fbclid=IwAR2ie2YkxgX8M8xaYgGD6qQrPO5cw7kpsfi47OYWQocs7joepzTgvbSzyUo

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

作曲のヤーダスゾーンは、ヨーロッパ専門の歴史家たちが恐れをなすほどヤヤこしいとされるシレジア地方の生まれのユダヤ人作曲家です。当時ユダヤ人ということもあってか紆余曲折の末に母校ライプツィヒ音楽院の職を得て、グリーグなど名だたる作曲家を育成して名声を博していたのですが・・・ま〜忘れ去られていますね。なんと、瀧廉太郎が留学先のライプツィヒ音楽院で最晩年(1901年)のヤーダスゾーンの授業を受けた様子を手紙に残していたりします(・o・ゞ

2023年12月20日 (水)

Joseph Edward Newell (1843-c1936)『The Vesper Voluntaries Book 27』から第10曲『Verset』を、日本樂器 第七號 1905(明治38)年製リードオルガンで

日本樂器 第七號 1905(明治38)年製リードオルガンで、Joseph Edward Newell (1843-c.1936) による『The Vesper Voluntaries, Book 27』の第10曲「Verset」を弾きました。

才気堂、 渡邉祐治さんの塗装を含めた完全修復足踏みオルガンですぞ(*´-`)
ヤマハもカワイもピアノの製造ではなく足踏みオルガンの製造から始まっています。この足踏みオルガンは現代のヤマハである日本樂器1905(明治38)年製造、ヤマハ初のピアノを1900年に作ってようやく5年経ったぐらいのタイミングの楽器ですよ〜。

・お問合せ→リードオルガン修復:才気堂、渡邉祐治
https://pianoreedorgan.jimdofree.com/

J.E.Newell という作曲家の名前は手鍵盤のためのオルガン曲集にはかなりの頻度で登場しますが、非常に情報が少なく往生します(没年が怪しいというのが象徴的な気もします)。この時代は世の中に存在する音のうち蓄音機以外のほぼ全てが生音であり、生楽器の需要は現代とは考えられないほど多かったのでした。ということは、この時代は Newell のような「普通の」音楽家がそれこそそこら中で活躍していた時代で、機械に人間が使い倒されるばかりの現代とは違って人それぞれが個性的な能力に応じて幅広く活躍できた時代だったんですね〜 (*´-`)


2023年12月12日 (火)

クリストフォリ1726年製ピアノの複製楽器による演奏動画/ジュスティーニ:「強弱がつく所謂ハンマー付チェンバロのためのソナタ集, op.1」から、ソナタ第3

大阪は堺の山本宣夫(やまもとのぶお)氏の制作による Cristofori 1726年製 ピアノの動画第3弾ですぜ😎

この Cristofori のピアノのために作曲・出版された最初の曲集として限られた範囲で有名wwwなのが、Lodovico Giustini(1785-1843) が Cristofori が亡くなった翌年の1732年にフィレンツェで出版したこのソナタ集です。題して
Sonate da cimbalo di piano e forte detto volgarmente di martelletti, op.1」でして、だいたいの感じで「強弱がつく所謂ハンマー付チェンバロのためのソナタ集, op.1」という邦題とできようかと思います。その中からソナタ第3番へ長調でございます。

Cristofori の1726年製の個体は鍵盤1つあたり弦が2本ずつ張られており、これすなはち due corde(=2本の弦)です。この個体では鍵盤全体を手で左にズラすことで1本だけの弦を叩くことができ、これすなはちホンモノの una corda(=1本の弦)です。この動画では第3楽章のみ una corda で弾いており、楽章間で切り替える様子が観察できるようにしましたよ〜😉

「最初のピアノはチェンバロの躯体に弦を叩く機構を取り付けただけの不完全なシロモノだった」と憶測するだけなら知識があろうがなかろうが容易ですが、いまだにピアノの専門家な方々ですら案外とこの程度の認識でとどまっているようで歯がゆいです。例によってと言うべきかw史実は全く異なっており、Cristofori のピアノはチェンバロよりはるかに複雑強靭に組まれていて、しかもこの1726年製の個体の打弦機構(アクション)はウナるしかないほどに洗練されています。

「最初のピアノはチェンバロの躯体に弦を叩く機構を取り付けただけの不完全なシロモノだった」と憶測するだけなら知識があろうがなかろうが容易ですが、いまだにピアノの専門家な方々ですら案外とこの程度の認識でとどまっているコトが少なからずなようで歯がゆいです。例によってと言うべきかw史実は全く異なっており、Cristofori のピアノはチェンバロよりはるかに複雑強靭に組まれていて、しかもこの1726年製の個体の打弦機構(アクション)はウナるしかないほどに洗練されています。

*打弦機構の動画をどうぞ〜✨✨✨


実は後年 Gottfried Silbermann(1683-1753) がピアノを作ったときも結局はこの1726年版のアクションの寸法はおろか形状までもまるっきりコピーを搭載していることが判っていまして、この形態が Cristofori のピアノアクションの完成形だった可能性が高い・・・ということは頭の外側wにでも留めてくださると嬉しいです。この1726年版のアクションは、1700年代初期にヨーロッパで複数現れていたピアノ誕生の萌芽の中でも圧倒的に抜きん出ています。

この山本宣夫氏による複製楽器は「未完成かつ不完全なシロモノ」という根拠のない憶測を吹っ飛ばすに足る驚くべき出来栄えで、やはりピアノという楽器は Cristofori という「真の天才による偉大な発明」だったのだろうなぁと思わされます。願わくば、この動画でその魔力が少しでも伝われば幸いです。

2023年12月 8日 (金)

1995年製の DIAPASON D-132MF で、ボルトキエヴィチ「幻想小曲集 op.61」から、第1曲『なぜに』を

DIAPASON(ディアパソン)の1995年製 D-132MF でボルトキエヴィチ「幻想小曲集 op.61」から、第1曲『なぜに』を弾きました。例によっての @ピアピット の販売品ですぜ(*´-`)

DIAPASON(ディアパソン)はよく知られた国産ピアノで、天才技術者の誉れ高い大橋幡岩氏の高い志を実現すべく製造されたのが始まりです。この動画の楽器は1995年製ですのでディアパソンがカワイの子会社になって久しく、しかも独自の製造ラインでなくカワイの製造ラインで作られていた頃の楽器です。他店で中古として販売されたものを引き取って全弦交換&再調整で生まれ変わらせました。

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

ボルトキエヴィチは主にウィーンなどドイツ語圏で活躍したウクライナ生まれの作曲家で、10数年ほど前からようやく再評価されるようになってきました。二度の世界大戦そしてロシア革命に翻弄された激動の人生はすさまじいものですが、その音楽は実にロマンティックかつ濃厚な歌心に満ちています。

2023年12月 5日 (火)

「いわきアリオス」所蔵、16フィート弦つき大型ジャーマンチェンバロ(製作:Matthias KRAMER)で、フィッシャー「音楽のパルナス山」第1組曲『Clio』から「サラバンド/Sarabande」を

いわき市の「いわきアリオス」所蔵、16フィート弦という超低音弦を搭載した珍しいチェンバロ(製作:Matthias KRAMER)で弾いた、J.C.F.Fischer(1656-1746) の組曲集「音楽のパルナス山」第1組曲『Clio』から「サラバンド/Sarabande」です。ここでは両手とも下鍵盤で8フィート2本と16フィートとを重ねています。このサラバンドの力強い方向性を超低音の16フィート弦でがっつり増強させよう、という目論見です。16フィート弦つきのチェンバロはJ.S.Bachが持っていたという記録はあるものの実物が残っていない、というチト悩ましい存在なんですね〜。

いわきアリオスは、PFI事業という、施設の設計・建設そして管理運営を民間の資金やノウハウを活用して実施する、という方式を採用しています。
*是非とも、このページの「PFI事業について」をご一読くださいませ。日本のお役所としては珍しく先進的で開かれた(ぶっちゃけ当たり前なんですがw)試みと思います。
http://iwaki-alios.jp/about/summary.html

このおかげでしょうか、チェンバロの機種を選定するにあたって「他にないモノにしたい!」という、およそいわゆる「役人の発想」では不可能な方向性を打ち出しまして。そこで最終的に決めたのは、なんと Matthias KRAMER による、16フィート弦という普通のチェンバロにはない超低音弦(=普通の1オクターヴ下の弦)をも搭載した「ヒストリカル工法による」ジャーマンチェンバロ!

この16フィート弦つきのチェンバロに取り組んだ経験がある人物は、古楽器界でマニアックな方面でもいまだにごくごく少数派。まぁ記録が残っている楽器もきはめて数少ないので「キワモノ扱い」されるのもまた仕方ないこと。ですが、文化・芸術を醸成するにあたっては多様性こそが命。このような珍しい楽器をしかも弾き込みができる機会があれば率先して出向くのがワタクシの立場でありま〜す (`・ω・´)シャキーン

ん? キワモノ大好きなだけでしょ、という突っ込みはその通りですがナニか?ヽ( ̄▽ ̄)ノ

2023年12月 2日 (土)

中島みゆき 作詞/作曲『いつか夢の中へ』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)

中島みゆきの『いつか夢の中へ』を、いつもの1894年製アンティークピアノで弾きました(*´-`)

『いつか夢の中へ』は1999年11月にリリースされたアルバム《日-WINGS》の一曲で、『夜会VOL.9 2/2』のために新たに作曲されてその時しか演奏されていないオリジナル曲です。この1997年の『夜会VOL.9 2/2』はDVD化もされておらず、舞台に出向けた人だけにしか伝えられていない、ある意味「幻の夜会」だったりします。『いつか夢の中へ』『夜会VOL.9 2/2』前半にデュエットで歌われた曲で、アルバム《日-WINGS》でも宮下文一とのデュエットで収録されています。#いつか夢の中へ #夜会 #中島みゆき

さて、若かりし頃、果てしもない永遠の時間の流れの中では自分の生きざまなんてねぇ・・・とイジけた青臭い記憶wが蘇る方々も少なからずかと思いますが、実はそここそが自分という個を認識する出発点だったのかも知れませんねぃ🧐

 いつか夢の中へ さまよい果てる気がしているわ
  誰もいない国へ 1人だけで旅立つのが私の定めなら


ある程度の期間ニンゲンなんてぇ稼業を続けていれば、さまざまなイベントに振り回されてさまよっているだけの自分がいかに平凡な存在であるのか身に染みてますよね? そうですよね? ねぇ?

 いつか夢の中へ 忘れ去られる日が来ていても
  きっとめぐり会える 大切な私たちのあの日にたどり着ける

  いつか夢の中へ 失ったものを探している
  今も消えはしない 遙かな闇の彼方 忘れない 私だけは


ここから各節の歌い出しの<いつか夢の中へ>はリフレインというか、頭韻の拡張であるように思います。そう考えればコレは意味がなく省略可能、てかむしろこの<いつか夢の中へ>に意味を与えてしまうとワケわからなくなりますよ〜😅

 忘れ去られる日が来ていても
  きっとめぐり会える 大切な私たちのあの日にたどり着ける
  失ったものを探している
  今も消えはしない 遙かな闇の彼方 忘れない 私だけは


とすると、なんとなくメッセージっぽいナニかが浮かび上がってくるような気がします。ラストで倒置法を使って<私だけは>で締められているところ、強い意志というか決意表明ですね。中島みゆきの歌詞にはこのような決意表明がけっこう出てきて、まことにカッコ良いです。

 いつか夢の中へ 1人あなたはさまよっている
  遠く追われてゆく道が 何処へ続いているのかを知らないまま
  (遠く 道が 何処へ続いているのかを知らないまま

  何もわからない 誰もわからない 自分のことがわからない
  誰か教えて 訳を教えて 何処へゆくのかわからない


本日(12/2)はワタクシの57歳の誕生日だったりしますが、この曲の歌詞を味わうにつけ自分の<道標>ってなんなんだろうなぁ、なにも見えていないしわかってもいないなぁ、と痛感させられます。<道標>を失ってしまったのか、そもそもナイのか、まぁ<わからない>のが人生、もしも道標が見えたとしたらそれは墓標なのかも🥹

 いつか夢の中へ 失った道標いつの日か見えるまで
  失った道標いつの日か見えるまで


いや・・・やっぱ違うかw。<道標>とは「自分を前向きにさせてくれる何か」なのでしょうかしらん💡



この動画で使っているピアノは100年以上昔、1894年製のアンティークピアノ。このような楽器を使ってこのような曲を弾くのはまことに愉しいです。現代では世間で聞こえる音のほとんどは電気を通していますが、このころに世間で聞こえていた音は生音が主流でした。1877年にエジソンが蓄音機を実用化し、このピアノが作られた1894年にはSPレコードの大量生産ができるようになって、次第に「録音」というシロモノが世間に知られるようになった時代。こんな時代の楽器がどれほど豊かな音世界を伝えていたのか、この動画で使っている楽器は奇跡的にオリジナルほぼそのまま、まさに時代の生き証人です。

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