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2023年11月の9件の記事

2023年11月30日 (木)

1960年代前半の HORUGEL/ホルーゲル 128cmで、シベリウス/『Elegiaco, op.76-10』を

1960年代前半と推定できる HORUGEL/ホルーゲル 128cm で、シベリウスの Elegiaco, op.76-10 を弾きました。例によっての #ピアピット による外装以外オーバーホールです(*´-`)

ホルーゲルを製造していたのは小野ピアノ製作所で戦前からの老舗、もともと東京は蒲田東六郷に工場がありましたが戦中の1941年に神奈川の湯河原に強制疎開、戦後1961年に廃業するまで湯河原で生産していたと推定できます。ただネット上には1961年より後に納品されている個体も散見されますので小野ピアノ製作所の廃業後にどこかが引き継いで生産していた可能性も高く、どうにかして詳細な調査をしなきゃですね〜😅

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

シベリウスが若い頃に打ち込んだのはヴァイオリンで、かなり遅くまでピアノ自体を持っていませんでした(アップライトは持っていたと思いたいのですが定かではなし)。しかも「ピアノ曲はお金のために作曲したんだよね〜」とかいう自身のつぶやきwが記録されており、それが全てではないにしても興味深い事実。それにしてもシベリウスという人類の歴史に残る名作曲家がピアノという楽器からどうやって音色や雰囲気を引き出そうかと熟考して世に出した作品の数々ですからどれも小洒落ていまして、この曲はとりわけ素敵なひらめきに満ちた佳曲ですよ〜(・o・ゞ

2023年11月26日 (日)

クリストフォリ1726年製ピアノの複製楽器による演奏動画/ガルッピ:ソナタ ハ短調 から、第1楽章

ピアノの発明者とされる Bartolomeo Cristofori(1655-1731) によるピアノのオリジナルは3台現存しており、そのうちライプツィヒ大学所蔵の1726年製の楽器を基にした精密な複製楽器を大阪は堺の山本宣夫(やまもとのぶお)氏が制作したのは1999年のこと。実はその楽器のデモ音源を弾いてCDを焼いてごくごく限られた範囲でウケていたwのが他ならぬワタクシなのですが、それからほぼ四半世紀経って再び収録する機会に恵まれました😍
(なお、浜松市楽器博物館の有名なのとは別の個体です👌)

*山本宣夫氏のインタビュー
 ホンモノの熱意というのは神がかりのように運を引き寄せるのだと納得させられます。運も実力のうち!
https://phoenixhall.jp/interview/2004/06/01/747/

Cristofori の1726年製の個体は鍵盤1つあたり弦が2本ずつ張られており、これすなはち due corde(=2本の弦)です。この個体では鍵盤全体を手で左にズラすことで1本だけの弦を叩くことができ、これすなはちホンモノの una corda(=1本の弦)です。この動画では Cristofori. による una corda の素晴らしく dolce な雰囲気を味わってくださいませ〜😉

Galuppi のソナタはミケランジェリが現代ピアノを弾いた素晴らしい録音がございますが、この時代の特にイタリアの鍵盤楽曲はこれほどの名手が弾かないとなかなか「それっぽく」ならないです。現代のピアノで弾くとどうしても大げさな雰囲気になりやすく、大げさにならないように注意したところでただ弱いだけの演奏に。そしてチェンバロで弾くと、現代ピアノを知っている我々にとって満足できるような細かな強弱表現が難しいためにどうしても物足りない印象になってしまいます💦 なんとなくの印象に過ぎませんが、この時代、ピアノというまだ見ぬ楽器をあたかも念頭に置いているかのような方向に音楽が変わり始める兆しがあり、ガルッピの鍵盤楽曲はまさにこの時代ど真ん中の中途半端とも評価されてしまいそうな存在であり気がしてなりません。そのような音楽を Cristofori のフォルテピアノで弾くと、その独特な魅力が「腑に落ちる」感覚があります。

「最初のピアノはチェンバロの躯体に弦を叩く機構を取り付けただけの不完全なシロモノだった」と憶測するだけなら知識があろうがなかろうが容易ですが、いまだにピアノの専門家な方々ですら案外とこの程度の認識でとどまっているコトが少なからずなようで歯がゆいです。例によってと言うべきかw史実は全く異なっており、Cristofori のピアノはチェンバロよりはるかに複雑強靭に組まれていて、しかもこの1726年製の個体の打弦機構(アクション)はウナるしかないほどに洗練されています。

*打弦機構の動画をどうぞ〜✨✨✨


実は後年 Gottfried Silbermann(1683-1753) がピアノを作ったときも結局はこの1726年版のアクションの寸法はおろか形状までもまるっきりコピーを搭載していることが判っていまして、この形態が Cristofori のピアノアクションの完成形だった可能性が高い・・・ということは頭の外側wにでも留めてくださると嬉しいです。この1726年版のアクションは、1700年代初期にヨーロッパで複数現れていたピアノ誕生の萌芽の中でも圧倒的に抜きん出ています。

この山本宣夫氏による複製楽器は「未完成かつ不完全なシロモノ」という根拠のない憶測を吹っ飛ばすに足る驚くべき出来栄えで、やはりピアノという楽器は Cristofori という「真の天才による偉大な発明」だったのだろうなぁと思わされます。願わくば、この動画でその魔力が少しでも伝われば幸いです。

2023年11月23日 (木)

クリストフォリ1726年製ピアノの複製楽器による演奏動画/ベネデット・マルチェルロ:ソナタ へ長調 S.724a から、第3楽章

ピアノの発明者とされる Bartolomeo Cristofori(1655-1731) によるピアノのオリジナルは3台現存しており、そのうちライプツィヒ大学所蔵の1726年製の楽器を基にした精密な複製楽器を大阪は堺の山本宣夫(やまもとのぶお)氏が制作したのは1999年のこと。実はその楽器のデモ音源を弾いてCDを焼いてごくごく限られた範囲でウケていたwのが他ならぬワタクシなのですが、それからほぼ四半世紀経って再び収録する機会に恵まれました😍
(なお、浜松市楽器博物館の有名なのとは別の個体です👌)

*山本宣夫氏のインタビュー
 ホンモノの熱意というのは神がかりのように運を引き寄せるのだと納得させられます。運も実力のうち!
https://phoenixhall.jp/interview/2004/06/01/747/

この3台現存している Cristofori のピアノのうち、ローマ博物館所蔵の1722年製のピアノを最初に入手したのが誰あろう、この Benedetto Marcello(1686-1739) です。このへ長調のソナタは、op.3として出版されたであろう曲集に入っていたと資料から推測されている曲です(この曲集の出版譜は残っていないので全てが推測👌)。なお、op.2が1712年出版でop.4が1717年出版ですからop.3の出版年はまぁ確実にその間、というコトは Cristofori のピアノを入手する前の出版でチト残念だったり💦

「最初のピアノはチェンバロの躯体に弦を叩く機構を取り付けただけの不完全なシロモノだった」と憶測するだけなら知識があろうがなかろうが容易ですが、いまだにピアノの専門家な方々ですら案外とこの程度の認識でとどまっているコトが少なからずなようで歯がゆいです。例によってと言うべきかw史実は全く異なっており、Cristofori のピアノはチェンバロよりはるかに複雑強靭に組まれていて、しかもこの1726年製の個体の打弦機構(アクション)はウナるしかないほどに洗練されています。

*打弦機構の動画をどうぞ〜✨✨✨


実は後年 Gottfried Silbermann(1683-1753) がピアノを作ったときも結局はこの1726年版のアクションの寸法はおろか形状までもまるっきりコピーを搭載していることが判っていまして、この形態が Cristofori のピアノアクションの完成形だった可能性が高い・・・ということは頭の外側wにでも留めてくださると嬉しいです。この1726年版のアクションは、1700年代初期にヨーロッパで複数現れていたピアノ誕生の萌芽の中でも圧倒的に抜きん出ています。

この山本宣夫氏による複製楽器は「未完成かつ不完全なシロモノ」という根拠のない憶測を吹っ飛ばすに足る驚くべき出来栄えで、やはりピアノという楽器は Cristofori という「真の天才による偉大な発明」だったのだろうなぁと思わされます。願わくば、この動画でその魔力が少しでも伝われば幸いです。

2023年11月18日 (土)

Flavell(1856-c.1919)「The Vesper Voluntaries for the Organ, Harmonium, or American Organ」から、第1曲『Romance』を、1900年ごろカナダはベル社の豪華棚付きリードオルガンで

1900年前後の欧米では足踏み送風式オルガンのための曲集がそれこそ星の数ほどシリーズとして出版されておりました。そのうちの一つ「The Vesper Voluntaries for the Organ, Harmonium, or American Organ」シリーズの Book 25 の作曲は Edwin Mark Flavell (1856-c.1919) なる人物で、ロンドンのテムズ川沿いのワンズワース(Wandsworth)でピアニストそして指揮者として活躍しており、手鍵盤のみのオルガン曲集をいくつか出版しています。

このリードオルガンはわたらせ渓谷鐵道の神戸(ごうど)駅から2km程度、群馬県みどり市「童謡ふるさと館」所蔵のカナダはベル社の1900年ころの豪華棚付きリードオルガン(17ストップ!)で、この頃に北米で隆盛を極めていた豪華棚付きリードオルガンの生き残り。リードオルガンなんて小学校低学年の授業で使われていた程度の楽器、というイメージとは全く異なる堂々たる楽器です。

この手の大型棚つきリードオルガンは100年ちょい昔の北米にはごくごく普通にあった楽器でして、見た目はパイプオルガンに匹敵するくらいに派手ですが、実は普通の箱型のリードオルガンの上に豪華な装飾棚(しかも意外と軽いw)を載せているだけなので構造や機能自体は普通のリードオルガンとおおむね一緒と考えて差し支えないのでした。見た目で身構える必要は全〜然ないんですよ〜(・o・ゞ

2023年11月16日 (木)

SCHWESTER/シュベスター No.53 1981年製 で、イリインスキーの『小さな女の子の一日, op.19』から、第2曲『ワルツ』を

1981年製の SCHWESTER/シュベスター No.53 で、イリインスキーの『小さな女の子の一日, op.19』から、第2曲『ワルツ』を弾きました。例によっての #ピアピット の気合いの入りすぎた #オーバーホール ですよ〜(*´-`)

日本のピアノ製造は浜松周辺が中心でしたがそれ以外で作られていなかったワケではなく、東京蒲田で1929(昭和4)年に創業した協信社ピアノ製作所で作られていたのがシュベスターというブランド、日本が誇る老舗の一つです。1958年に名称をシュベスターピアノ製造に名称変更、1978年に浜松近くの磐田に拠点を移転して1981年に社名をエスピー楽器製作所と変更して現代に至ります。フレームの払拭で残念ながら新品の製造は止めてしまいましたが、厳選された材料で手堅く作られており、名品のほまれ高いブランドです(*´-`)

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

イリインスキー/Alexander Ilyinsky(1859-1920) はロシアの作曲家で、20歳でベルリンに留学して専門教育を受けています。『小さな女の子の一日, op.19』は24曲からなる比較的平易な小品集で、小じゃれた佳品の数々がなかなか魅力的ですよ〜(・o・ゞ

2023年11月14日 (火)

1963年製のKAWAI No.350 で、カルク=エーレルトの「簸言集/Aphorismen, op.51」から、第5曲を

1963年製 KAWAI No.350(350号)で、カルク=エーレルト『簸言集/Aphorismen, op.51』から、第5曲を弾きました。

KAWAI No.350(350号)の販売開始は1962年7月、高度経済成長期のど真ん中で日本全体が絶好調だった時代です。この個体はその1年後くらいに出荷されたようです。ちょうど還暦での例によっての #ピアピット の気合い入れたオーバーホールそして黒のヘアライン仕上げの再塗装、イイ感じに枯れているであろうボディと健康な部品とのマッチングで素敵な個体としてよみがえりました(・o・ゞ

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

Karg-Elert(1877-1933)/カルク=エーレルト(エラート)はドイツの中堅作曲家です。西洋音楽の潮流が激変していた時代の真っただ中で皆が模索していた時代に、楽器の音色の色彩感や半音階的な和声進行にこだわりを持っていたフシがあります。この曲集は1905年の出版、副題として「ピアノのための17のスケッチ集」とあり、なかなかユニークな小品集なんですよ〜(・o・ゞ

2023年11月 8日 (水)

八ヶ岳リードオルガン美術館所蔵、エステイ社1887年製のリードオルガンで「Le trésor des chapelles」第10巻から「Élévation ou Communion」を

「八ヶ岳リードオルガン美術館」所蔵のアメリカはエステイ社の名器、1887年製のリードオルガン(13ストップ)を使わせていただきました。「八ヶ岳リードオルガン美術館」は小海線の甲斐小泉駅からワリと急な坂道を20分ほど登った別荘地の一角にある瀟洒な建物で、所狭しとリードオルガンやらハルモニウムやらが並んでいて試奏もできる素敵な場所です。ココはけっこう前から気になっていたのですが、コレほど大切な場所をなんとなく後回しにしていた自分ってばほんっっっと見る目がないなぁ💦

「Le trésor des chapelles」は1864〜1865年になんと30冊も刊行された、小さめのオルガンまたはハルモニウムのための曲集です。当時、教会が増えてオルガン奏楽者の需要が高まっていたにも関わらずそのために必要な安価で難しくない曲集はまだまだ足りていなかったようで、それを解消するべく一挙に30冊もの作品集を刊行した見識、素晴らしいと思います。30冊全てが作曲家でありオルガニストでもある作者の手による作品集で、実用的にも文句なかったことでしょう。

第10巻は Ignace Xavier Joseph Leybach(1817-1891) による、op.57の曲集です。レイバックはオルガニストとしての訓練を受けた後、パリでカルクブレンナーそしてショパンの弟子となりました。レイバックは当時有名なピアニストであると同時にオルガニストでもあり、1844年からやトゥールーズの Saint-Étienne大聖堂のオルガニストを務めてその地で亡くなっています。この動画の「Élévation ou Communion」は、op.57の第2曲め、非常に柔らかく美しい部分の間にオペラ的な部分が織り込まれているという作品です。



このエステイ社のリードオルガンは1900年前後に北米で隆盛を極めていた豪華棚付きリードオルガンの生き残り。小学校低学年の授業で使われていた程度の楽器、というリードオルガンのイメージとは全く異なる堂々たる楽器です。管楽器や歌唱のイメージは「レガート」という表現に取り組む上で必要不可欠。リードオルガンは管楽器かつ持続音を得意とする楽器で、しかも空気を足踏みペダルで送るのですから工夫次第で強弱表現が可能、というかなり楽しい楽器です。素直で温かくしかも演奏者の悪知恵w次第で管楽器としての多種多彩な表現ができる魅力は、一部の世界だけに留めさせるにはあまりにも惜しい世界です。

2023年11月 3日 (金)

1960年代前半の BELTON/ベルトーン No.33 で、メンデルスゾーン/『2つの小品, WoO19』から、第1曲 Andante cantabile を

1960年代前半の BELTON/ベルトーン No.33 で、メンデルスゾーン/『2つの小品, WoO19』から、第1曲 Andante cantabile を弾きました。例によっての ピアピット による丁寧な再調整です(*´-`)

ベルトーンを製造していた冨士楽器は戦前からの名門ですが、紆余曲折あって1955(昭和30)年に再編されています。このベルトーンという名称は芸大教授でピアニストであったレオニード・クロイツァー/Leonid Kreutzer(1884-1953)氏の発想によるもので、このピアノの鋳物フレームには誇らしげに<"BELTON" NAMED BY PROF. LEONID KREUTZER>と鋳込んであります。なお、BELTONという綴りから「ベルトン」と表記されることも少なくないですが、最後期に働いていた方から直接「ベルトーンだった」という証言が得られています。

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

ご存じメンデルスゾーンのピアノ曲は「無言歌集」と『ロンド・カプリツィオーソ』ばかりが有名になっているフシがありますが、軽快かつ盤石なメカニックを持っていないと弾けやしない曲が非常に多いwので無理もございません。その中で、この Andante cantabile はメンデルスゾーンの穏やかで上品な方向が十全に発揮された佳曲ですよ〜(・o・ゞ

2023年11月 1日 (水)

1963年製 YAMAHA U1 で、フィリップ・シャルヴェンカの「色とりどりの小品, op.32」から第4曲『舟歌』を

ピアノ修理工房はこだわりがハンパないとこが少なくないですが、このピアノを偏執的探究心のカタマリ(褒め言葉w)をもってして仕上げた埼玉は春日部の「シオンピアノ工房」のこだわりの方向性、包括的理論的論理的かつ極めて明快なところがまことに小気味良いです。無論、技術的にも安定安心最優秀レベルなのは言わずもがな。まさかこのテのピアノがこんなにもイイ感じになるのか〜?! というピアノを見せつけられるのが毎回めっちゃ新鮮✨

*シオンピアノ工房
http://zionpiano.starfree.jp/

アップライトピアノって、アクション動作の原理からして少し雑に弾く方が表現がしやすい一面があるとワタクシ思っているのですが、この「グランドピアノ風味乗せオプション」のアップライトピアノは全くそうではなくてヤラレました。鍵盤の底に指が進むに従って注意力をガッツリ鋭敏にせねばならぬ、というグランドピアノな感覚で弾かないと弾く感触も音色も表現もまるでダメになってしまうという、弾き手にとってか〜なり厳しい楽器になりやがっていました😅

この「グランドピアノ風味乗せオプション」は物理的にまことに明快な方向なのですが、徹底に徹底を重ねたアクション調整技術を持たぬ技術者には方法を知ったところで手も足も出せないオプションであることも理解。ローマは一日にして成らずで、職人魂という良質で厳密な手作業の積み重ねのみが良い技術者を生み出すんだなぁと改めて感じ入りました。

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