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2023年4月の7件の記事

2023年4月30日 (日)

中島みゆき 作詞/作曲『はじめまして』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)

中島みゆきの『はじめまして』を、いつもの1894年製アンティークピアノで弾きました(*´-`)

『はじめまして』は1984年にリリースされたアルバム《はじめまして》の最後を飾る一曲です。このアルバム《はじめまして》は、中島みゆきが自らの理想とするサウンドをとことん追求しそして迷走したいわゆる「ご乱心時代」初期の産みの苦しみの結果の渾身のアルバムとのこと。

アルバムが《はじめまして》かつ最後の曲が『はじめまして』とはコレいかにですが、この曲の歌詞は中島みゆきではないほどにwストレートかつ前向きな歌詞なんですよね〜。前のアルバム《予感》からこのアルバム《はじめまして》まで一年半の間が空いておりいかにも産みの苦しみ、そして次のアルバム《御色なおし》はわずか半年後のリリースとなっています。なるほど、アルバム《はじめまして》は新生中島みゆき、乞うご期待だわよっ、というメッセージがてんこ盛りなのでしょうね〜。

 新しい服を着る 季節のように
  今来た道を 忘れてしまう


新緑の今の季節にぴったりのフレーズで、春は年度替わりで別れと出会いの季節、というのも決まり文句ですな。

 枯れた枝 落とすように
  悲しい人を 他人のように忘れてしまう


もうね、こういうフレーズが出てきてこその中島みゆきで、この期待を裏切らず何の衒いもない対語法はもはや心地よさすら感じます。<悲しい人>とは自分にとっての<悲しい人>で、字句通りに<忘れてしまう>ではなく、一歩ヒネって、悲しい部分なんて誰にだってあるに決まってるから切り替えていきましょ、と捉える方が季節がわりで始まるこの詞にふさわしい気がします。

 シカタナイ シカタナイ そんなことばを
  覚えるために 生まれて来たの


2番はこう始まります。この全体的にストレートに前向きなこの曲にど〜して<シカタナイ>をぶっ込んでくるのかに妄想をハタラかせたくなるのが中島みゆき読みのサガwwwでござる。歌詞ですから1番と関連づけるのは必ずしも的確とは思いませんが、1番の<他人のように忘れてしまう>が字句通りにハイ、サヨナラ、もう他人〜ではなく、あ〜も〜、まったく〜、と思いつつもやっぱり忘れたくないのではないでしょうか。

こういう感覚があらゆる人づきあいにつきものなのは、少しでも人生を送れば邪魔くさいくらいにwご存じでしょう。この<シカタナイ>な感覚は別に後ろ向きでもなんでもなく、明るい未来(言い過ぎ?)のためになくてはならない感覚とまで言いたくなるのは、やはりメンドくさいオジさんな証拠かしらんwww。まぁ中島みゆきですから当〜然恋愛が基本でしょけどね〜。

 少しだけ 少しだけ 私のことを
  愛せる人もいると思いたい


どんなに順風満帆に見えても自己肯定感に満ちていても、期待はずれのない人生を送れる人なんで皆無でしょう。期待が大きければ失望もそれだけ大きい、とは使い古されたフレーズですが、さまざまな経験を積んだ結果として期待を<少しだけ>にしておくというのは心の平安のためにきわめて有効、です、よね?

やはり思い出すのは・・・

 まわるまわるよ 時代はまわる
  喜び悲しみくり返し
  今日は別れた恋人たちも
  生まれ変わって めぐりあうよ
(1976年『時代』

『はじめまして』は、他者との関係性をうたっている形こそ取ってはいますが、実は今までの自分と訣別して生まれ変わるわよっ、という自らの心持ちを<はじめまして 明日(のわたし、そしてあなた!)>という言葉に託しているのではないでしょうか。このどストレートに明るく前向きな調子はカラ元気な感じがしないでもないですがw、不安と期待がないまぜになった年度替わり、別れと出会いの季節、春ですね〜(*´-`)

 はじめまして 明日
  はじめまして 明日
  あんたと一度 つきあわせてよ




この動画で使っているピアノは100年以上昔、1894年製のアンティークピアノ。このような楽器を使ってこのような曲を弾くのはまことに愉しいです。現代では世間で聞こえる音のほとんどは電気を通していますが、このころに世間で聞こえていた音は生音が主流でした。1877年にエジソンが蓄音機を実用化し、このピアノが作られた1894年にはSPレコードの大量生産ができるようになって、次第に「録音」というシロモノが世間に知られるようになった時代。こんな時代の楽器がどれほど豊かな音世界を伝えていたのか、この動画で使っている楽器は奇跡的にオリジナルほぼそのまま、まさに時代の生き証人です。

2023年4月28日 (金)

新田毎@秋葉原

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秋葉原駅の総武線各駅停車下りホームというか山手線京浜東北線への乗換通路横、ひときわ目立つ黄色地に黒文字の安いメニューのココは週四日にわたる「ステーキカレー」の安値提供サービスで有名ですが、本日はとんかつカレーでござい🐷

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さすがの安定感、歴史にもまれたB級なウマさはこ〜でね〜と😎

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2023年4月22日 (土)

YAESU/ヤエス YU2S で、キールの『Nachklänge op.21』から第1曲を

YAESU/ヤエス YU2S でキールの『Nachklänge op.21』から第1曲を弾きました。
*動画に焼き込んだ「SU2S」は「YU2S」の誤りです💦

YAESU(ヤエス)は、東京駅八重洲口近くにあった「八重洲ピアノ」がアポロピアノで有名な東洋ピアノ製造に依頼して昭和40年あたりに製作していたブランドです。なお、昭和30年代に白黒テレビで八重洲ピアノのCMを見たという証言が入ってきました。この時代の日本、何事にも活気に溢れていた時代だったんでしょうね〜。東洋ピアノ製造は底力がしっかりしていたようで、例によっての ピアピット の弦・チューニングピンそしてハンマー交換を含めたしっかりしたオーバーホールで生まれ変わりましたよ〜(*´-`)

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

作曲のFriedrich Kiel(1821−1885)はシューマンの11歳年下でブラームスの12歳年上です。例のごとくで多くの作品を出版しており、主に器楽曲の作曲家として名を馳せました。"Nachklänge" とは「回想」という意味で、3曲セットの第1曲を弾いています。

2023年4月17日 (月)

Caleb Simper(1856-1942)「17 Voluntaries for the Organ, American Organ or Harmonium」第3巻から第4曲『Adagio』を、1900年ごろカナダはベル社の豪華棚付きリードオルガンで

わたらせ渓谷鐵道の神戸(ごうど)駅から2km程度、群馬県みどり市「童謡ふるさと館」所蔵のカナダはベル社の1900年ころの豪華棚付きリードオルガン(17ストップ!)を使って、イギリスのオルガニストそして作曲家のケイレブ・シンパー/Caleb Simper(1856-1942)の「17 Voluntaries for the Organ, American Organ or Harmonium」シリーズの第3巻から、第4曲『Adagio』を、ボストン近郊の Bridgewater で1930年代始めまで頑張っていたパッカード社1905年製の大型棚つきリードオルガンで弾きました。

このベル社のリードオルガンは長い(=低い)16フィートのストップが低音側だけでなく全音域にわたって使えるのが特徴ですが、この動画では普通に8フィート+4フィートで弾きました。

ケイレブ・シンパーは普通の愛好家にとって親しみやすく平易な作品を数多く作曲しており、それこそ何万冊の単位でむちゃくちゃに「売れて」いたんですね〜。この「17 Voluntaries for the Organ, American Organ or Harmonium」シリーズだけでも12冊出版されておりまして、その第3巻の第4曲がこの『Adagio』です。実はこの「17 Voluntaries for the Organ, American Organ or Harmonium」はオマケが入っているものが5冊もあるという、似たような雰囲気の曲もまぁ少なくはないにしても、多作家ってぇヤツはホントにスゴいんだなぁと。

このベル社のリードオルガンは1900年前後に北米で隆盛を極めていた豪華棚付きリードオルガンの生き残り。小学校低学年の授業で使われていた程度の楽器、というリードオルガンのイメージとは全く異なる堂々たる楽器です。管楽器や歌唱のイメージは「レガート」という表現に取り組む上で必要不可欠。リードオルガンは管楽器かつ持続音を得意とする楽器で、しかも空気を足踏みペダルで送るのですから工夫次第で強弱表現が可能、というかなり楽しい楽器です。素直で温かくしかも演奏者の悪知恵w次第で管楽器としての多種多彩な表現ができる魅力は、一部の世界だけに留めさせるにはあまりにも惜しい世界です。



言い古されたハコモノ行政の問題、自治体関連のハコモノに納入された楽器はえてして担当が変わるたびに疎まれる存在となり、売りつけたw業者の方も面倒なので売ったらほったらかし、いつしか見て見ぬ振りをされて人知れず朽ち果てる・・・という残念な現実があるようで。まぁこれは行政に限らず、同じように放置されて朽ちるに任せられている楽器は決して少なくないようです。「童謡ふるさと館」の鍵盤楽器たちも似たような状況でしたが、運良く識者に再発見されて2018年前半に2台がなんとか復活を遂げました (`・ω・´)

2023年4月 9日 (日)

ピラブカウ/北池袋

いよいよ某柏木Vn教室の発表会シーズン、駒込に出向くついでになにやら探索したくなるのはフツーのこと、本日はもはやチャイナタウンと化した北池袋にフラフラと🐌

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ずいぶんと様相が変わって怪しさはマシマシ、フト見つけたのはタイのお惣菜店に見えるタイ料理のお店〜。店内は10人程度の狭さですが、このホンモノ感はホンモノで。

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タイ料理はあまり知らないので無難にランチグリーンカレーを発注、も〜、美味いのなんの、バッチリやられましたぞ😂

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2023年4月 5日 (水)

Angenieux 12.5mm F1.8 TYPE J11(D) & PENTAX Q@花園神社

おふらんすはパリの Angenieux の1958年製8mmシネ用 12.5mm F1.8 TYPE J11 が出土、しまい込んで行方不明になる前にwちょっとだけ新宿の花園神社でアソんでみました😛

f5.6 1/125sec. (ISO125)
 Camera: PENTAX Q
 Lens: Angenieux 12.5mm F1.8 TYPE J11
Imgp6284s

昔の鏡玉は明るいところが「眩しい感じ」になるのが実に愉しいのですが、今回もそれっぽくなった模様でまぁ上首尾でござったでした😉

f5.6 1/60sec. (ISO125)
 Camera: PENTAX Q
 Lens: Angenieux 12.5mm F1.8 TYPE J11
Imgp6282s

もはや季節はソメイヨシノでなく八重桜ですね〜。

Angenieux 12.5mm F1.8 TYPE J11(1958, D-mount) & PENTAX Q
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2023年4月 2日 (日)

つくし煮成功〜

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よきタイミングでつくしを一つかみ頂きましてな✨

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けっこうハカマが派手だったのでチト面倒でしたが、まぁ上首尾。納豆のタレにホンのちょっと酢を垂らしたら、なにやら妙に美味く👌

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