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2023年3月の20件の記事

2023年3月31日 (金)

中島みゆき 作詞/作曲『地上の星』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)

中島みゆきの『地上の星』を、いつもの1894年製アンティークピアノで弾きました(*´-`)

『地上の星』は2000年にリリースされたアルバム《短篇集》の斬り込み隊長にふさわしくめっっっちゃカッコ良い一曲です。このアルバム《短篇集》に先だって『地上の星』そして『ヘッドライト・テールライト』NHK総合テレビ『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』の主題歌としてオンエアされ、2曲ともアルバム《短篇集》のみに収録される予定だったところ、ファンからの要望で急遽この2曲をシングル盤として発売したとのことです。

NHK総合テレビ『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』のプロデューサーが中島みゆきファンでもあり、『命の別名』(1998年)の<名もなき君にも 名もなき僕にも>というフレーズが無名の人々の活躍を取り上げる『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』の主旨と合致していたことから主題歌とエンディング曲を依頼した、という経緯がありまして。『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』の人気も手伝って『地上の星』は驚異的なロングヒットとなり、中島みゆきは2002年大晦日の「第53回NHK紅白歌合戦」にデビュー27年目にして初出場、その後の2003年1月20日付オリコン・シングルチャートで『地上の星』は発売後130週目にして第1位を獲得しました。

『地上の星』の歌詞は中島みゆきにしてはきはめて単純ですが、やはりさすがのテクニックが随所に光っていますぞ。

 風の中のすばる
  砂の中の銀河
 <草原のペガサス
  街角のヴィーナス
 <崖の上のジュピター
  水底のシリウス


すばる>も<銀河>も本来は星の集合体として光り輝く存在なのに<風の中><砂の中>にかき消され埋もれる存在とされ、<ペガサス>も<ヴィーナス>も本来は神話の主人公として光り輝く存在なのに<草原><街角>という普通の風景に溶け込む存在とされ、<ジュピター>も<シリウス>も本来は天空にひときわ明るく光り輝く存在なのに<崖の上><水底>という見失われがちな場所に置かれる存在とされています。この発想、無名の人々の活躍への賛歌としてまさにコロンブスの卵ですよね〜。それに加えて・・・

 <みんな何処へ行った 見守られることもなく
 <みんな何処へ行った 見送られることもなく

ですから、そもそも見失われがちな存在がさらに影が薄くさせられ、もうなんともはや。

 <地上にある星を誰も覚えていない
  人は空ばかり見てる
 <名立たるものを追って 輝くものを追って
  人は氷ばかり掴む

それにしてもいつも思うのは、中島みゆきという存在自体は<地上の星>なんてハズもなく何十年もトップを走っている天空の星であるのに、このような歌詞を「お前が言うな」とならずに抵抗なく読ませてくれるということ。これがTwitterとかの短い文字だけだとまた違ってくるwのでしょうが、歌詞と音楽というともに抽象度が高い媒体をハンパない巧みさで操れる中島みゆきという人物だからこそにじみ出せる説得力なんだろうなと。

 つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を
  つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう




この動画で使っているピアノは100年以上昔、1894年製のアンティークピアノ。このような楽器を使ってこのような曲を弾くのはまことに愉しいです。現代では世間で聞こえる音のほとんどは電気を通していますが、このころに世間で聞こえていた音は生音が主流でした。1877年にエジソンが蓄音機を実用化し、このピアノが作られた1894年にはSPレコードの大量生産ができるようになって、次第に「録音」というシロモノが世間に知られるようになった時代。こんな時代の楽器がどれほど豊かな音世界を伝えていたのか、この動画で使っている楽器は奇跡的にオリジナルほぼそのまま、まさに時代の生き証人です。

2023年3月29日 (水)

新河岸川の桜@川越

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昨日(3/28)の川越の桜、少し盛りは過ぎていましたが、まだまだ楽しめてますぜ。

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水面が花筏になるのはもう少し後でしょね〜

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2023年3月28日 (火)

工房艸(そう)@川越

雨が止みそうな雰囲気を察知、思い立ったが吉日で西の方の小江戸川越にGo💡

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薄曇りで少し肌寒い中、テキトーに歩いていたら周囲の商売商売な空気とは全く違う(看板さえナイw)布地の展示を発見してフト足を止めたところ、まぁなんとも上品で落ち着いた草木染め系なお宝が山のように。鮮やかでバエる現代な色使いとは厳然と一線を画す素晴らしさですが、やはり商売にはなりにくいとのこと💦

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とりわけ興味深かったのは「藍の生葉染め」で、水色と言うにはあまりにも複雑な空気感をかもしだしていましてな。藍染でイメージするのは発酵の過程を伴うしっかりした濃い藍色ですが、生葉染めでは発酵させないことで淡〜い色合いが生まれるのだそうで😳

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ココ『工房艸(そう)』のマダムは80歳オーバーとは全く見えない若々しさ、ネット上に情報はほとんどなく、足を止めてお求めになるのも外国人ばかりだそうですが、現代に生き続ける古き佳き伝統の集結地ではないでしょうか☝️
・数少ない情報がコレ、是非ともご覧くださいませ!
http://nbazaro.org/catalogue/?p=646

2023年3月26日 (日)

春の神戸(ごうど)駅@わたらせ渓谷鐵道

さてもう一ヶ所、みどり市の「童謡ふるさと館」もより(というにはチト遠いw)の、小雨に烟るわたらせ渓谷鐵道、神戸(ごうど)駅でござ〜い☺️

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この季節のこの駅は、風光明媚かつ鉄道施設が渋〜いわたらせ渓谷鐵道の中でも白眉とも言えようかと☝️

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日本の春の風物詩といえばなんと言っても桜(ソメイヨシノ)でしょうが、桃も忘れてはならぬ大切な存在と思います。まさに桃色という鮮やかな色彩、そして一瞬で盛りを過ぎてしまうソメイヨシノに比べて圧倒的に長寿命ですからコスパ良くw楽しめるんですよね〜。

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今日(3/26)は日曜日、それこそ桃そして桜に埋め尽くされたとも言えそうなほどで、小雨にもかかわらず花に負けじと傘も咲き誇っておりました。一枚ぐらい撮りゃ良かった🤣

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春の上神梅(かみかんばい)駅@わたらせ渓谷鐵道

小雨に烟るわたらせ渓谷鐵道、上神梅(かみかんばい)駅でござ〜い☺️

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大阪から戻ってきてず〜っと天気がぐずつきやがって我が雨男な実力もココまできたかと呆れてますが、まぁ転んでもタダでは起きないのも年齢の成せるワザ、小雨に烟るわたらせ渓谷鐵道沿線をiPhoneSE3で切り取れましたぞ😎

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2023年3月24日 (金)

Marchant(1850-1921)「12 Original Voluntaries Book 2, for the American Organ, Organ or Harmonium」から、第11曲『Dirge』を、1900年ごろカナダはベル社の豪華棚付きリードオルガンで

わたらせ渓谷鐵道の神戸(ごうど)駅から2km程度、群馬県みどり市「童謡ふるさと館」所蔵のカナダはベル社の1900年ころの豪華棚付きリードオルガン(17ストップ!)を使って、イギリスのオルガニストそして作曲家の Alfred Edward Redhead(1855-1937)の「12 Original Voluntaries Book 2, for the American Organ, Organ or Harmonium」から、第11曲『Dirge』を弾きました。『Dirge』とは「葬送曲」ですね。

Alfred Edward Redhead はこれまた山のように教会のための音楽そして歌曲を作曲しており、この時代の曲集にはたいてい顔を出しますね〜。この時代はまだまださまざまな鍵盤楽器が時と場合に応じて「普通の楽器」だった時代で、小さなオルガンのための作品集が星の数よりまだ多いwほどの作品が日々生み出されて出版されていたんですね〜。ということは玉石混交で石の方が多くなることもまた事実だったりして、ネット上の中古楽譜探索は常にバクチでありま〜す (`・ω・´)

このベル社のリードオルガンは1900年前後に北米で隆盛を極めていた豪華棚付きリードオルガンの生き残り。小学校低学年の授業で使われていた程度の楽器、というリードオルガンのイメージとは全く異なる堂々たる楽器です。管楽器や歌唱のイメージは「レガート」という表現に取り組む上で必要不可欠。リードオルガンは管楽器かつ持続音を得意とする楽器で、しかも空気を足踏みペダルで送るのですから工夫次第で強弱表現が可能、というかなり楽しい楽器です。素直で温かくしかも演奏者の悪知恵w次第で管楽器としての多種多彩な表現ができる魅力は、一部の世界だけに留めさせるにはあまりにも惜しい世界です。



言い古されたハコモノ行政の問題、自治体関連のハコモノに納入された楽器はえてして担当が変わるたびに疎まれる存在となり、売りつけたw業者の方も面倒なので売ったらほったらかし、いつしか見て見ぬ振りをされて人知れず朽ち果てる・・・という残念な現実があるようで。まぁこれは行政に限らず、同じように放置されて朽ちるに任せられている楽器は決して少なくないようです。「童謡ふるさと館」の鍵盤楽器たちも似たような状況でしたが、運良く識者に再発見されて2018年前半に2台がなんとか復活を遂げました (`・ω・´)

2023年3月21日 (火)

『とよなかクリエイティブ・ガーデン』怒涛の4日間w

『とよなかクリエイティブ・ガーデン』4日間の会場「ノワ・アコルデ音楽アートサロン」には確か10年ほど前に伺っておりまして、そのとき創設者のひらい悦子さんに楽しい印象を残していたらしきワタクシ、ひらい悦子さんはサロンを継承させるべく後進に道を譲っておられますが、このたび嬉しき再会となりました☺️

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このサロンに抽選で30名、というなんとも贅沢な環境でピアノの誕生にまつわるあれやこれやの休憩なし1時間、コレを豊中市という自治体が企画したということがなんとも見識が高くて感服です。山本宣夫さんの脱線を助手の波多野みどりさんが止めつつw軌道修正しつつワタクシが弾きつつのわちゃわちゃ状態、20〜25年前にもおんなじことやってた青春の一コマだよな〜・・・とかなんとか😭

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現代ピアノは1928年製のスタインウェイA型、ウチのモーツァルトの旅行用クラヴィコード完全複製も含めてクラヴィコードが3種類、そして真打の1726年製クリストーフォリピアノ完全複製、解説の中で5台の楽器を弾くのはなかなか悪知恵の使いでがありましたとさ😎

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藍天/服部天神

ノワ・アコルデから最も近くに素敵な日式中国料理があると検索済のワタクシ、みんなでいそいそと突入〜😛

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小ぢんまりしていかにも地元の人が好みそうな雰囲気、しかも単なる町中華にとどまらぬ清潔感あふれるただならぬたたずまいが秀逸でございましてな☺️

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発注してからか〜なり時間がかかるのですが、出てくる料理の数々の上品で美しいことこの上なしで仰〜天。ノワ・アコルデ創設者のひらい悦子さんによると、柔らかく上品な味でピカイチとのこと、いたく納得いたしました。とりわけ、名物の「海鮮あんかけふわっと炒飯」の真っ白なあんは絶品の由、20日に満を辞して発注しようとしたら定休日で涙を飲んだワタクシでございました🤣

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2023年3月20日 (月)

アトリエ ピアノピア@寝屋川市

とよなかクリエイティブ・ガーデンで大阪は東三国に滞在していたのですが、空き時間がそれなりにあってもワリとハンパなのは仕方ないことで。まぁそれでも神さまはご覧になっておられて、寝屋川のアトリエ ピアノピア にご挨拶に出向けましたぞ✨

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ここピアノピアの鍵盤楽器全般に対する情熱はあふれんばかりで、ここしばらくリードオルガンの活動がかなり多くなっているワタクシとしては関西にいるタイミングで仁義を切っておかないとバチが当たる😅

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予想通り数時間があっという間に過ぎてしまいましたが、なんとも充実して温かい時を過ごせました。わちゃわちゃアソべてめっちゃオモロかったですよ〜🤣

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2023年3月19日 (日)

大養軒/東三国

東三国のいわゆる町中華の二巨頭の一つらしい『大養軒(だいようけん)』に突入。満席で家族連れが諦めたのを見て迷わず入ったのは、年齢の為せるズブとさなりよ😎

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名物らしきオムライスのこの複雑なシンプルさwはどうしたことか。中身のチキンライスがしっとりとしたケチャップ風味に加えての中華スープ風味らしきハーモニーが素晴らしく、一瞬で完食でございました👌

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2023年3月18日 (土)

山善/服部天神

関西に来たらうどんは外せない一品、ノワ・アコルデの至近にも何軒かございましたが、なんとなくココに突入〜。

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さすがは大阪、諸物価高騰の折で激安ではなくなりましたが、フツーに安定して多めで美味しいのが決め手でございました。

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2023年3月17日 (金)

『とよなかクリエイティブ・ガーデン』4日間はじまり〜

いよいよ『とよなかクリエイティブ・ガーデン』4日間のはじまり、EX早割でグリーン車が案外と安くなるのを発見、新大阪までゆっっったり移動でござる😎

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会場の「ノワ・アコルデ音楽アートサロン」に着いて顔合わせ、豊中市の都市活力部魅力文化創造課のみなさんのアツさそして柔軟性にあらためて感服。お役所仕事はともすれば批判ばかりされる運命だったりしますが、気持ちよくお仕事できそうな予感☺️

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さてさて、今回の演奏怪シリーズでひっっっさびさに大阪の宿を検索したところ、まぁ高くなっててノケぞりましてな😱 カプセルホテルですら3000円台後半が当たり前でビジネスホテルは素泊り7000円オーバー(まぁ3月の連休なんだけどサ💦)な状況下、西成の簡易宿泊所にめっちゃ惹かれつつもwさすがにそれは思いとどまっての新大阪から一駅の東三国のカプセルホテル豪華版、キャビンルーム。洗面も厠も共用ですが相部屋ではなく、個室なのに壁は天井までなく扉もなくカーテンですが(消防法上どんな扱いなんだろ)日本人ならコレだけでかなりの満足感が得られる大浴場付朝食付無料Wi-Fi付🍵

コロナ前なら一泊2300円だっただろうな〜とボヤきつつ、一泊5500円で手を打ちましたとさ。それにしても、グリーン車よりこっちの方が居心地良いのは気のせいかしらん😂

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2023年3月15日 (水)

レナルド・アーン「Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯」の第26曲『Mirage/幻影』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

レナルド・アーン(1874-1947) の独り語りとも言えそうな玄妙な小品集『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第26曲『Mirage/幻影』を、1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

アーンは歌曲方面で渋い人気wを博していますが、まさか歌曲だけなハズもなくピアノ曲を書いておりまして。この『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』は1912年の出版ですからこの1905年製プレイエル3bis と同世代、古典的なかたちをしていながら随所にこの時代のおふらんすな響き満載、そして新しい時代への萌芽ともいうべき難しい響きもあり、やはりこのような魅力は同世代のピアノで魅力百倍。まぁ地味っちゃ地味ですけどね〜 (*´-`)

19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケでして、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代でしょうから、たかが現代日本人がこの時代のピアノを使ったところでそれを強く強く念頭に置いて弾かないと一発で返り討ちされるのが怖く、またオモシロいのでありま〜す (`・ω・´)

2023年3月12日 (日)

1969年製 YAMAHA G5で、ヤーダスゾーン『6つの小品, op.49」から第1曲を

YAMAHAの中堅機種G5の少し古い1969年製モデルでヤーダスゾーンの『6つの小品, op.49」から、第1曲を弾きました。YAMAHAらしい堅実な構造は50年以上経ってもビクともせず、例によっての ピアピット のいつも気合いイレ過ぎwオーバーホールそしてピアピットお得意のカスタム塗装で往時の魅力を凌駕してよみがえりましたぜ(*´-`)

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

作曲の Salomon Jadassohn(1831−1902) は、ヨーロッパ専門の歴史家たちが恐れをなすほどヤヤこしいとされるシレジア地方の生まれのユダヤ人作曲家です。当時ユダヤ人ということもあってか紆余曲折の末に母校ライプツィヒ音楽院の職を得て、グリーグなど名だたる作曲家を育成して名声を博していたのですが・・・ま〜忘れ去られていますね。なんと、瀧廉太郎が留学先のライプツィヒ音楽院で最晩年(1901年)のヤーダスゾーンの授業を受けた様子を手紙に残していたりします。

2023年3月10日 (金)

確定申告@葛飾税ムショ

年に一度の税ムショ詣で、取られ続けて幾星霜(イヤ一年かw)の年貢を取り返す書類の提出でござった😤

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今年はコロナ禍に伴う確定申告の期間延長はなく、今日3/10が期間内最後の金曜日というコトもあってか20分くらい並んだのですが、こりゃ週明けの窓口はど〜なるんざんしょ、知らんけど🫢

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葛飾税ムショの裏手は旧中川がぐねぐね曲がっているところで、東京下町って案外と空が広かったりするですゾ。ココを右に向かうと立石だったりして、この景色のためにe-Taxにしてないとゆ〜のはホントなのか?🤣

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今年は奥戸街道を小岩までのんびりお散歩、20年ぶりくらいに新金(新小岩ー金町ですね)貨物線のトラス橋なんぞも見られた穏やかな春の一日👌

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2023年3月 9日 (木)

Marchant(1850-1921)「The Sanctuary Series Book.14, for the American Organ, Piano or Organ」から『Melodiè religieuse』を、1900年ごろカナダはベル社の豪華棚付きリードオルガンで

わたらせ渓谷鐵道の神戸(ごうど)駅から2km程度、群馬県みどり市「童謡ふるさと館」所蔵のカナダはベル社の1900年ころの豪華棚付きリードオルガン(17ストップ!)を使って、イギリスのオルガニストそして作曲家の Arthur William Marchant(1850-1921)の「The Sanctuary Series Book.14, for the American Organ, Piano or Organ」から『Melodiè religieuse』を弾きました。この曲集は1905年ころロンドンで出版とのこと、for the 以降に「Piano」という文字が入っており、新しい時代に変わってきたんだなぁという感がありますね〜。

Arthur William Marchant はイギリスの名だたる教会のオルガニストを歴任し、1880年から2年間アメリカのコロラド州デンバーに奉職、イギリスに戻ってからもあちこちを歴任、1901年から亡くなるまでスコットランドのStirlingで過ごしました。この時代はまだまださまざまな鍵盤楽器が時と場合に応じて「普通の楽器」だった時代で、小さなオルガンのための作品集が星の数よりまだ多いwほどの作品が日々生み出されて出版されていたんですね〜。ということは玉石混交で石の方が多くなることもまた事実だったりして、ネット上の中古楽譜探索は常にバクチでありま〜す (`・ω・´)

このベル社のリードオルガンは1900年前後に北米で隆盛を極めていた豪華棚付きリードオルガンの生き残り。小学校低学年の授業で使われていた程度の楽器、というリードオルガンのイメージとは全く異なる堂々たる楽器です。管楽器や歌唱のイメージは「レガート」という表現に取り組む上で必要不可欠。リードオルガンは管楽器かつ持続音を得意とする楽器で、しかも空気を足踏みペダルで送るのですから工夫次第で強弱表現が可能、というかなり楽しい楽器です。素直で温かくしかも演奏者の悪知恵w次第で管楽器としての多種多彩な表現ができる魅力は、一部の世界だけに留めさせるにはあまりにも惜しい世界です。



言い古されたハコモノ行政の問題、自治体関連のハコモノに納入された楽器はえてして担当が変わるたびに疎まれる存在となり、売りつけたw業者の方も面倒なので売ったらほったらかし、いつしか見て見ぬ振りをされて人知れず朽ち果てる・・・という残念な現実があるようで。まぁこれは行政に限らず、同じように放置されて朽ちるに任せられている楽器は決して少なくないようです。「童謡ふるさと館」の鍵盤楽器たちも似たような状況でしたが、運良く識者に再発見されて2018年前半に2台がなんとか復活を遂げました (`・ω・´)

2023年3月 5日 (日)

Switar 13mm F0.9(D) & PENTAX Q/Wild Husky 足踏みオルガン日本めぐり旅@ギャラリーマルヒ(谷中)

リードオルガンシンガーのハスキーさんのお誕生日ライヴ@谷中〜😎
ハスキーさんが毎日毎日がっつり弾き倒しているYAMAHAの小型オルガン、それはそれは良き反応で低音の切れも芳しく、実に愉しいひとときでございましたぞ👌

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そしてそして、怪しい写真な発作真っ只中のワタクシにとって、こりゃ格好の題材にな〜る〜😛。昨今のレンズ好きな世界では「明るい単焦点鏡玉」がもてはやされて相場が異常に釣り上げられているフシもございますが、8mmムービーの世界には明るい単焦点鏡玉はフツーな顔で転がっているモンでしてな😏

f0.9 1/200sec. (ISO1600)
 Camera: PENTAX Q Lens: KERN Switar 13mm F0.9
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f0.9 1/200sec. (ISO1600)
 Camera: PENTAX Q Lens: KERN Switar 13mm F0.9
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スイスのKERN社のSwitarなる鏡玉はそれなりに有名でして、その中でも近くまで寄って撮れるMacro-Switarは四半世紀も前から神格化されて安定の高嶺/高値の花。ここで目をつけたのが使いづらそうなwこの鏡玉、Switar 13mm F0.9 でございます。F0.9という明るさは大きなフィルムサイズの世界ではおよそ考えられないほどに明るいのですが、絞りを開放にしたらピントが合う範囲がめっっっちゃ狭くなると同時に、物理的に避けられない滲みが盛大に出てゴキゲンなんですよ〜🤣

KERN Switar 13mm F0.9(D-mount) & PENTAX Q
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2023年3月 3日 (金)

Cinor B 23mm F2.3(D) & PENTAX Q@浅草寺

3ヶ月に一度の歯のメンテナンスに浅草に・・・と来れば浅草寺にお参りせねばバチが当〜た〜る〜w

f5.6 1/500sec. (ISO800)
 Camera: PENTAX Q Lens: Cinor B 23mm F2.3
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てなワケで本日の鏡玉はまたまた8mmムービー用、おふらんすは SOM BERTHIOT の Cinor B 23mm F2.3 でございます。8mmムービー用だからといってみんなかみんなホワホワではないのですが、やはり明るいところが少〜し滲む雰囲気、好みなんですよ〜😉

f5.6 1/320sec. (ISO800)
 Camera: PENTAX Q Lens: Cinor B 23mm F2.3
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Cinor B 23mm F2.3(D-mount) & PENTAX Q
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2023年3月 2日 (木)

Cinor B 35mm F2(D) & PENTAX Q@東京音楽学校旧奏楽堂

先日お邪魔したフルート4本によるアンサンブルの本番のお手伝いに、上野の東京音楽学校旧奏楽堂までお出かけ。

f2 1/250sec. (ISO3200)
 Camera: PENTAX Q Lens: Cinor B 35mm F2
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本来は録音だけのお手伝いだったのですが、PENTAX Q は小さくてシャッター音がほぼ全くしないので舞台撮影には最適、絞り開放で撮れば明るいところが滲むところも雰囲気作りには好適、そりゃ〜本番ちぅに撮影したくなるのが道理でござるぞ🤣

f2 1/200sec. (ISO3200)
 Camera: PENTAX Q Lens: Cinor B 35mm F2
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Cinor B 35mm F2(D-mount) & PENTAX Q
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2023年3月 1日 (水)

ひさびさのスペースクリストーフォリ堺詣で

3/18-21の本番「とよなかクリエイティブ・ガーデン」の稽古のために、もったいなくも日帰りで堺の「フォルテピアノ・ヤマモトコレクション」で弾き倒しでございました🧐

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飛行機に乗るのも3年ちょいぶりで無用に緊張したりしてw

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まさかココの全種類を弾くワケではなく、前に座ってカッコつけてる1726年製クリストーフォリの世界的にきはめて優秀な複製楽器(1999年、山本宣夫)を使っての4日間の贅沢な企画ですぞ!

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20年前にはこの楽器での活動をワリと頑張っていたワタクシ、月並みな表現ですが、過ぎ去りし青春時代に一瞬でタイムスリップしましたよ〜😭
・・・まぁ眼がかすんでかすんで現実に一瞬で引き戻されたというゆ〜のはココだけのハナシで🤣💦

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