フォト

カテゴリー

« 2023年1月 | トップページ | 2023年3月 »

2023年2月の13件の記事

2023年2月28日 (火)

ZUNOW cine 13mm F1.9(D) & PENTAX Q@湯島天神

昨日(2/27)のコトですが、上野学園でフルート合奏稽古の見学となれば至近距離であるところの湯島天神が梅の盛りなのに出向かないとバチが当たります故、仕方なくwここ最近の写真な発作で7年半ぶりに出土した国産8mmムービー用の鏡玉、ZUNOW cine 13mm F1.9 を PENTAX Q に取り付けて持ち出しました。絞り開放遊びはしておりませんが、f5.6に絞るとワリときっちりと切れ込んでくれる印象ですね〜。

f5.6 1/320sec. (ISO125)
 Camera: PENTAX Q Lens: ZUNOW cine 13mm F1.9
Imgp5625s

フツーの35mmスチルカメラ用のズノーレンズは色々とレア度が重なって(アレ度も重なってますがw)天文学的な値段wになっておりますが、8mmムービー用レンズは知名度がないので他の鏡玉よりは少々割高ですがなんとか贖えてしまったという体たらくでござる🤣

f5.6 1/320sec. (ISO125)
 Camera: PENTAX Q Lens: ZUNOW cine 13mm F1.9
Imgp5607s

ズノー光学工業の鏡玉はナゾだらけですが、どうやらこの ZUNOW cine 13mm F1.9 はズノー光学工業製ではなく、小林精機でOEM生産されていたらしいです。

ZUNOW cine 13mm F1.9(D-mount) & PENTAX Q
Img_8808s

2023年2月27日 (月)

上野/成都館

Img_8797

本日は上野までフルート合奏稽古の見学、場所が上野学園だったのでそのへんでなんとなくテキトーに入った四川料理系らしき中華ランチでござった👌
(稽古終わりの上野学園の高層階からの富士山&羽田に着陸する飛行機が、なんともまぁ美しくて☺️)

Img_8780

Img_8781

壁に貼ってあるメニューやらたたずまいやらするとかなり本式四川っぽいところでしたが、ウッカリ辛くないメニューにしてしまったのが痛〜恨🤣

Img_8785

後からランチメニューの画像をじっくりみたら上から3つめに蒜泥白肉があって、な〜んで気づかなかったかなぁぁぁ💦

Img_8784

ココ、どうやら昔は「チャンドゥ・ハウス」という名称(チャンドゥは成都の拼音:Chéngdū)だったけっこうな有名店だった由👌

2023年2月26日 (日)

1976年製 Fritz Kuhla/フリッツクーラ 特製50号で、ゲール(ハール)『Valse-Berceuse, op.89』を

早くも今年の1/6が過ぎようとしていますがw、1976年製のFritz Kuhla/フリッツクーラ 特製50号 でゲール(ハール)の『Valse-Berceuse, op.89』を弾きました。例によっての ピアピット の気合いイレ過ぎなオーバーホールですぜ(*´-`)

Fritz Kuhla/フリッツクーラは、はアポロピアノで有名な東洋ピアノ製造による上位機種で、高品質の木材を使って丁寧な手作業で作られ「グランドピアノと比べても遜色ない仕上がり」を標榜していた由。やたらとカンカンするという評判もあったようですが、ハンマー交換を含めたしっかりしたオーバーホールで生まれ変わりましたよ〜(*´-`)

 *ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
 ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
 http://www.piapit.com/repair.html

作曲のHenri van Gael(1846-1918)は、少し前までの発表会の定番だった『蝶々』という作品の作曲者としてのみ知られているといっても過言ではないですが、実は19世紀後半のあまたの作曲家の例にたがわず大変な多作家で作品も相当に売れていたようです。『Valse-Berceuse, Op.89』は、op.86からop.91まで6つの作品番号にわたる「Pavots, opp.86-91」という連作の第4曲め、「pavot」とは仏蘭西弁で「ケシ」すなはち「ポピー」のこと、ポピーの花を窓辺に飾る習慣はあちらではワリと普通のようでして、要は「色とりどりの作品集」的な意味合いの連作なんだろうなぁと。ですが、この『Valse-Berceuse』=『子守唄風円舞曲』という題名はナゾで、Berceuseとは子守唄なのにこの明るい曲調とはコレいかに。

なお Gael はベルギー人でオランダ語系の名前だそうで、カタカナ表記にするときは、なんと「アンリ・ヴァン・ハール」が適切な由。日本人にとっては不要なマメ知識w

2023年2月25日 (土)

ZEISS Sonnar 2.5cm F1.4(1939, Movikon16) & PENTAX Q@パシフィコ横浜(CP+)

農工大ピアノ部卒業直前だったかに突発的にフィルム写真にハマっていった愛すべき後輩から写真機材の祭典「CP+」のお誘いがあって、ちょうど写真な発作まっただ中なワタクシ、いそいそと桜木町へ馳せ参じましてな💨

現代の機材なんぞ全く知らないので浦島太郎以前でノケぞりっぱなし、AFの合焦が全く迷わずにむっちゃ速くなっていて、しかもモーターの動作音すら全く聞こえないどころか持っている手にすら振動が感じられないなんて、ま〜異次元でございました。

で、この手のイベントで欠かせないのは綺麗なお嬢さまのうるわしきお姿😊でして、オジさんむちゃくちゃ珍しくも挑戦してみましたぞ。持って行ったのはまたもや PENTAX Q に戦前 ZEISS の16mmムービー用標準レンズ、Sonnar 2.5cm F1.4。PENTAX Q につけるとけっこうな望遠になるので引っ込み思案なワタクシでもフツーに撮りやすい・・・のか?www

f1.4 1/320sec. (ISO800)
 Camera: PENTAX Q Lens: ZEISS Sonnar 2.5cm F1.4(1939)
Imgp5567as

やっぱりさすがの戦前の独逸光学機械の雄、大カール・ツァイスのレンズ、キリッと優しい描写がすんばらしいですね〜👌

f4 1/400sec. (ISO800)
 Camera: PENTAX Q Lens: ZEISS Sonnar 2.5cm F1.4(1939)
Imgp5559as

・・・85年前のレンズ、悪くないっしょ? (`・ω・´)シャキーン

ZEISS Sonnar 2.5cm F1.4(1939, Movikon 16) & PENTAX Q
Img_0201

2023年2月23日 (木)

中島みゆき 作詞/作曲『ヘッドライト・テールライト』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)

本日(2/23)は中島みゆきの71歳の誕生日、名曲の誉れ高くしっとりと心に染みる美しさ極まる『ヘッドライト・テールライト』を、いつもの1894年製アンティークピアノで弾きました(*´-`)

『ヘッドライト・テールライト』は2000年にリリースされたアルバム《短篇集》の最後を飾る、美しく心に染みわたる珠玉の一曲です。このアルバム《短篇集》に先だって『地上の星』そして『ヘッドライト・テールライト』NHK総合テレビ『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』の主題歌としてオンエアされ、2曲ともアルバム《短篇集》のみに収録される予定だったところ、ファンからの要望で急遽この2曲をシングル盤として発売したとのことです。

 語り継ぐ人もなく
  吹きすさぶ風の中へ
  紛れ散らばる星の名は
  忘れられても


唄い出しはこんな感じでして、ごくごく少数の世に出られる存在以外のいわゆる「世間」から一瞥もくれられずに消えていく普通の人生を詠じていますね。なるほど『地上の星』と対になっている曲で、しかもちゃぁんとココに<>の一語を入れているところ、統一感を与えるための常套手段とはいえ、なんともニクいですわ〜。

 宇宙の掌の中
  人は 永久欠番
『永久欠番』1991年)

いわゆる「名も無き存在」へのエールが中島みゆきの大きなテーマの一つであるとは、少しでも聴き込んだひとならば簡単に思いつくでしょう。この手のエールはそれこそ枚挙にいとまがございませぬ。

 足跡は 降る雨と
  降る時の中へ消えて
  称える歌は
  英雄のために過ぎても


やはり中島みゆきの詞には<>が入らないとですね〜。一個人の力でもどうしようもできないような無力感を表現するには、やはり<>でなくっちゃ。

 地上にある星を誰も覚えていない
  人は空ばかり見てる
『地上の星』2000年)

>が輝くのは<>であり、<>にのぼって注目されるのは<英雄>に他ならず、地上(むしろ「地べた」が適切か)を這いつくばる「名も無き存在」の<足跡>は<降る雨と 降る時の中へ消えて>しまうという、まっこと的確としか言いようのない例えではございませぬか。そう言えば、中島みゆき、こんな表現もしてましたっけね。

 どんな記念碑(メモリアル)も 雨風にけずられて崩れ
  人は忘れられて 代わりなどいくらでもあるだろう
  だれか思い出すだろうか
  ここに生きてた私を
『永久欠番』1991年)

時による淘汰はめっちゃくちゃ残酷で、ひととき光り輝いた存在があっという間に色褪せてしまうことのなんと多いことでしょうか。まして、光り輝かなかった存在なんぞ誰も思い出してくれようハズがございません。あぁ人生は虚しいw

 行く先を照らすのは
  まだ咲かぬ見果てぬ夢
  遥か後ろを照らすのは
  あどけない夢

  ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない
  ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない


1番2番で<ヘッドライト・テールライト>を説明せずにサビとして繰り出しておいて3番で答え合わせをする・・・というアイディア、「あぁなるほど!」と誰もが得心するでしょう。夢があってこその人生というといささか重いでしょうが、なぁに、大それた夢である必要なんぞなく、自分そして近しい人たちにとってのささやかな幸せこそが<あどけない夢>なのかも知れません。このようなほんのささやかな幸せさえもがじわじわと奪われようとしている現在、せめて庶民のささやかな幸せが<見果てぬ夢>となってしまわないことを切に祈ります。

 ファイト!  闘う君の唄を
  闘わない奴等が笑うだろう
  ファイト!  冷たい水の中を
  ふるえながらのぼってゆけ
『ファイト!』1983年)



この動画で使っているピアノは100年以上昔、1894年製のアンティークピアノ。このような楽器を使ってこのような曲を弾くのはまことに愉しいです。現代では世間で聞こえる音のほとんどは電気を通していますが、このころに世間で聞こえていた音は生音が主流でした。1877年にエジソンが蓄音機を実用化し、このピアノが作られた1894年にはSPレコードの大量生産ができるようになって、次第に「録音」というシロモノが世間に知られるようになった時代。こんな時代の楽器がどれほど豊かな音世界を伝えていたのか、この動画で使っている楽器は奇跡的にオリジナルほぼそのまま、まさに時代の生き証人です。

2023年2月22日 (水)

Topogon 1.3cm F3.5(1942, Movikon K16) & PENTAX Q@小村井香取神社

明日からしばらく天気がイマイチとゆ天気予報なので、慌ててFacebook友さんから強〜力に推された、墨田区は小村井(おむらい)の香取神社に出撃の巻〜💨

小村井香取神社 2023.2.22.
f5.6 1/400sec. (ISO125)
 Camera: PENTAX Q Lens: ZEISS Topogon 1.3cm F3.5(1942)
Imgp5538a

本日は、一昨日の曽我梅林に持って行かずにちょっと残念だった、16mmムービー用の超広角鏡玉、ZEISS の Topogon 1.3cm F3.5 を発掘して持って行きました。コレ、戦前1936年のベルリンオリンピックの記録映画(ナチスのプロバガンダとして有名ですね)の撮影に使われていた Movikon K16 用の鏡玉で、当然ながらマウントアダプターなんぞあるハズがないシロモノでして。

小村井香取神社 2023.2.22.
f5.6 1/400sec. (ISO125)
 Camera: PENTAX Q Lens: ZEISS Topogon 1.3cm F3.5(1942)
Imgp5546a

既製品がなければデジタルな知恵(他人の褌とも言うw)でヒネり出すのが現代っ子の定石、2015年に一念発起して3D-CAD初体験なのにデタラメ設計して3Dプリンタ出力サービスを使ったらあ〜ら不思議、少し不便ですが使えるアダプタができてしまったというね。もう、流石のZEISSの鏡玉、文句なしの写りでございます👌

Img_3505

2023年2月20日 (月)

曽我梅林春爛漫

こないだの亀戸天神で花めぐりの発作が収まるハズもなく、の〜んびり小旅行な一日🐌

Img_8664

Img_8653

今回も怪しいレンズを持ち出したのですが、な〜んかめんどくさくなって iPhone SE3 でテキトーに。しっかり歩けたし、暖かくて人も少なかったし、なんとも心地良い一日でございました🍵

Img_8675

Img_8672

2023年2月17日 (金)

Meyer Kino Plasmat 12.5mm F1.5 (c.1936) Dマウント & PENTAX Q@亀戸天神社

朝晩はまだまだ寒いですが、よ〜やっと日中少しずつ暖かくなってきたのでひさびさ過ぎるかなの怪しい撮影の巻〜。

Hugo Meyer 社で1936年ころに作られた、8mmムービーカメラ(8mmビデオではナイですぞ)用の超〜クセ玉 Kino Plasmat 12.5mm F1.5 を、これまた微妙に古い PENTAX Q に装着して持ち出しました。この鏡玉、絞りを開けるとクセが際立つので、f1.5開放で撮ってみました前回の稼働は2014年新緑だった模様

・・・8mmカメラ用のレンズ=Dマウント なので、小さい小さい^^

・f1.5開放 1/1000sec. (ISO125) 2023.2.17.
Imgp5421

・f1.5開放 1/800sec. (ISO125) 2023.2.17.
Imgp5450

Meyer Kino Plasmat 12.5mm F1.5 (c.1936) & PENTAX Q
10265418_566310786820997_2279969802

2023年2月15日 (水)

Waňaus/ワニャウス『ハルモニウム教本』第2部から第9番 を、1954年製小型リードオルガン TIGER ORGAN で

1954年製の小型リードオルガン TIGER ORGAN で、Waňaus/ワニャウス『ハルモニウム教本』第2部から、第9番 ニ長調です。

才気堂、渡邉祐治さん の塗装を含めた完全修復足踏みオルガンがおなじみ ピアピット に登場してますぞ(*´-`)
ヤマハもカワイも実はピアノの製造が始まりではなく、足踏みオルガンの製造から始まっています。この小型足踏みオルガンは戦後のヤマハ製、ヤマハの創立者である山葉寅楠の「寅」から TIGER ORGAN と名づけたとのことで、ナルホドですね〜。

「ハルモニウム」とはリードオルガンと違う方式の足踏みオルガンで主にヨーロッパで使われていました。作曲のWaňausはチェコ語圏の作曲家で情報が非常に少ないですが、教育用の作品から本格的な作品まで手広く出版していたようです。

2023年2月11日 (土)

ゴダール「20の小品, op.58」の第6曲『小さなカノン』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

ゴダール/Godard(1849-1895) の「20の小品, op.58」の第6曲『小さなカノン』を、高崎はアトリエミストラル所蔵の1905年製プレイエル3bisで弾きました。ちょっと前に同じ曲を国産BELTON(ベルトーン)のアップライトで弾いたのを出しましたが、今回はゆっくりバージョンです。

作曲のゴダールはつい先年亡くなった映画監督として知られるゴダールとは別人、多作家の天才として鳴らし、かつては『ジョスランの子守唄』という誰もが知る通俗名曲の作曲者として知られていました。この『ジョスランの子守唄』は、オペラ『Jocelyn, op.100』の中の一曲で、戦前にはフツーに蓄音機で聴かれていたんですよ〜、YouTubeにも昭和6年吹込で藤原義江が近藤朔風の詩に乗せて歌っている音源が上がっています。

「カノン」とはある旋律をそのまま追いかけさせる形式の曲で、まぁ『かえるの歌』や『パッヘルベルのカノン』がフツーに知られていますね〜。バッハの有名な『ゴルトベルク変奏曲』も実は3の倍数の変奏がさまざまなカノンになっていたりします。「カノン」は単純に「同じ旋律が追いかけていく」というカタチだからこそ、表現者たる作曲家にとって技法やら工夫やらを織り交ぜるために格好の材料なんだろうなぁと思います。

このゴダールの『小さなカノン』は1オクターヴ下で1拍遅れさせるという単純明快な作りで、何回か聴けばなるほど〜と膝を打つようなおしゃれな曲ですよ〜。「カノン」は弾く方にとっても耳やアタマの使い方の試金石なのでチト怖い・・・というのはココだけのハナシw



*速めがこちら、国産のBELTON(ベルトーン)のアップライトピアノです。

2023年2月 7日 (火)

KAWAIの上位モデルUS-50(1985年製)で、スクリャービン『前奏曲 op.13-3』を

KAWAIの上位モデル1985年製のUS-50で、スクリャービンの前奏曲 op.13-3 を弾きました。

見慣れない姿ですが、おなじみピアピットお得意の再塗装そして気合いイレすぎなバランスまで再調整するオーバーホールで、世間一般のカワイのアップライトピアノのイメージとは圧倒〜的にかけ離れたw美しい姿そして響きの楽器に仕上がってますよ〜😉

 *ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
 ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
 https://www.piapit.com/repair.html

スクリャービンの前奏曲 op.13-3 ですが、コレ、初期のスクリャービンの中でもとりわけ素直な心地よさに満ちた曲で、響きも姿も生まれ変わったこの個体の心地よさを存分に感じていただけようかと👌

2023年2月 5日 (日)

Blair(1864-1932)「12 Short Voluntaries」から『Meditation』を、1900年ごろカナダはベル社の豪華棚付きリードオルガンで

わたらせ渓谷鐵道の神戸(ごうど)駅から2km程度、群馬県みどり市「童謡ふるさと館」所蔵のカナダはベル社の1900年ころの豪華棚付きリードオルガン(17ストップ!)を使って、イギリスのオルガニストそして作曲家の Hugh Blair(1864-1932)の「12 Short Voluntaries for the Organ, American Organ or Harmonium」から、『Meditation』を弾きました。

Hugh Blair はイギリスの Worcester(ウスター、ウスターソースのウスターです^^)の聖職者の家の生まれ、同郷の Elgar と親交があり、まだまだ無名だった頃の Elgar のオルガンソナタの初演者だったりします。この時代はまだまださまざまな鍵盤楽器が時と場合に応じて「普通の楽器」だった時代で、小さなオルガンのための作品集が星の数よりまだ多いwほどの作品が日々生み出されて出版されていたんですね〜。ということは玉石混交で石の方が多くなることもまた事実だったりして、ネット上の中古楽譜探索は常にバクチでありま〜す (`・ω・´)

このベル社のリードオルガンは1900年前後に北米で隆盛を極めていた豪華棚付きリードオルガンの生き残り。小学校低学年の授業で使われていた程度の楽器、というリードオルガンのイメージとは全く異なる堂々たる楽器です。管楽器や歌唱のイメージは「レガート」という表現に取り組む上で必要不可欠。リードオルガンは管楽器かつ持続音を得意とする楽器で、しかも空気を足踏みペダルで送るのですから工夫次第で強弱表現が可能、というかなり楽しい楽器です。素直で温かくしかも演奏者の悪知恵w次第で管楽器としての多種多彩な表現ができる魅力は、一部の世界だけに留めさせるにはあまりにも惜しい世界です。



言い古されたハコモノ行政の問題、自治体関連のハコモノに納入された楽器はえてして担当が変わるたびに疎まれる存在となり、売りつけたw業者の方も面倒なので売ったらほったらかし、いつしか見て見ぬ振りをされて人知れず朽ち果てる・・・という残念な現実があるようで。まぁこれは行政に限らず、同じように放置されて朽ちるに任せられている楽器は決して少なくないようです。「童謡ふるさと館」の鍵盤楽器たちも似たような状況でしたが、運良く識者に再発見されて2018年前半に2台がなんとか復活を遂げました (`・ω・´)

2023年2月 2日 (木)

Hauptmann Jr./ハープトマンジュニアーで、ヤナーチェク「草かげの小径にて 第1集」から、第9曲『涙ながらに』を

早くも今年の1/12が過ぎ去ってしまいましたがw、Hauptmann Jr.(ハープトマンジュニアー)でヤナーチェク「草かげの小径にて 第1集」から、第9曲『涙ながらに』を弾きました。例によっての ピアピット の気合いイレ過ぎなオーバーホールですぜ(*´-`)

Hauptmann Jr.(ハープトマンジュニアー)は、銀座の山野楽器が日本楽器製造株式会社(今のヤマハですね)の横浜工場に生産を委託して販売していた国産ピアノです。Hauptmannは本来の獨逸弁では「ハウプトマン」ですが、山野楽器のカタログには「ハープトマン」と記載されており、ネット上にまさにこの「ハープトマンジュニアー」の マッチ箱の資料 が転がっていてノケぞりました。なんというか、世間はホントに広い💦
 *ハープトマン・ジュニアーピアノ(blog:マッチのけむり)
 https://tokyomatchbox.blogspot.com/2022/04/blog-post_05.html

この個体はがっつり鳴らすのはチト厳しそうですが、けっこう個性的で重く豊かな鳴りです。落ち着いて音楽と向き合うためにはなかなかおもしろそうな気がしますよ〜。

 *ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
 ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
 http://www.piapit.com/repair.html

« 2023年1月 | トップページ | 2023年3月 »

2023年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のコメント

無料ブログはココログ