フォト

カテゴリー

« 2022年6月 | トップページ | 2022年8月 »

2022年7月の3件の記事

2022年7月28日 (木)

グノー『Prélude/プレリュード』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

グノー(1818-1893) の『Prélude/プレリュード』を1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

グノーの作品で知られているのは超〜有名な『アヴェ・マリア』ぐらいでしょうが、それなりに有名な作曲家ですから他に作品を描いていないハズはございませんでして。この『Prélude/プレリュード』は1877年の出版ですからこの動画で弾いているプレイエル3bis より少し昔の曲です。取り立てて魅力に満ちているワケでもないフツーの小品ですが、やはり同じ時代のピアノの音色で弾いてみると魅力百倍。まぁ地味であることには変わりないですけどね〜 (*´-`)



19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケでして、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代でしょうから、たかが現代日本人がこの時代のピアノを使ったところでそれを強く強く念頭に置いて弾かないと一発で返り討ちされるのが怖く、またオモシロいのでありま〜す (`・ω・´)

2022年7月21日 (木)

BECHSTEIN K 1932年製(PIAPIT修復)で、マスネ『いともゆるやかなワルツ/Valse très lente』を

おなじみ印西市のピアピットでピン板交換という大手術を敢行したBECHSTEIN K(1932年製)で、マスネ『いともゆるやかなワルツ/Valse très lente』を弾きました。

ベヒシュタインK型は現代は製造されていない小さなグランドピアノです。古い楽器らしさを残すために外装には手をかけず、調律の「持ち」に不安があってボディーの一部をえぐってピン板を取り替えるという大手術を敢行、古い楽器の味わいを残しつつ健康的な音色が見事によみがえりました。カール・ベヒシュタインが修行したのはパリですから、実はベヒシュタインってドイツで作られていても系統・血筋としてはフランスのピアノなんですね〜。

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

マスネ(1842-1912)は今でこそヴァイオリンの通俗名曲『タイスの瞑想曲』でしか知られていませんが、実はオペラを中心とする当代一流の超人気作曲家でした。ベヒシュタインはフランスのピアノ製作の伝統を受け継いでいる楽器ですから、このいかにもおふらんすなしなやかで美しい世界がドンピシャに似合っていますよ〜(・o・ゞ



同じ曲を アトリエミストラル の1905年製プレイエルでも弾いています。こちらもどうぞご賞味くださいませ〜 (`・ω・´)

2022年7月15日 (金)

マルセル・モイーズ『Tone Development through Interpretation』第37番を、100年前のフルートClaude Roveと1905年製プレイエルで

ベーム式フルートの押しも押されもせぬ名器である、19世紀後半のClaude Riveと1905年製のPleyel、という同時代の楽器を使った夢の協演です。
(Fl. 石井孝治 / Piano 筒井一貴)

「昔の楽器は現代の楽器とは違って・・・云々」とは普通〜に言われますが、我々現代人は現代に頭のてっぺんからつま先まで漬かっているワケで、現代の価値観を通した「曲解」になってしまうのは当然のこと。そしてそれを嘆いて「世の中は間違っている!」と憤慨されることもまた少なからず。考えてみれば、他の世界でも「新品vs中古」という相容れない対立wなんていくらでもありますよね〜。

ワタクシがワリと過激(いやフツ〜w)な「中古派w」なのはみなさまご存知とは思いますが、共演しているフルート教室ファルべのお二方が奏でる100年前のベーム式フルートもまた過激(いやフツ〜w)に当時の価値観を我々に投げかけてきて最っ高なんですね〜。そりゃもぅ高崎のアトリエミストラルで動画収録をしないワケには行きませんで、ひたすらに温かく美しい世界となりました(*´-`)

*フルート教室ファルべ:石井孝治&素来聡子
http://www.flutefarbe.com/

曲は、Delibes(1836-1891)のオペラ『Lakmé』第3幕から、Lakméのアリア「Tu m'as donné le plus doux rêve」です。これまたフルートの世界では忘れることは許されぬマルセル・モイーズ(1889-1984)による、さまざまなオーケストラのフレーズやオペラのフレーズなどからフルートの表現を学ぶための『Tone Development through Interpretation』という曲集がございまして、それに第37番として所収されています。



多種多様な情報がタダで手に入る現代、100年前の楽器を使う奏者こそ増えましたが、昔の楽器を使いさえすれば自動的に他人と異なる豊かな音楽表現がくっついてくるほど甘い世界ではございません。昔の楽器は現代の楽器と比べればある意味「不便」ですし、物理的に「限界が早い」のも当然のこと。それをも正面から受け入れて昔の楽器ならではの芸風で演奏できる奏者はごくごくごくごくw少数派で(実は受け入れた方が圧倒的に演奏しやすいことを知らぬ演奏者が圧倒的多数)、そんなお二人と共演できるのは何という光栄☺️
(現代風味で演奏したら昔の楽器を使う意味なんぞ全くないのですが、現代人は現代の人類wですから、ある意味当〜然の帰結ではあります😞)

« 2022年6月 | トップページ | 2022年8月 »

2022年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のコメント

無料ブログはココログ