デュフリ《クラヴサン曲集第3集》から『Les grâces/三美神』を、フレンチクラヴサンで
高円寺北口から10分程度の閑静な住宅地のど真ん中にある「ソフィアザール高円寺バロック」所蔵のフレンチクラヴサンを使って2022年5月28日に行った演奏会『バロック方面より風来たる ACT.4』のアンコール、デュフリ(1715-1789)《クラヴサン組曲第3集》から『三美神』です。
ここ「ソフィアザール高円寺バロック」のクラヴサンは多彩極まりない才人の永野光太郎氏が2018年末に納入した楽器でようやく3年半経った程度ですが、音響振動に対する反応が抜群に良く、いわゆるエージングが進むわ進むわでいつも仰天させられています。使い倒されるわけではない楽器でそれは非常に好ましいこと、そして反応が良いということはしばらくお休みしていてもとにかく「目覚める」のが抜群に速いワケで、あっという間に豪快な鳴りが戻ってくるのがたまりませんですわ〜 (`・ω・´)
・永野光太郎オフィシャルサイト
https://oratokoratok.jimdo.com
・永野光太郎(Keyboard)&對馬佳祐(Violin)YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UClZJOmnOvq_VoBxW9G1e5Tw
この動画で弾いているクラヴサンのモデルはパスカル・タスカンが1769年に製作した楽器でデュフリ晩年というタイミングの楽器、実はJ.S.バッハが亡くなったあとに作られているんですね〜。この時代のパリは既にジルバーマンタイプのピアノやスクエアピアノなど最初期のピアノが少なからず存在していまして、4年前の1765年には齡9歳の神童モーツァルトの手による『ヴァイオリンの助奏を伴うクラヴサンのためのソナタ」が op.1(K.6 & K.7) そして op.2(K.8 & K.9) として父レオポルドの手で出版されていたりします。
デュフリの《クラヴサン組曲第3集》の出版は1756年でなんとモーツァルトが生まれた年、デュフリの生きたパリはなんとも複雑な時代で、語り出すとエラいこっちゃなのでまぁこの辺でヽ( ̄▽ ̄)ノ
« BELTONのアップライトピアノFU33W(1976年製)で、メリカント『ワルツ・レント, op.33』を | トップページ | 日本酒ライブ@小田原/しずく会 »
« BELTONのアップライトピアノFU33W(1976年製)で、メリカント『ワルツ・レント, op.33』を | トップページ | 日本酒ライブ@小田原/しずく会 »
コメント