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2021年11月の9件の記事

2021年11月29日 (月)

CHAPPELL 20世紀初頭,190cm(PIAPIT修復)で、グリーグ『抒情小品集』から『ノクターン op.54-4』を

Chappell & Co. は1811年ごろ創業、という非常に歴史の古いロンドンのメーカーです。製造番号が見あたらず残念ながら以前に海外で行われたオーバーホールで消されてしまったようですが、形態など種々の特徴から20世紀初頭の製造と推測しました。かなり綺麗な状態でピアピットに入庫したのですが音はロクに出ない状態で、結局はアクション周りを主としたオーバーホールを行うことになりました。

再調整後初の音出し30分程度でこの動画のような鳴りがよみがえり、ご購入者ともども一同感嘆のひとときとなりました。おめでとうございます〜!
*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

曲は、グリーグ(1843−1907)『抒情小品集』から『ノクターン op.54-4』です。『抒情小品集』はグリーグが生涯にわたって作曲し続けた「つれづれ小品集」のような曲集で、この『ノクターン』が入ったop.54の出版は1891年です。基本的に低めの音域で落ち着いた響きの曲ですが、随所に散りばめられている高音のきらめきが凛と澄んだ北欧らしさなのかなぁと感じます。このCHAPPELLの高音の特徴がより活かせそうと思って選曲しました。

2021年11月21日 (日)

レナルド・アーン『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第5曲『Soleil d'automne/秋日和』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

レナルド・アーン(1874-1947) の独り語りとも言えそうな玄妙な小品集『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第5曲『Soleil d'automne/秋日和』を1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

アーンは歌曲方面で渋い人気wを博していますが、それでもピアノ曲を書いていないワケはございませんでして。この『Le rossignol éperdu』は1912年の出版ですからこのプレイエル3bis と同世代、古典的なかたちをしていながら随所にこの時代のおふらんすな響き満載、そして新しい時代への萌芽ともいうべき難しい響きもあり、やはりこのような魅力は同世代のピアノで魅力百倍。まぁ地味ですけどね〜 (*´-`)



19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケでして、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代でしょうから、たかが現代日本人がこの時代のピアノを使ったところでそれを強く強く念頭に置いて弾かないと一発で返り討ちされるのが怖く、またオモシロいのでありま〜す (`・ω・´)

2021年11月19日 (金)

<壊れたリードオルガンを修理したい>クラウドファンディング(12/9まで!)

佐賀市在住の久米詔子(くめ のりこ)さんNPO法人まちの根太との共同プロジェクト壊れたリードオルガンを修理したいの情報が入ってまいりました。はしょって解説しますので、クラウドファンディングのページをご覧くださいませ〜。

・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚

壊れたオルガンは、佐賀市内で明治40年創業の旧枝梅酒造という造り酒屋に残されていました。
今から3年前、旧枝梅酒造は佐賀市役所に敷地の一部を買収され、残りの部分を私有地のまま「NPO法人まちの根太」が管理することになりました。

その買収された敷地にあった精米所から小さな青いオルガンを助け出し、買収されず私有地として残された東の蔵にストリートピアノのように誰でも自由に弾けるオルガンとして設置、『蔵オルガン』としていろんな人に愛されていました。

そのオルガンが壊れてしまい、壊れた場所の修理とともにオーバーホールする費用としての160,000円+諸経費合わせて200,000円のクラウドファンディングです。

・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚

オルガンを管理しているNPO法人まちの根太は、昨年からのコロナ禍によって収入源だった東の蔵でのイベントがキャンセル続きで、月々の維持費を捻出するにも苦労している状況。東の蔵を訪れるお客さまの「オルガンがない」「オルガン弾きたかったー」という声に答えて、再び弾くことができるようにオルガンを修理しなくてはという思いと、音楽家「久米詔子」さんの楽器に対する熱い思いとが重なり、このクラウドファンディングにチャレンジしているとのことです。

<壊れたリードオルガンを修理したい>
https://readyfor.jp/projects/organ

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2021年11月18日 (木)

マスネー(マスネ)『2つの即興曲』から第1曲『Eau dormante/動かぬ水』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

マスネー(1842-1912)の『2つの即興曲』から第1曲『Eau dormante/動かぬ水』を1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。この曲の出版は1896年、まさに楽器と作品とがどんぴしゃで、チト渋すぎる感もありますがw興味深く弾くことができました(^^)v

曲名は『よどんだ水』という邦訳もありますが、う〜ん、まぁ、少しヒネってみた結果、なんとか出てきましたよ。『動かぬ水』に決っ定〜 (`・ω・´)!

マスネーはオペラで大成功し、当時もっとも有名な作曲家の一人でした。その作品群はとにもかくにも軽妙洒脱かつ美しいメロディーの宝庫ですが、現代ではごく限られた作品しか顧みられていないのがチト残念なような。ヴァイオリン用として誰もに知られる通俗名曲『タイスの瞑想曲』はオペラ『タイス』の中の一曲ですが、これがあまりにも突出して知られ過ぎているという一面もあるのかなぁとかなんとかw。

19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケで、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代で、この時代の独特な空気感は現代の明晰なピアノで弾いてしまうと雲散霧消してしまいがちなのですが、この アトリエミストラル の1905年製プレイエルは的確に手を加えられて適度に弾かれているためでしょうか、霊的な雰囲気を蘇らせることが充分に可能なのでありま〜す (`・ω・´)

2021年11月14日 (日)

FUKUYAMA & SONS 155cm初期型(PIAPIT修復)で、アンドレ・カプレ『古風なスタイルに基づく3つの小品』から第1曲『メヌエット』を

FUKUYAMA & SONS は日本のメーカーですがどうやら基本的に自社では生産せずに、さまざまなメーカーに依頼して自社ブランドを提供していたようです。時代や機種によって依頼先もさまざまですが、この155cm初期型は宇都宮のこだわりのメーカー:イースタインの150型と同じです。イースタインは玉石混淆な日本のメーカーの中で本場のヨーロッパ音楽を知らずとも超一流の木工職人が材料から手のかけ方からこだわり抜いていて独特な音色には定評があるメーカーでして、ドロドロガビガビで全く全っっっ然動かないこ〜〜んな状態 ↓

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からオリジナルの部品をできる限り活かすようなオーバーホールを行ったところ音色が見事によみがえり、納入先のご希望によるご指名(やったぜ✌️)での動画収録でございました。

部品を交換しちまえばかなりラクになるハズなのに、それを敢えてしないで日本の職人に対してしっかりとリスペクトするのがマニア集団のピアピットの面目躍如だなぁと改めて。
*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

曲は、アンドレ・カプレ(1878−1925)による『古風なスタイルに基づく3つの小品』から、第1曲『メヌエット』です。カプレは仏蘭西中堅の作曲家でドビュッシーと親交が篤く、繊細な作風がとりわけ素敵だったとのことで。この時代はあらゆる分野で幾多の才能が存分に花開いていましたが、作曲家としてはどうしてもドビュッシーとラヴェルあたりの超〜有名な作曲家ばかりに目が向けられがちなのは、まぁ、う〜ん、仕方ないんでしょかね〜 (´・ω・`)

なお、イースタインの150型について徹底的に調べた方がいらっしゃり(世間は広い)、FUKUYAMA & SONS との関連についても触れられています。
http://niga2.sytes.net/wordpress/?p=419

2021年11月11日 (木)

Ernest Alfred Dicks (1865-1946)『Twelve Short Voluntaries』から第9曲『Communion』を、1954年製ヤマハ5号リードオルガンで

1909年にグラスゴーで出版された『Twelve Short Voluntaries - for the American Organ or Harmonium』から、第9曲「Communion」を、おなじみ 渡邉祐治氏 の修復によるYAMAHAの1954年製5号オルガンで弾きました。

作曲の Ernest Alfred Dicks (1865-1946) はイギリスのオルガニスト・作曲家、いかにもこの当時のオルガニスト件兼作曲家らしく、精力的に作品を出版しております。この穏やかで滑らかな雰囲気は、足踏みオルガンの世界ならではの至福の時間ですよ〜 (*´-`)

場所は小淵沢の別荘地の一角で2021年6月にオープンしたスペース「スタヂオぴーの」です。もとはブロンズの鋳造のためのしっかりしたスペースでそれをリフォームしたとのことで30人程度がゆったりくつろげます。天井が高く構造は頑丈、素直な残響が心地よくこれからの展開が楽しみですよ〜。しばらくここに5号オルガンを貸し出すことになって2021年7月25日にワタクシ筒井がコンサートを行い、そのあとに収録した動画です。12月5日には第2回めのリードオルガンコンサートですよ〜。

2021年11月 9日 (火)

ひさびさの身体のメンテナンス@目黒

半年ぐらい新座の某スマイル治療院での身体のメンテナンスをサボってしまっていて、いくらナンでも受けなきゃなぁ・・・と思ったときにナゼか2年以上ぶりにヒラめいた目黒の Bar Valse で偶然に知り合って以来のゆるゆるなおつき合いの柔らかな豪腕トレーナー、 櫻井 優司 さん (*´-`)

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痛くなってこわばる直前のポイントをゆっくりゆっ〜くりと巧みに責める(ナンのハナシだw)ストレッチはやはりハンパなく超一流で、あちこちがびよ〜んと10cm以上伸びるようになったwイメージでございました。

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やはり、厄年過ぎたら身体のメンテナンスは有料だよなぁぁぁと改めて。櫻井さんいわく、厄年あたりで筋肉の含水率がはっきりと低下する由、やっぱり昔の人は経験則でちゃぁんと理解していたんだなぁと(*´-`)

2021年11月 5日 (金)

YAMAHAのアップライトピアノW102B(1982年製、PIAPIT修復)で、ゲール『蝶々, opp.94-96』から、第2曲『あなたを魅せたくて, op.95』を

カワイとヤマハが互いにゴリゴリにしのぎを削っていた時代、1982年製の木目調の代表的モデルの W102B です。姿だけでなく、音もオリジナルをしのいでますよ〜(^^)

オリジナルのW102Bには燭台はついていないのですがオーナー様のたってのご希望で新たに取りつけ、青いポイント塗装をほどこしたとのこと。茶色に青のポイント塗装って、渋くてむっちゃカッコいいですね〜。
ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

Henri van Gael(1860−1918)作曲
『蝶々 Les papillons, opp.94-96』から、第2曲『あなたを魅せたくて/Pour vous charmer, op.95』
ゲール作曲の『蝶々』として発表会でしばしば弾かれる曲がございまして、ピアピットの動画ですでに紹介してます。ですが、なんと実は、ゲールは『蝶々』という3曲セットの曲を op.94〜op.96 の連作として出版しており、有名なのは第1曲だけで第2曲も第3曲も楽譜の入手すら難しいのが現状。このたびなんとか第2曲の楽譜が入手できて紹介できました(^^)v

題名の『Pour vous charmer』の邦訳にはいたく難儀させられまして、当然ながら出来合いの訳なんぞ存在しないワケでして。コレ、要はそれほど親しい関係でない相手に使う「vous」を魅了/charmerさせて親しい関係に持っていこうという「シタゴコロ」なんだよね〜・・・と識者に確認して呻吟した結果の、『あなたを魅せたくて』でした ٩(・ω・)و

なお Gael はベルギー人でオランダ語系の名前だそうで、カタカナ表記にするときは、なんと「アンリ・ヴァン・ハール」が適切な由。日本人にとっては不要なマメ知識w

2021年11月 3日 (水)

レナルド・アーン『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第42曲『Le petit mail/小さな散策路』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

レナルド・アーン(1874-1947) の独り語りとも言えそうな玄妙な小品集『Le rossignol éperdu/思い惑う夜鶯』から第42曲『Le petit mail/小さな散策路』を1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

アーンは歌曲方面で渋い人気wを博していますが、それでもピアノ曲を書いていないワケはございませんでして。この『Le rossignol éperdu』は1912年の出版ですからこのプレイエル3bis と同世代、古典的なかたちをしていながら随所にこの時代のおふらんすな響き満載。そして新しい時代への萌芽ともいうべき難しい響きもあり、やはりこのような魅力は同世代のピアノで魅力百倍。まぁ地味ですけどね〜 (*´-`)

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