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2021年9月の5件の記事

2021年9月14日 (火)

モーツァルト『ソナタ K.6』第3楽章を、モーツァルトの旅行用クラヴィコード(1763, J.A.Stein)の複製(2002年)で

1763年10月にブリュッセルにて作曲、とされる当時7歳のモーツァルトによる「メヌエット ハ長調」を、その直前の8月にアウグスブルクでモーツァルト家が入手した旅行用クラヴィコードの完全複製で弾きました。
(ここしばらくこの楽器で中島みゆきばっかりうpしてるので関係各所から批難GoGoだったりwww)

この「メヌエット ハ長調」は、もともと父レオポルドが姉ナンネルの楽譜帳にヴォルフガングが作曲したと注釈をつけて鍵盤楽器のソロとして書きつけたもので、1764年3月に「作品1」としてパリで自費出版した『クラヴィーアのためのソナタ。 ヴァイオリンの助奏による演奏も可』2曲セット第1曲の第3楽章として使われています。この作品はケッヘル番号として「K.6」が与えられており、神童時代の作品としてなんとなく耳にしたことのある方も少なくないのではないでしょうか。

神童時代(なんとな〜く12歳ぐらいまでかなぁ)の幼きヴォルフガング周辺の鍵盤楽器に「ピアノ」という楽器は含まれていなかったというのは資料に裏づけられた史実ですが、どうも見落とされがちなのが残念でなりません。実はこの時代のヴォルフガングに関係する資料で「ピアノ」という新しい鍵盤楽器とのつながりを示すものは皆無で、当時の状況を勘案すれば見た可能性ありという見解は推測以外のナニモノでもないんですよ〜。ピアノ以外ならナニ? と言われれば、そりゃもぅチェンバロであり、オルガンであり、そしてクラヴィコードでありま〜す。そしてチェンバロもオルガンも当時の馬車の旅で運ぶのは全く現実的でなく、旅の友としての鍵盤楽器は旅行用に特化して小さく頑丈に設計されたクラヴィコードだったのでした(・o・ゞ

ここで使っている楽器は筒井本人の所有、モーツァルト家の3年半に及ぶ「西方大旅行」の最初(1763年8月、ヴォルフガング7歳)にアウグスブルクのシュタインの工房で父レオポルドが入手した旅行用クラヴィコード(現在、ブダペスト、ハンガリー国立博物館所蔵)の忠実な複製です。

2021年9月13日 (月)

オクターヴチェンバロ導入の巻

本日(9/13)、ヤミ物資の受け取りに分倍河原駅まで隠密行動w

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万能の才人、永野光太郎氏 からの貸し出し品、チト大きくて fragile なシロモノなので、時間がかかっても混まない経路を優先して無事に帰宅。モンダイは置き場所で・・・エラいこっちゃ💦

Img_5224

これで、どの楽器を弾くときにも最初に力仕事が必須になったワケで、弾きこもりでナマりにナマったカラダが少しでも怪復するや否や🤣

2021年9月10日 (金)

マスネー『Valse très lente/いともゆるやかなワルツ』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

マスネー(1842-1912)の『Valse très lente/いともゆるやかなワルツ』を1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。この曲の出版は1901年、まさに楽器と作品とがどんぴしゃで、興味深く弾くことができました(^^)v

この曲名、直訳すれば『とても遅いワルツ』になりましょうが、う〜ん、これじゃ〜このせっかくの小粋で優しくおふら〜んすな世界を一気に興醒めさせちまうんですよね〜。まぁ簡単に考えて『きわめてゆるやかなワルツ』でもイイかなとも思いましたが、もちっとヒネってみた結果、なんとか出てきましたよ。『 い と も ゆ る や か な ワ ル ツ 』に決っ定〜 (`・ω・´)!

マスネーはオペラで大成功し、当時もっとも有名な作曲家の一人でした。その作品群はとにもかくにも軽妙洒脱かつ美しいメロディーの宝庫ですが、現代ではごく限られた作品しか顧みられていないのがチト残念なような。ヴァイオリン用として誰もに知られる通俗名曲『タイスの瞑想曲』はオペラ『タイス』の中の一曲ですが、これがあまりにも突出して知られ過ぎているという一面もあるのかなぁとかなんとかw。

この『Valse très lente/いともゆるやかなワルツ』を検索してみるとオーケストラ編曲が出てきまして、こ〜れがまた美しく魅惑的に仕上がっていましてな。マスネーの色彩的な魅力が十全に愉しめる名編曲と思います。併せてど〜ぞ。

19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケで、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代で、この時代の独特な空気感は現代の明晰なピアノで弾いてしまうと雲散霧消してしまいがちなのですが、この アトリエミストラル の1905年製プレイエルは的確に手を加えられて適度に弾かれているためでしょうか、霊的な雰囲気を蘇らせることが充分に可能なのでありま〜す (`・ω・´)

2021年9月 7日 (火)

ゴダール『Rêverie pastorale/田園に想ふ, op.43』を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

Godard/ゴダール(1849-1895)の『Rêverie pastorale/田園に想ふ, op.43』を1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

この曲名、キチンと訳すれば『牧歌的夢想曲』やら『田園風夢想曲』やらやらwになりましょうが、う〜ん、コレじゃ〜このせっかくの優しく穏やかな夢の世界を一気に興醒めさせちまうんですよね〜。「田園への想い」でもイイかなぁとは思ったのですが、これでは修飾関係が違ってくるのでボツ・・・とかいろいろ苦心惨憺した結果、なんとか絞り出せましたよ。『 田 園 に 想 ふ 』に決っ定〜 (`・ω・´)!

Godard/ゴダールは多作家の天才として鳴らし、かつては『ジョスランの子守唄』という誰もが知る通俗名曲の作曲者として知られていましたが、今ではフルート曲の作曲者としてそこそこ知られている程度の作曲家ではないでしょうか。この『ジョスランの子守唄』は、オペラ『Jocelyn, op.100』の中の一曲で、戦前にはフツーに蓄音機で聴かれていたんですよ〜。YouTubeにも昭和6年吹込で藤原義江が近藤朔風の詩に乗せて歌っている音源が上がっています。

この『Rêverie pastorale/田園に想ふ, op.43』の検索を軽〜くかけてみたのですが、あろうことかネット上には音源がなさそうな疑惑が浮上してきまして、そんなことがあってイイのかと。この手の「埋もれた」曲にはだいたい理由がありまして、展開技術は上手なのでしょうが霊感に乏しいがためにそこから抜け出せずに紋切り型に終始して数分で飽きるとか、そうでなくても「また聴こう」と思ってもらえにくいとか。この曲はそんなモンじゃなく、ちゃぁんと一歩も二歩も抜け出している気がするンですけどね〜。

19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケで、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代で、この時代の独特な空気感は現代の明晰なピアノで弾いてしまうと雲散霧消してしまいがちなのですが、この アトリエミストラル の1905年製プレイエルは的確に手を加えられて適度に弾かれているためでしょうか、霊的な雰囲気を蘇らせることが充分に可能なのでありま〜す (`・ω・´)

 

2021年9月 4日 (土)

レナルド・アーン『Première valses/最初の円舞曲集』から第5曲を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で

レナルド・アーン(1874-1947)の『Première valses/最初の円舞曲集』から第5曲を、高崎のアトリエミストラル の1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

アーンは歌曲方面で渋い人気wを博していますが、ピアノ曲を書いていないワケはございませんでして。この『Première valses』は1898年の出版ですからこのプレイエル3bis と同世代、古典的な和声を使っていながら随所にこの時代のおふらんすな響きに満ちており、やはりこのような魅力は同世代のピアノで魅力百倍。この第5番には、献呈先に代えて「à l’Ombre rêveuse de Chopin」という言葉が添えられています。日本語では「ショパンの夢かげに寄せて」とでも書くのでしょうか。なるほどな小ネタあり、あこがれに満ちたしみじみとした語り口あり、素晴らしい佳曲です (*´-`)

19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケでして、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていて神秘的なナニかに対する感受性も相当に高かった時代でしょうから、たかが現代日本人がこの時代のピアノを使ったところでそれを強く強く念頭に置いて弾かないと一発で返り討ちされるのが怖く、またオモシロいのでありま〜す (`・ω・´)

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