スクリャービン『4つの小品 op.51』から第2曲「Prélude」を、1905年製プレイエル3bisピアノ(85鍵)で
スクリャービンの『4つの小品 op.51』から第2曲「Prélude」を、1905年製85鍵のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。
スクリャービンのop.51は1906年の出版、ということはこのプレイエル3bis と全く同じ時代に世に出された曲集だったりします。この第2曲めの「Prélude」は、なにやら深〜いところでウナっているような怪しさがまことに魅力的ですね〜。ロシアの宮廷文化は超〜おふらんすかぶれでしたから、当然ながら1905年製プレイエルはまさにピッタリな方向の一つでありま〜す。この時代のピアノが持つ不思議な響きで弾くとこのような怪しさは魅力百倍 (*´-`)
19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケでして、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていた時代ですから、たかが現代日本人がこの時代のピアノを使ったところでそれを強く強く念頭に置いて弾かないと一発で返り討ちされるのが怖く、またオモシロいのでありま〜す (`・ω・´)
使っているピアノは高崎の アトリエミストラル 所蔵の1905年製プレイエル 3bis(トロワビス)型、コンスタントに使われていますが使われ過ぎることもなく演奏会ごとにきちんと手を加えられており、イイ感じに響きが育っています。もともと信用金庫であった頑丈な建物でかなり音が回り、ちょっと日本でないような錯覚にさえ陥ることもあります。ココ、実はヴィンテージな楽器を演奏するのにかなり適した環境なんですよ〜。
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