ライネッケ『Hausmusik op.77』から第1曲「Grossmutter erzählt/おばあちゃんのおはなし」を、100年前の大型リードオルガンで
ひさびさにハードディスクの整理をしてみたところ2019年12月に録った動画が出土して、チト慌てましてなw
フレデリック・アーチャーの『アメリカンリードオルガン教本』(1889年)の第2巻には小品が70曲おさめられており、なかなか感じ良くリードオルガン用に編集されているように思えます。その中の第67番、Reinecke作曲という表記の『Improvisation』を、ボストン近郊の Bridgewater で1930年代始めまで頑張っていたパッカード社1905年製の大型棚つきリードオルガンで弾きました。
Reinecke/ライネッケ(1824-1910) は独逸中堅の作曲家で例によって多作家、ピアノの大ヴィルトゥオーゾでもありがっつり弾かせる作品が少なくなく、さまざまなピアノ協奏曲用のカデンツァを数多く書いていたりしますが、現在はなんとかフルート協奏曲の作曲者としての知名度にとどまっているようです。この『Improvisation』のオリジナルは、ピアノのための『Hausmusik op.77』の第1曲「Grossmutter erzählt/おばあちゃんのおはなし」です。『Hausmusik op.77』はピアノのための18曲のやさしい小品集で、さまざまなスタイルに親しむための教育的な曲集だったりします。
この動画で弾いている大型棚つきリードオルガンは100年ちょい昔の北米にはごくごく普通にあった楽器です。見た目はパイプオルガンに匹敵するくらいに派手ですが、実は普通の箱型のリードオルガンの上に豪華な装飾棚(しかも意外と軽いw)を載せているだけなので、構造や機能自体は普通のリードオルガンと一緒と考えて差し支えないのでした。見た目で身構える必要は全〜然ないんですよ〜(・o・ゞ
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