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2021年5月の11件の記事

2021年5月27日 (木)

中島みゆき 作詞/作曲『宙船(そらふね)』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で

中島みゆきの『宙船(そらふね)』を、いつもの1894年製アンティークピアノで弾きました。今回はチト編曲に調子にノり過ぎてむっちゃ難しくしてしまって四苦八苦wしましたが、なんとかアップできました。自分の力量を過信しちゃならんですな、とほほほwww

『宙船(そらふね)』は、TOKIO が歌った日本テレビ系土曜ドラマ「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」(2006年7〜9月放送)の主題歌です。中島みゆきは、この作品で「第48回 日本レコード大賞」の“作詩賞”を受賞しました。中島みゆきはこのドラマの放送が終わってわずか2ヶ月後の2006年11月22日発売のアルバム《ララバイSINGER》でセルフカバーしていますが、もともとはこのアルバムの為に用意していた曲だった(主題歌の依頼が来たのがアルバムの準備に入っていたタイミングで時間的に無理で、双方合意のもとで)とのことでコレはセルフカバーと言えるのかどうか微妙な気もしますな。TOKIOのメンバーに渡った曲のデモテープの歌は中島みゆき本人でなくしかも録音に立ち会ってもいなかったとのことで、解釈の違いがなかなか興味深いです。まぁワタクシの好みは圧倒〜的に中島みゆきのドスの効いた荒いがなり方なんですけどね〜(^x^;;;

 その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
  おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな


いかにも中島みゆきの強い「男歌」ですね〜。ここで使われている<オール>ですが、船を漕ぐ「oar」のカタカナ表記と「all」のカタカナ表記をかけてますな。のっけから飛ばして普通に歌ったら喉をつぶしそうなほどに荒くがなってますが、この曲のメッセージの単純な強さからしたら大正解と思います。中島みゆきはこのような声もよ〜く使いますが、これで喉をつぶしていないのはよっぽど理解力のある的確なアドバイザーあっての芸当ではないでしょうか。正直、このがなり方、踏み越えてますぜよ。

 その船は今どこに ふらふらと浮かんでいるのか
  その船は今どこで ボロボロで進んでいるのか


ふらふらと浮かぶ>のも人生ですし<ボロボロで進む>のもまた人生ですね。『宙船(そらふね)』はどうやら中島みゆきの造語のようですが、まことにセンスあふれる的確かつキャッチーな言葉だなぁと思わされます。『ガリヴァー旅行記』には空飛ぶ島がありますがコレは1726年初版(ベートーヴェンが亡くなる1年前!)『天空の城ラピュタ』が1986年公開ですが、まぁ関係ないかw

 流されまいと逆らいながら
  船は挑み 船は傷み
  すべての水夫が恐れをなして逃げ去っても
  その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
  おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな


人生なんて満身創痍で美しくもなく整ってもなく。自分のささやかな幸せだけを願っている目立たないひとにも何故だか人生の逆風は襲いかかってくるんですよね〜。そこに友人とかなんとかいう同行者が存在するのは確かですが、結局は自分が人生の荒波に抗って漕ぎ続けるしかないという。この歌詞、中島みゆきにしては妙〜に単純でわかりやすくてwスカッとしますね〜。複雑な深読みではなく直情的な強さを前面に出した詩ですから、そりゃ〜、唄い方を荒く強くすることが理にかなっているのでしょう。

 その船は自らを宙船(そらふね)と 忘れているのか
  その船は舞い上がるその時を 忘れているのか
  地平の果て 水平の果て
  そこが船の離陸地点
  すべての港が灯りを消して黙り込んでも
  その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
  おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな


あらゆるひとは飛び立つポテンシャルを備えているはずですが、どうしても日々の些事にかまけて忘れてしまいますね。ですが自分の手で漕ぎ続けた果てに自分にしか見えない世界が。う〜ん、さすがに単純過ぎてわざわざ怪説するまでもないですな。まぁこんなときもあってもよろしいwww

2021年5月23日 (日)

スクリャービン『4つの小品 op.56』から第3曲「ニュアンス/Nuances』を、1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で

スクリャービンの『4つの小品 op.56』から第3曲『ニュアンス』 をいつもの1894年ベーゼンドルファー製ウィーンアクションのピアノで弾きました。

スクリャービンは神秘思想にたいへんに傾倒し、晩年(と言ってもせいぜい40歳なのですが)には自らの生み出した「神秘和音」を執拗に使い倒す一種行き止まり的な音楽を書き続けました。神経質で大変な潔癖症だったのですが、なんと感染症がもとで亡くなってしまったというのがなんとも気の毒というか人間の業の現れというか、複雑な気持ちにさせられますね〜。スクリャービンの世界は自らの独自な論理そして思想の中に閉じこもってその中での美しさそして幸せを追求し続けたかのように見えますが、さすがに人類の歴史に残るほどの大変態wですから、やはり妙に心に訴えてくる「ナニか」を強烈に備えているように思えます。

『4つの小品 op.56』は1908年の出版。次の『2つの小品 op.57』とともに「神秘和音」の萌芽が随所に見られ、えも言われぬ浮遊感を備えているように感じます。この第3曲『ニュアンス』は比較的わかりやすく、そのため逆に不思議な雰囲気も出しやすかったりします。この1894年製ベーゼンドルファーは現代では失われてしまったこの時代の楽器の響きを現代に伝えてくれている生き証人ですから、このような不思議さが十全に体験できるんですよ〜 (*´-`)

19世紀末から20世紀初頭にかけては現代的な科学技術が次々と花開いたタイミングで、ピアノに限らず人間の生活が大変に変化したタイミングでもありました。そしてこの時代に生み出された芸術もまた大きく変化したワケでして、あまたの才能そして魑魅魍魎がそれこそうじゃうじゃと湧いていた時代なんですね〜。この時代はまだまだ「魔力」に満ちていた時代ですから、たかが現代日本人がこの時代のピアノを使ったところでそれを強く強く念頭に置いて弾かないと一発で返り討ちされるのが怖く、またオモシロいのでありま〜す (`・ω・´)



・op.57-1 欲望/Désir

2021年5月15日 (土)

ヒンデミット『フルートソナタ』から第1楽章を、20世紀初頭の木製フルートとベーゼンドルファーで(フルート:石井孝治)

ヒンデミット(1895-1963)の『フルートソナタ』から第1楽章を、石井孝治さんの20世紀初頭のハンミッヒによる銘器と1894年製ウィーン式ベーゼンドルファーとで合わせました。我ながら、よもやヒンデミットをこのベーゼンドルファーで弾く日が来るとは想像だにしませんでしたが、なんともイイ感じの合奏ができたと思います。

ヒンデミットのフルートソナタは1936年の作曲。この年にナチスによって公式にヒンデミット作品の演奏が禁止されるなど弾圧が強まり始めていたタイミングですが、このような外的要因が作品にどの程度影響したかは本人が明白な意図を持っていると表明した場合以外に邪推するのは全く無意味ですね。政治的な要因にしても、楽器の限界的な要因にしても、音楽語法の好み的な要因にしても、一言で「要因」として片付けるにはあまりにも複雑にからみ合っていますからね〜。

石井孝治さんのハンミッヒ製木管フルートは、フランスのベーム式ではありますがまさにヒンデミットがドイツで活動していた時代のドイツの楽器。楽器に寄り添うように偏りなくす〜っと鳴らせるのが石井さんの真骨頂で、ウチの1894年製(ヒンデミットの1歳年上ですネ)ベーゼンドルファーとの合奏がなんとも心地良くて (*´-`)

2021年5月14日 (金)

ヒンデミット『フルートソナタ』から第2楽章を、20世紀初頭の木製フルートとベーゼンドルファーで(フルート:石井孝治)

ヒンデミット(1895-1963)の『フルートソナタ』から第2楽章を、石井孝治さんの20世紀初頭のハンミッヒによる銘器と1894年製ウィーン式ベーゼンドルファーとで合わせました。

ヒンデミットのフルートソナタは1936年の作曲。この年にナチスによって公式にヒンデミット作品の演奏が禁止されるなど弾圧が強まり始めていたタイミングですが、このような外的要因が作品にどの程度影響したかは本人が明白な意図を持っていると表明した場合以外に邪推するのは全く無意味ですね。政治的な要因にしても、楽器の限界的な要因にしても、音楽語法の好み的な要因にしても、一言で「要因」として片付けるにはあまりにも複雑にからみ合っていますからね〜。

石井孝治さんのハンミッヒ製木管フルートは、フランスのベーム式ではありますがまさにヒンデミットがドイツで活動していた時代のドイツの楽器。楽器に寄り添うように偏りなくす〜っと鳴らせるのが石井さんの真骨頂で、ウチの1894年製(ヒンデミットの1歳年上ですネ)ベーゼンドルファーとの合奏がなんとも心地良くて (*´-`)

2021年5月13日 (木)

玉ねぎまつり〜♪

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こないだの100g10円の新玉ねぎをサクッと消費した矢先にま〜た発見。このどデカい玉ねぎ4個の見切り品100円が転がってくるとは、神サマはちゃぁんと見ていらっしゃいますナ(*´-`)

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重さを測らなかったのが痛恨wですが、全〜部刻んでが〜っと炒めて適当スパイスカレーのモトになりましたとサ(´-`).。oO

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2021年5月10日 (月)

底値の新玉ねぎ発見(*´-`)

東京周辺って人口が半端なく消費形態も多種多様ですから生鮮品ブローカーもまた多種多様にハンパなく発達してますが、さすがにこの値段を切る新玉ねぎは見たことがないかも。しかもコレ佐賀産ですから、流通コストを吸収するメカニズムが不思議で不思議で。

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オリーブオイルで軽くアブって、みりんとウチではコレしか使わないニンニク醤油1:1の蒸し焼きで春の味覚万歳!

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2021年5月 8日 (土)

大島徳彦氏個展@ギャラリーくぼた

Facebook友のアマチュア笛吹き大島徳彦さんの絵の個展にクラヴィコードとチェンバロがあって演奏が聴けるとなれば、ご挨拶に伺うのが当然の礼儀でございまして(*´-`)

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大島さんご本人の笛の演奏、そして前々からなんとなく活動が気になっていた西野晟一朗(にしのせいいちろう)さんのクラヴィコード演奏もさることながら、優しげでありながら芯がビシッと通った絵の数々に囲まれた贅沢な時間を堪能できました。僭越ながら差し入れにお祝い演奏をさせていただきましたが、西野さんとのモーツァルト初期 K.19d の初見連弾の楽しかったこと楽しかったこと!

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クラヴィコードを響かせるように音を重ねて弾ける人材にほとんどお目にかかれないのが残念な現状(^x^;;;ですが、西野晟一朗さんってそれができる稀有の人材なのが嬉しくて。クラヴィコードは西野さんの所有の逸品、小渕晶男2006年製作の Johann Heinrich Silbermann (1775) モデル。このクラヴィコード、持ち主の力量を反映して素晴らしく「育って」いて、小渕さんの楽器特有の非常に素直な鳴りが際立っていました。そして、大島さんお持ちの J.H.Rottenburgh のオリジナルフルートの鳴りがまた次元の違うなんとも凄まじい鳴りだったのもまた愉し。

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んで、満足したアカツキにウチの近所のいつもの場所で良質なw炭水化物とタンパク質とアブラに加えてニンニクと唐辛子を充分に摂取、とw

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2021年5月 6日 (木)

6月5日/バロック方面より風来たる ACT.3@ソフィアザールバロック高円寺

「不要不急」というキーワードで全てが規制されてしまいがちなこのごろですが、ちょっと待っていただきたい。人間という存在を単なる生き物でなく(この表現もチト語弊がありますが)人間たらしめているのは、他でもない「不要不急」ではないでしょうか。音楽活動に限らず、人間の活動とは全て等しく人間が自らの尊厳を守るために欠くことができないものであること、皆が痛感させられたことでしょう。

本日(5/6)果たして某緊急事態宣言が5月末まで延長されましたが、この不要不急なwチェンバロ演奏会は6月5日の土曜日です。だからと言ってウイルスな奴らが免罪符を発行してくれるハズもございませんが、今、音楽家ができるのは不要不急の音楽しかないのであります。

我々にはすでに感染防止の経験が1年以上あるワケですから、勘所はかなり理解できているはずです。定員50名のところ半分の25名に抑えて開催いたします。くれぐれも無理はなさらずですが、おいでくだされば嬉しいです。

・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚

2021年6月5日(土)14時開演(13時半開場)
高円寺、ソフィアザールバロック高円寺
(JR高円寺駅北口徒歩10分程度/中野区大和町1-29-12)
4000円(当日精算/25名限定、要予約)
共催 ソフィアザール
申し込み 090-8348-1170(ソフィアザール:遠藤)
  bergheil69@me.com(筒井)

20210605_leaflet

くれぐれも「バロック方面から風来坊ぢゃないっすよ(・ω・ゞ

<プログラム>
 フィッシャー (ca.1656-1746)
  『アリアドネ ムジカ』第10番
  『音楽の花束』第2番 へ長調
 ベーム (1661-1733)
  組曲 ヘ短調
 J.S.バッハ (1685-1750)
  インベンション BWV784 イ短調
  シンフォニア BWV799 イ短調
  イギリス組曲第2番 BWV807 イ短調

前々回の演奏会(27th July 2019)から
クープラン/《クラヴサン曲集第3巻》所収「第13オルドル」から『百合の花ひらく』

2021年5月 4日 (火)

モーツァルト『ソナタ K.13/Joseph Bopp編』から第1楽章を、20世紀初頭のフルートとモーツァルトの旅行用クラヴィコード(1763, J.A.Stein)の複製(2002年)で(フルート:素来聡子)

このK.13は、1763年6月9日から1766年11月29日までのほぼ3年半にもわたるいわゆる「モーツァルト一家の西方大旅行」の間にロンドンで作曲され、1765年1月に作品3として自費出版された「ヴァイオリンまたはフルートの助奏つきクラヴサンのためのソナタ集(全6曲)」の中の第4曲です。

西方大旅行の最初、1763年6月22日の晩にモーツァルト一家は父レオポルドの故郷アウグスブルクに到着して7月初めまで滞在しています。この動画で使っている旅行用クラヴィコードはこのタイミングでシュタインから入手したものでして、神童時代のヴォルフガングにとっての「真のオリジナル鍵盤楽器」なんですよ〜。また、このころロンドンはスクエアピアノの黎明期でもあり、クリスティアン・バッハの音楽とともに神童ヴォルフガングの音楽に与えた影響ははかり知れないものがあると言えましょう。

素来聡子さんのフルートはさすがにこの時代のものではなくベーム式フルートですが、20世紀初頭のルイ・ロットによる銘器です。

2021年5月 3日 (月)

モーツァルト『ソナタ K.13/Joseph Bopp編』から第2楽章を、20世紀初頭のフルートとモーツァルトの旅行用クラヴィコード(1763, J.A.Stein)の複製(2002年)で(フルート:素来聡子)

このK.13は、1763年6月9日から1766年11月29日までのほぼ3年半にもわたるいわゆる「モーツァルト一家の西方大旅行」の間にロンドンで作曲され、1765年1月に作品3として自費出版された「ヴァイオリンまたはフルートの助奏つきクラヴサンのためのソナタ集(全6曲)」の中の第4曲です。

西方大旅行の最初、1763年6月22日の晩にモーツァルト一家は父レオポルドの故郷アウグスブルクに到着して7月初めまで滞在しています。この動画で使っている旅行用クラヴィコードはこのタイミングでシュタインから入手したものでして、神童時代のヴォルフガングにとっての「真のオリジナル鍵盤楽器」なんですよ〜。また、このころロンドンはスクエアピアノの黎明期でもあり、クリスティアン・バッハの音楽とともに神童ヴォルフガングの音楽に与えた影響ははかり知れないものがあると言えましょう。

素来聡子さんのフルートはさすがにこの時代のものではなくベーム式フルートですが、20世紀初頭のルイ・ロットによる銘器です。

2021年5月 2日 (日)

モーツァルト『ソナタ K.13/Joseph Bopp編』から第3楽章を、20世紀初頭のフルートとモーツァルトの旅行用クラヴィコード(1763, J.A.Stein)の複製(2002年)で(フルート:素来聡子)

このK.13は、1763年6月9日から1766年11月29日までのほぼ3年半にもわたるいわゆる「モーツァルト一家の西方大旅行」の間にロンドンで作曲され、1765年1月に作品3として自費出版された「ヴァイオリンまたはフルートの助奏つきクラヴサンのためのソナタ集(全6曲)」の中の第4曲です。

西方大旅行の最初、1763年6月22日の晩にモーツァルト一家は父レオポルドの故郷アウグスブルクに到着して7月初めまで滞在しています。この動画で使っている旅行用クラヴィコードはこのタイミングでシュタインから入手したものでして、神童時代のヴォルフガングにとっての「真のオリジナル鍵盤楽器」なんですよ〜。また、このころロンドンはスクエアピアノの黎明期でもあり、クリスティアン・バッハの音楽とともに神童ヴォルフガングの音楽に与えた影響ははかり知れないものがあると言えましょう。

素来聡子さんのフルートはさすがにこの時代のものではなくベーム式フルートですが、20世紀初頭のルイ・ロットによる銘器です。

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