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2020年8月14日 (金)

ルイ・ヴィエルヌ『自由な様式による24の小品 op.31』から第20曲「田園曲/Pastorale」を、100年前の大型リードオルガンで

おふらんすはパリのノートルダム大聖堂のオルガニストそして作曲家の Louis Vierne(1870-1937)の『自由な様式による24の小品 op.31/24 Pièces en style libre, op.31』から第20曲「田園曲/Pastorale」を、ボストン近郊の Bridgewater で1930年代始めまで頑張っていたパッカード社1905年製の大型棚つきリードオルガンで弾きました。

この曲集はか〜なり新しい和音を使っているように聴こえますが、実はルイ・ヴィエルヌはドビュッシーの8歳年下、ラヴェルの5歳年上なんですね〜。基本的にヨーロッパのオルガン曲はハルモニウムやパイプオルガンのような「吹き出し式」のオルガンが念頭に置かれているのでリードオルガンという「吸い込み式」のオルガンには「合わない」というのが「ごもっともな意見」ですが、それはねぇ、チトもったいないと思うんですわ (`・ω・´)

「吹き出し式」のオルガンは音の立ち上がりが速いのでピアノのような歯切れ良く速いパッセージもこなせますが、「吸い込み式」のオルガンは明らかに音の立ち上がりが鈍いので歯切れ良く速いパッセージを弾くのは本質的に無理があります。この基本の基本を常に意識して、リードオルガンで速いパッセージを弾きたいときには「それっぽくなるように工夫(=四苦八苦w)する」のが知恵を持つ人間としての当然の姿勢でしょう。実はコレはそんなに難しいコトではなく、なにげに「ゆっくりめに弾く」だけでか〜なり「それっぽく」なる場合も少なからず。まぁゆっくりめに弾いて音楽的に退屈でなく「まとめる」のはそんなに簡単でもないコトもまた事実だったりしますが。ハイふりだしに戻るw

『自由な様式による24の小品 op.31/24 Pièces en style libre, op.31』は2段の譜面で書かれていますが、下の段にときおり足鍵盤の指定がされていたりします。この「田園曲/Pastorale」は足鍵盤の指定はないので、オリジナルのままリードオルガンで「音にする」ことが可能です。なんとも新鮮で素敵な音になりますよ〜 (*´-`)

・リードオルガン修復:渡邉祐治
https://pianoreedorgan.jimdofree.com/
https://www.youtube.com/channel/UCSiix1iGPuO6XR54th_BjHw

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