Lee Conklin Reed Organ Museum の Worcester Organ 社製リードオルガンで、Charles Justin による『オルガン・ミサ第6番』の第2曲『après L’EPITRE』を
2019年の Reed Organ Society gathering が行われた、ミシガン州の小さな村:ハノーヴァーにある Lee Conklin Reed Organ Museum には100台ものリードオルガンが展示されており(日曜午後の4時間のみ;;;)、遠く遠くの日本からはるばる訪ねたよしみで(?)まとめて録画する時間を取らせてもらえました。ココは公共交通機関ではどうあがいてもたどり着けないので、いつもの 渡邉祐治 氏と一緒に出向いたからこそだったのでした(*´-`)
フレデリック・アーチャーの『アメリカンリードオルガン教本』(1889年)の第2巻には小品が70曲おさめられており、なかなか感じ良くリードオルガン用に編集されているように思えます。その中の第11番、A.Justin 作曲という表記の『Moderato』を、マサチューセッツ州はウォーチェスター(ホントはウスターという発音デス;;;)の Worcester Organ Co. で作られたリードオルガンで弾きました。このオルガンのシリアル番号は302とのことで、当時のオルガンメーカーがとんでもない数の楽器を量産していたことを考えると、会社創業の1883年とか翌年とかに作られた可能性が高いと想像します。この楽器、すばらしく柔らかく優しい音色ですよ〜。
ミスプリントやら記憶違いやら写し間違いやらは人間の活動ですからどこかに必ず紛れ込むもので、この『Moderato』の作曲者は A.Justin ではなく、19世紀半ばに活躍していたとされている Charles Justin です。そしてこの『Moderato』のオリジナルは、C.Justin による『オルガン・ミサ第6番』の第2曲『après L’EPITRE』です。アーチャーはオリジナルの題名を発想記号である『Moderato』と変えていますが音符には手を加えておらず、強弱記号以外はオリジナルを守っています。
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