Waňaus (1837-1893)『ハルモニウム教本 op.20』第2章「三声のための小練習曲集」から第12曲「コラール ハ短調」を、100年前の大型リードオルガンで
ボストン近郊の Bridgewater で1930年代始めまで頑張っていたパッカード社1905年製の大型棚つきリードオルガンで、ボヘミアの作曲家、Johann Waňaus(1837-1893) の『ハルモニウム教本 op.20』の第2章「三声のための小練習曲集」から第12曲「コラール ハ短調」を弾きました。この『ハルモニウム教本 op.20』は1879年にドイツの Braunschweig の Henry Litolff’s Verlag から出版されていますが、残念ながら作曲者の Waňaus(ワニャウス)についての詳細情報は生没年しか見つけられず。『ハルモニウム教本 op.20』所収の曲はあくまでも教則本用なので大半が非常に短いのですが、このハ短調のコラールは比較的充実しています。
Waňaus は Smetana の『売られた花嫁』の旋律を用いたハルモニウム編曲, op.24 (Prague, Urbánek, 1883) など、ハルモニウムのための曲を数多く書いており、また『子どもの頃から, op.17』など2台ピアノ用のオリジナル曲を少なくとも4曲書いていることはかろうじて突き止めました。ちょっとおもしろそうなのは『スメタナの主題による三重奏曲, op.30』で、なんと編成が、ヴァイオリン&ピアノ&ハルモニウムという。ですが、Waňaus は同じ編成の曲をもう一曲書いており、また、実は19世紀後半にはハルモニウムとピアノの両方を用いたオリジナル曲も編曲もかなりの量が出版されていることを考えれば、編成自体が珍しいワケではなかったことも間違いなさそうです(・o・ゞ
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