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2020年6月 4日 (木)

ベートーヴェン『ピアノソナタ第7番 op.10-3』から第2楽章を1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で

ベートーヴェン(1770-1827)の『ピアノソナタ第7番 op.10-3』から第2楽章を、いつもの1894年ベーゼンドルファー製ウィーンアクションのピアノで弾きました。

ベートーヴェンの初期ピアノソナタって、実は最高限度を超えた盤石のメカニックと楽曲の「まとめ方」についての複合的重層的なこれまた最高限度を超えた理解力とを併せ持っていないと全く歯が立たない存在なんですよね〜。中期や後期ならばまだ音が多いので少々理解が浅くてもなんとか聴き手と同時に自分もゴマかせる可能性があるwのですが、初期はシンプルかつ清潔な姿なのにとにかく容赦無く音を暴れまわらせにゃならんのでキツいキツい。リストなどの技巧はまだ「人間が弾ける」ことを意識しているのでなんとかできそうな気にさせてもらえるのですが、ベートーヴェンのピアノ曲に求められる技巧は「機械のように弾かねばならぬ」がごときエゲつなさに満ちているのでありま〜す(`・ω・´)

それでいながら、いわゆる「人間的な感覚」もまた最高限度を超えた(しつこいw)繊細かつ大胆なレベルで表出できないと単なる「がんばっておけいこしましたね〜」以外のナニモノでもなくなってしまうので、ベートーヴェンの音楽に取り組むというのは、もはや難行苦行というか我慢大会に他ならず。しかししかし、少しでもできるとそれがちゃぁんと音楽の充実に直結してくれるのが嬉しくて飽くなき探求の日々に。弾きこもりってこんなに充実していてイイのでしょうかしらん?(*´-`)

ベートーヴェンの作品とは時間の淘汰なんてモノともしない古典ちぅの古典ですので、多少の味つけの偏りなんぞモノともしない堅固な「型」と同時にわずかな味つけの偏りでもバレてしまうような「シビアさ」をも備えています。速い楽章は指の稽古を重ねて音を当てられるようになるだけで充実感を得られてしまいがちですが、遅い楽章はそうは行きません。ベートーヴェンの緩徐楽章を「それっぽくできるかどうか」は音楽の理解力の試金石なのではないでしょうか。

ベートーヴェンの時代のピアノのアクションはウィーン式アクションとイギリス式アクションに大別できてイギリス式アクションが現代のピアノと直結しているのですが、実はベートーヴェン自身はウィーン式アクションのピアノの方を好んでいたのです。この1894年製ベーゼンドルファーとベートーヴェンがまだ生きていた1820年代のウィーン式ピアノを同じ空間で弾き比べる機会があったのですが、なんと音も響きもそっくりでノケぞりました。さすがは時間が止まっているウィーンの楽器、いわゆる「ウィンナトーン」ってぇシロモノはシェーンベルク(1874-1951)が生まれ育った時代まであまり変わっていなかったんですね〜(・ω・ゞ

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