サティ『冷たい小品集/Pièces froides』から、第2集『3つのゆがんだ踊り/Danses de travers』の第1曲を1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で
サティ(1866−1925)による、3曲ずつからなる2集の計6曲からなる『冷たい小品集/Pièces froides』から、第2集『3つのゆがんだ踊り/Danses de travers』の第1曲を、いつもの1894年ベーゼンドルファー製ウィーンアクションのピアノで弾きました。
この『冷たい小品』は1897年に作曲されており、まさにウチの1894年ベーゼンドルファーと同時代の作品でありま〜す。ウィーンアクションのベーゼンドルファーでサティを弾く文献学的必然性は全くございませんが、この時代に押しも押されもせぬ一流メーカーとして名を馳せていたのがベーゼンドルファーですから、同じ時代の曲に大きな説得力を与えるのもまた必然と思います。
ジムノペディやグノシエンヌに見られるように、同じパターンを少しずつ変えて行く語法はいかにもサティっぽいですね。そして前触れもなくオモシロい展開をぶっこんできて知らん顔を決め込むところ、まさにサティの面目躍如ではないでしょうか。
この1894年製ウィーン式アクションのベーゼンドルファーは、「霊性を備えた楽器」という意味を十全に残していた時代のお道具ですから、とりわけこの曲のように不思議な曲では威力を存分に発揮してくれます。単純に音色の美しさというだけでなく、多彩に何層にも折り重なった響きの美しさを際立たせてくれるんですよ〜(・ω・ゞ
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