2月2日/1909年製ブリュートナー・ピアノ〜ブーニンをコンクール優勝に導いたピアノ〜
今年も残すところ2週間を切りました。もう鬼も笑わないでしょうからw世田谷の松本記念音楽迎賓館に保管されている由緒正しきピアノの演奏会のご案内でございます。
このピアノはドイツ皇帝が最後のロシア皇帝の皇后となった従妹に送ったブリュートナーピアノで、100年前に皇帝周辺に納める品物を作る職人たちの意気込みそしてプレッシャーたるや想像を絶するもので、果たしてこのピアノは楽器であって楽器でないかのような凄まじい「気」を持っています。演奏会は2月2日の日曜日、この楽器を使った恒例行事となりましたが、いつもいつもこちらの想像をはるかに上回るその「気」の芳醇さは心地よいと同時に恐ろしいです。
古き佳き独逸の銘器 1909年製ブリュートナー・ピアノのいぶし銀の輝き
~ブーニンをロン=ティボーコンクール(1983)
そしてショパンコンクール(1985)優勝に導いたピアノ~
2020年2月2日(日)14時開演(13時20分開場)
世田谷、松本記念音楽迎賓館(世田谷区岡本2丁目32ー15)
4000円/全席自由(50名、要予約)
ブリュートナー・ピアノ演奏:筒井一貴
予約・問合せ:03-3709-5951(松本記念音楽迎賓館)
bergheil69@me.com(筒井)
◎東急田園都市線「二子玉川駅」よりバスを利用(12:22, 12:47, 13:12)
東急コーチ玉31成育医療センター行、または玉32美術館行
停留所「もみじが丘」または「岡本三丁目」より徒歩5分程度
◎小田急線「成城学園前駅」よりバスを利用(12:36, 12:56, 13:19)
東急バス都立01都立大学駅北口行
停留所「岡本三丁目」より徒歩5分程度
共催:松本記念音楽迎賓館
ライプツィヒのピアノメーカー:ブリュートナーによる1909年製造のこのピアノは、
かつてのドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が従妹のアレキサンドラ皇后
(ロシア最後の皇帝ニコライ2世の妻)に贈ったものと言われており、
ロシア革命勃発と共にある女官の手に渡り、その後1970年代末に彼女が亡くなるまで
“聖なる遺品“として大切に保管されていました。
1982年、このピアノが闇で売りに出された際、N・パステルナーク女史
(ノーベル文学賞のB・パステルナークの息子の嫁:ブーニンの名付け親)の援助の下、
ブーニンの手に入りました。ブーニンはこのピアノで練習を重ね、
パリのロン=ティボーコンクール(1983年)と
ワルシャワのショパンコンクール(1985年)の2つを制覇しました。
<プログラム>
シューベルト
ピアノソナタ ハ長調 D840(未完)
ピアノソナタ 変ロ長調 D960
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