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2019年12月20日 (金)

ブルックナー(1824-1896)の『前奏曲 ニ短調 WAV130』を、1905(明治38)年ヤマハ製リードオルガンで

ブルックナー(1824-1896)は、長い長〜い交響曲や宗教曲の作曲家としての側面は非常に有名ですが、初めはオルガニストとして大成功していること、意外と知られてはいないように思えます。10歳にして早くも父親にかわって教会でオルガンを弾くようになり、1855年から1868年にはリンツ大聖堂のオルガニストをつとめていたんですよ〜。作曲を学び直し始めたのはようやくその1855年(31歳)のこと、交響曲第1番はその11年後の1866年の作曲ですから、作曲家としては非常に遅咲きと言ってよかろうと思います。

ブルックナーは生涯オルガニストとして活動して即興演奏の名手として名声を博していましたが、残念ながらオルガンのための大きな曲は遺しておらず手鍵盤のみの曲を10曲ほど遺しています。この「Vorspiel(前奏曲)ニ短調 WAB130」は作曲を学び直す前の1846年ごろの作曲とされています。自筆譜はなく楽器の指定もありませんが、おそらくはオルガン用であろうと推定されています。

弾いている楽器は、渡邉祐治氏による丁寧な修復を経てよみがえった1905(明治38)年ヤマハ製リードオルガンです。このリードオルガンが作られた5年前の1900年、ようやくヤマハはアップライトピアノ第1号機を完成させたばかりで、まだまだまだまだw時代はリードオルガンの時代でした。この明治のリードオルガン、一種独特な低音の重く深い響きにシビれますよ〜(・ω・ゞ

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