ショパン『前奏曲 op.28-4 ホ短調』を、100年前の大型リードオルガンで
ボストン近郊の Bridgewater で1930年代始めまで頑張っていたパッカード社1905年製の大型棚つきリードオルガンで、Chopin(1810-1849) の『24の前奏曲 op.28』から、第4番ホ短調を弾きました。
ショパンは、この曲と第6番ロ短調そしてモーツァルトのレクイエムを葬式で演奏して欲しいという遺言を遺して旅立ちました。ショパンは学生時代にピアノだけでなくオルガンも習っており、それどころか学校のミサの奏楽を任されるほどの名手だったのですが、あまりにも即興の才が勝りすぎていて奏楽の進行そっちのけで楽想のおもむくままに弾き続けてしまったことも少なからずだったとか。人類の歴史の残るほどの大天才の少年時代として、いかにもありそうなエピソードだと思いませんか?
この手の大型棚つきリードオルガンは100年ちょい昔の北米にはごく普通にあった楽器です。見た目はパイプオルガンに匹敵するくらいに派手ですが、実は普通の箱型のリードオルガンの上に豪華な装飾棚(しかも意外と軽いw)を載せているだけなので、構造や機能自体は普通のリードオルガンと一緒と考えて差し支えないのでした。見た目で身構える必要は全〜然ないんですよ〜(・o・ゞ
リードオルガンの魅力は大向こうをウナらせるような超絶技巧では断じてなく、柔らかく優しい世界観にこそ。忙しすぎる現代人にこそ、この世界でユルんでいただきたいなぁと思ってやまないワタクシでありま〜す。
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