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2019年10月 1日 (火)

『Lemon - 米津玄師』を、100年ちょい前の大型リードオルガンで

米津玄師の『Lemon(2018年)』を、100年ちょい前の1905年に北アメリカのパッカード社で作られた棚付きリードオルガンで弾いてみました。現代の音楽に100年前のリードオルガンをどこまで追随させられるか、どうぞお愉しみくださいませ!(`・ω・´)

リードオルガン(足踏みオルガン)はロクに修復がなされていないことが少なからず、そのためもあって「懐かしいね〜」だけで強制終了wされてしまいがちな楽器ですが、実はマトモなリードオルガンは多彩な表現ができる可能性に満ちた楽器なんですよ〜。リードオルガンは現代的合理的な設計がされておらず修復の労が「 馬 鹿 馬 鹿 し い く ら い に 面 倒 」なのですが、館林の渡邉祐治氏はその馬鹿馬鹿しさをゴマかさずに根本から精密にできる希有の大職人です。

リードオルガン修復:渡邉祐治
https://www.youtube.com/channel/UCSiix1iGPuO6XR54th_BjHw

「100%理想的な状態」というのがやはり理想論でしかあり得ないのは、人間稼業を続けていれば感づかれているかと思います。多かれ少なかれ限定された状況で「カタチにして仕上げる」ためにはやはり愚直で泥臭い作業に勝るものはなし、渡邉氏の手にかかったリードオルガンを弾くたびに、ホント痛感させられます。

いわゆるクラシック音楽な作曲家でオルガンを弾いていたヒトがかなり多いという史実、意外と重要視されない印象があります。また、壮大華麗な大パイプオルガンだけがオルガンではなく、リードオルガンやハルモニウムなどの足踏み送風式のオルガンは100年ちょい昔の欧米ではごくごく普通に目にするような楽器だったこともなかなか着目されません。さらには日本でも明治維新後に最初に広まったどこにでもあった鍵盤楽器はリードオルガンで、かのヤマハもカワイもオルガン製造から会社を興したのですが、電子ピアノ隆盛の現代では「ナニそれ?」だったりするのがまことに遺憾ですね〜 (´・_・`)

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