ショパン『ワルツ(遺作)イ短調』を、1843年製シュトライヒャーで
ショパン(1810-1849)の遺作の『ワルツ イ短調 BI150』を、個人蔵のシュトライヒャー1843年製オリジナルフォルテピアノで弾きました。
ショパン=プレイエルピアノ、という図式は既にでき上がっておりますが、チト待っていただきたく。ショパンがプレイエルを本格的に使い始めたのはパリに移り住んでからのことですから、実は後半生のこと。ショパンの音楽的源泉を育んだピアノがプレイエルより少し前のピアノである・・・ということを忘れてはなりませぬぞ! (`・ω・´)シャキーン
この遺作のワルツはショパン没後の1860年に、シャルロット・ド・ロチルド/Charlotte de Rothschild(1825-1899)の『4つのピアノ曲』のうちの一曲として出版されており(IMSLPに転がってますよ〜w)、おそらくこの周辺にショパンが個人的にプレゼントしたものであろうとされています。ロチルド=Rothschild=ロートシルト=ロスチャイルド・・・と発音を変えてみれば、パリの上流階級なつながりを見いだすのは容易ですね(・o・ゞ
ショパンの手稿譜は1901年にロスチャイルド家からパリ音楽院に寄贈され、現在はパリ国立図書館の所蔵となっています。なお、シャルロット・ド・ロチルドはショパンから『バラード第4番 op.52』と『3つのワルツ op.64』をも献呈されています。
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