中島みゆき 作詞/作曲『拾われた猫のように』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で
中島みゆきには舞台で発表されたのみでアルバム化されていない曲が意外と存在し、その中に凄い曲があるとのこと。この『拾われた猫のように』は1995年の『夜会VOL.7 2/2』が初出、この曲そして歌詞の暗さ重さは尋常でなく、初めて聴いたときにはさすがにワタクシも身構えました。ですが、なにやら妙〜に共感できるところもあり、むろん楽譜は出ていないのでイキオイで耳コピまで・・・洗脳されてるよなぁぁぁ(・x・ゞ
・・・実はこの曲、ショパンがここぞという場所で使うめっちゃ印象的な和音を、これまた心を深〜くえぐってくるように使っているんですよ〜。
普通に考えれば、拾われた猫なら安心できるはずなのに・・・
<いつまで私をそばに置いてくれますか
いつまた雨の中に 置き去りにするのですか>
という「安心をいつ失うかと心配で、かえって不安が増大する」という、相当にヤバい感覚が示されていまして。コレ、中島みゆきの詩の重た〜い方向に一貫するテーマの一つですねん。
この曲はこの不安ばかりを執拗に表現を変えてぼそぼそと語っており、なるほど、啼き続ける猫・・・か。
あまりにもあんまりな歌詞で全て引用したくなるwのですが、まぁこのくらいで(・o・ゞ
<いつまた1人になるか知れないと
ひねくれてた 愛したいくせに
自分の声を子守歌にずっと生きてたから>
・・・げに恐ろしかるは孤独。でも、み〜んな孤独な一面は持ってますよね〜。
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