セヴラックの命日によせて『休暇の日々から』から「シューマンへの祈り」を、ペトロフのアップライトピアノで
今日(3/24)は、仏蘭西の作曲家:セヴラックの命日ですよ〜。
セヴラックの『休暇の日々から 第1集』から第1曲「シューマンへの祈り」を、チェコのペトロフのアップライトピアノで弾きました。
「フランスのピアノはやっぱりフランス物が良いよね〜」とか「フランス物はフランス人でなきゃダメだよね〜」とかなんとかまことしやかに囁かれていますwが、この現代、ピアノはピアノとしての「標準化」がなされているのは当然のこと。そして音楽作品もさまざまな観点からの解釈ができるのはこれまた当〜然のこと。「民族の神髄はその民族にしか絶っ対に解り得ない」と主張したところで、そんなのはある意味当ったり前のことで、な〜んにも主張してませんがな。そもそも「民族の神髄」ってナンなんざんしょ?
無論、それぞれの民族以外には気づきもできぬポイントは多いでしょうが、それでもかなりのポイントで意思の疎通ができるのが人間というヤツであろうかと。そしてそれこそが「表現の多様性」を生み出して相乗効果を生むワケですね。・・・言い古されたハナシではありますがw
フランスの作曲家がドイツ人の作曲家であるシューマンを念頭に置いて作曲した音楽作品を、日本人経営のピアノプレップが基本的な調整を突き詰めたチェコ産のアップライトピアノで、日本人の鍵盤弾きが弾く、また楽しからずや(・o・ゞ
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web上でははじめまして、先日は中野で素晴らしいクラヴィコードの演奏をありがとうございました。おかげで家にもクラヴィコードを1台!と盛り上がっています。
セヴラックが所有していたピアノはスタインウェイが初めて出したハンブルク製のアップライトピアノ、vertegrandです。リッカルド・ビニェスとこのピアノで連弾した写真が残っています。サン・フェリックスの生家に今も残っています(詳しいことはリンクに)。それ以前にあったピアノ(下取りに出した?)もアップライトでした。
どうして「休暇の日々」に「シューマン」なのか、興味深い話があり、それには先日のじわ様が四旬節に選ばれたシトー会聖歌のCDも関係しています。
投稿: びるね | 2017年3月28日 (火) 20時38分
>びるねさん、コメントありがとうございました!
な〜んと、セヴラックが持っていたのは Hamburg の Vertegrand でしたか〜。かと行って、だからセヴラックはアップライトで弾くべき! と単純なハナシに持って行くのはいかんのですが・・・(・o・ゞ
リンク先で最後にお書きになっている
<世の中には、アップライトピアノはグランドピアノを買えない人のための代替品とみる風潮があるが、グランドよりもむしろアップライトを好んだ一流の音楽家は多い。>
というところ、もっとマトモに知られて欲しいです。
投稿: 筒井一貴/本人 | 2017年3月30日 (木) 20時16分