シューマン『子供のためのアルバム/ユーゲントアルバム op.68』から第28曲「思い出」を、ペトロフのアップライトピアノで
連日の動画アップですが・・・シューマンの『子供のためのアルバム/ユーゲントアルバム op.68』から、第28曲「思い出/Erinnerung」を、ペトロフのアップライトピアノで弾きました。
アップライトピアノは残念ながらある時期から「グランドピアノへのつなぎ」として「初心者が弾く」ための「劣った楽器」という位置づけにされてしまったフシがあり、アップライトピアノを「劣った作りの楽器」にしてしまったメーカーも存在します。
そりゃ、まぁ、アップライトピアノの方が手軽に見えますし「初学者は劣った楽器で充分」という考え方からすれば当然でしょうが、チト待っていただきたい。こと無限の可能性を秘めた子供の最初の音楽体験を劣った楽器でさせるのが果たしてマトモな姿勢であるかどうか。まぁ「劣った楽器」であってもそれを安く量産して音楽を大衆に近づけた、という功績自体は否定できませんが、それはもはや50年近くも昔のおハナシであります。
・・・そこで「楽器として作られ続けている」ヨーロッパ製のアップライトピアノの出番! というのもまた、今となっては言い古されたセールストークw。イヤ間違いでもウソでもないんですが、いつまでそのネタばかりで引っ張るんでしょ(・x・ゞ
ピアノは「鍵盤」というデジタル操作盤wを介して「楽器本体」という音響振動伝達具wwを操作する装置wwwですから、この双方がマトモに働いていないとマトモに性能が発揮できないのは当然のコトですねん。例えば、鍵盤周りにた〜くさんある「こすれる部分」を掃除せずに魔法の潤滑剤wを塗るだけ、という手抜きを3年間続けたら、それは1000日間掃除をしなかったということ。手抜きの積み重ねは取り返しのつかない結果を生み出しますよね〜。
はい、ココでおなじみ、チェコ製ピアノ「ペトロフ」専門店 ピアノプレップ にて、手抜きを排して基本をひたすら丁寧に、という精密調整(というより「初期化」ですね)を施したピアノの出番!(`・ω・´)シャキーン
ペトロフは今でも素性の良いアップライトピアノを普通に作っており、昔の通りに普通に作っているだけにチェコ人の方が実は知らないw真の力量を引き出しているのが日本のピアノプレップの山内敦氏であることは日本人として誇りに思います。
・・・そう言えば、イタリアのファツィオリの真の力量を引き出してショパンコンクールに持って行ったのも日本人調律師の越智氏。山内氏も越智氏も基本が同じ、というところにこそ意味がありま〜す。
シューマンのユーゲントアルバム動画シリーズ〜(・o・ゞ
・第6曲「哀れな孤児」:アドラー社の大型リードオルガン
https://bergheil.air-nifty.com/blog/2017/02/op686-1a50.html
・第10曲「楽しき農夫」:ペトロフのアップライトピアノ
https://bergheil.air-nifty.com/blog/2017/02/op6810-dbae.html
・題名無し第30曲:ペトロフのアップライトピアノ
https://bergheil.air-nifty.com/blog/2017/02/op6830-e4f9.html
« J.S.バッハの『フランス組曲第6番 BWV817』から第5曲「ポロネーズ」を、フレンチクラヴサンで | トップページ | 3月18日@中野/古楽かふぇライブ&トーク「筒井一貴クラヴィコードライヴ」〜古楽喫茶店主に捧ぐ〜 »
« J.S.バッハの『フランス組曲第6番 BWV817』から第5曲「ポロネーズ」を、フレンチクラヴサンで | トップページ | 3月18日@中野/古楽かふぇライブ&トーク「筒井一貴クラヴィコードライヴ」〜古楽喫茶店主に捧ぐ〜 »
コメント