中島みゆき 作詞/作曲『サッポロSNOWY』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で
中島 みゆき 作詞/作曲『サッポロSNOWY』を、1894年にベーゼンドルファー社が作ったピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)を使って弾きました。盛大なピンボケ御免。m(._.)m
昨日(2/6)今シーズンの『さっぽろ雪まつり(大通会場・すすきの会場)』が始まりました(http://www.snowfes.com/)が、『サッポロSNOWY』とは、いかにもこの時期の題名の曲ですね。非常に美しい曲ですが、まぁ中島みゆきですから、例のごとく、いまだ叶わぬ恋と孤独感とを切々と語り続けていまして、お祭り気分もへったくれもございませんw
さて・・・美しくも切ないイントロからの歌い出し、
<大陸からの強い寒気が下がって>
と、単調さをことさらに強調するように全く歌う素振りを見せずに始まりますが、昔の天気予報キャスターどころかさらに無味乾燥な「気象通報」を彷彿とさせられるなぁ・・・と感じるのはワタクシだけでしょうか。これで何度天気図を自分で描いてみたことか(・o・ゞ
そして各節のラストに置かれている
<今日も天気予報 長距離で聞く>
といういわば「決まり文句」は、現代ではもはや知る人も少なくなったであろう、電話で市外局番+177番をダイヤル(!)して聞く天気予報のこと。このサービスは今なおしっかり続いていますぞ!
http://www.jma-net.go.jp/common/177jmh/telephon.html
『サッポロSNOWY』が発表された1991年当時、旅行に出る前にテレビの天気番組や新聞の天気図を見るのは当然のこと、さらに念を入れて旅先の気象台が発表する天気予報を長距離電話で聞く、というのは少なくともワタクシの周りではそんなに珍しいことではありませんでした。黒電話の音質ですから無味乾燥な棒読みがさらに聞きづらかったりもするのですが、これで旅に出る気分が高まっていたような記憶もありますね〜。
ですが・・・この『サッポロSNOWY』では、想い人と過ごしていた札幌を離れた主人公が長距離電話で札幌の天気予報を毎日のように聞いている、という情景/構図。それに加えて二番の
<氷の国の人は涙のかわりに負けん気なジョークを言う>
という一節、主人公のおそらく<サッポロSNOWY まだ SNOWY 帰れない>という「負けん気=プライドゆえに戻れない葛藤」でしょうか。なかなか痛々しく感じられますが、実は多かれ少なかれ誰にでもこのような一面はあるんですよね。
中島みゆきの曲を歌詞のないピアノソロで弾くのには限界がありますが、切々とした心情を美しくしみじみと歌い上げているところ、昔のピアノの表現力を借りて少しでも近づけられればいいなぁ・・・と。
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コメント
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ご無沙汰をして居ります。
時々覗いてピアノ演奏などを楽しませていただいていますが、中島みゆきがお好きとは気が付きませんでした。
実は小生のパソコンの先生が大ファンで、中島みゆきの歌を全部歌って、ブログ(you tube)で流しています。
動画もくっつけて、友人と二人で歌ったりしています。
小生のブログは(大した出来ではありませんが)一応軌道に乗ったので、かねてから作りたいと思っていたホームページ作成の指導をお願いし、
見本に筒井さんのホームページをお見せしたら大変喜ばれました。
一緒に聴きました。中々良い曲と演奏ですね。
パソコンでは貧弱な音ですので、もっとよく聞けるようにしなければならないと思いました。
機会があったら、中島みゆきの歌のピアノ演奏を生で聴きたいですね。
尚、筒井さんのブログを、小生のブログ「モーツァルティアン488y」とリンクさせていただいてよろしいでしょうか?
投稿: モーツァルティアン488y | 2017年2月12日 (日) 20時02分
>モーツァルティアン488yさん!
実は、中島みゆきの詩と音楽のパワーを知ったのはつい最近のことでして。この強さならピアノソロでもある程度伝わりそうだな、と思って丁寧に弾き始めてみたらハマってしまいまして。
それにしても、パソコンの先生、全曲を歌ってYouTubeに流しておられるとは、筋金入りですね〜(・o・ゞ
ブログとのリンク、どうぞよろしくお願いします!m(._.)m
投稿: 筒井一貴/本人 | 2017年2月14日 (火) 16時39分