中島みゆき 作詞/作曲『LOVERS ONLY』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で
中島 みゆき 作詞/作曲『LOVERS ONLY』を、1894年製ベーゼンドルファー(ウィーン式アクション/85鍵)を使って弾きました。
<あの日あなたに聞いたのに>の後に、<Merry Xmas, Merry Xmas>
と、2度下降のいわば「ため息音型」で D-flat -> F7 というなんとも言えない/癒えないコード進行の上に歌われるのは、呪詛なのか、未練なのか、それとも自虐なのか・・・
しかもその前フリが、
<ほんのひと月前の別れも 昔のことと許される夜>という歌詞はクリスマスソングとしてはあまりにもあんまり、そして炸裂する2度下降の「ため息音型」の執拗なまでの連発。でもコレこそが中島みゆきの世界なのでしょうね。
・・・ピアノだけだと華やかな曲に聞こえてしまうところが、またな〜んとも微妙で(・o・ゞ
昔の楽器の表現力/ポテンシャルはそもそもの「格」が違い、それをクラシック音楽にだけ使っていてはまことにもったいない。100年前の欧米には現代とは比べものにならぬほど多くのピアノメーカーがあり、そのどれもが個性あふれる音色を誇っていました。このピアノ黄金期の銘器:一世紀以上昔のウィーン生まれのベーゼンドルファー、1894年製ウィーン式アクションのピアノの音色をお楽しみください。弦やハンマーに至るまで完全にオリジナルそのまま、という状態のヴィンテージピアノは世界的にも相当に貴重です。
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