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2016年12月21日 (水)

フィビフ(フィビヒ)の生誕祭によせて『気分、印象、そして追憶』から op.41-139 を、ペトロフP159グランドピアノで

今日(12/21)はチェコの作曲家、フィビフ(フィビヒ)(1850-1900)の誕生日ですよ〜(・o・ゞ
フィビフはいわゆる「有名な作曲家」には入っていませんが、昨今ようやっと好事家のネタとして重宝されるwようになってきました。

フィビフが生涯の終わり近くに376曲にわたって書き続けた連作ピアノ曲集「Nálady, Dojmy a Upomínky, op.41, 44, 47 & 57(邦訳:「気分、印象、そして思い出」「気分、印象、そして追憶」)」から、「ポエム/詩曲」という通称で有名な op.41-139 を、チェコのピアノ:ペトロフの最も小さなグランドピアノ(159cm)で弾きました。この小曲集、いささか短すぎと思える曲も少なくないwのですが、美しい佳品の宝庫であります。
※なお、この曲は全音楽譜出版社から伊藤仁美の校訂で「ジョフィーン島の夕べ」というタイトルがつけられていますが、これはフィビフ本人はあずかり知らぬことです。

ここで使っているチェコ製のピアノ「ペトロフ」にはいまだにイマイチという印象を持つ人が多い(というか、そもそも知られていないw)のですが、実は「ペトロフ」専門店の ピアノプレップ 代表の日本人技術者:山内 敦 氏がとにかく「普通」の方向のみを突き詰めて精〜密に手を入れたところ、大化けしまして。
「音が響く」ということはえてして「大きな音がする」と誤解されがちなのですが、この楽器のように木の箱の響きが滑らかで小さな音の余韻がす〜っと伸びていくことこそが「響く楽器」の真骨頂でありま〜す。箱を低音まで素直に響かせるためには「サイズ」が大きい方が有利なのは自明ですが、わずか159cmの小型グランドピアノでここまでの響きを作り出すヨーロッパの楽器づくりの伝統おそるべし!

クラシック音楽の世界でピアノと言えばなんでもかんでも超有名メーカーのフルコンサートグランドピアノばかりがもてはやされる、という風潮には大いに疑問を持っています。50人程度のサロンはかなり増えていますが、そこに入れるピアノの大きさや調整が「ハコ」に見合うかどうかの判断、なかなかどうして難しいです。演奏家もフルコンサートグランドピアノをが〜っつり弾くのに慣れていることが多いですし。

もちっと音楽自体の多様性に即した楽器選びができるような環境、そうしたいと切望する演奏者、そしてそのような音楽が聴きたいと願う聴衆が整うとすんごく愉しいでしょうねぃ(・o・ゞ

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