ドヴォジャークの生誕祭によせて『ユーモレスク op.101-7』を、ペトロフのアップライトピアノで
本日(9/8)は、チェコ(ボヘミア)の作曲家、ドヴォジャーク(1841-1904)の誕生日ですよ〜。
チェコと言えば音楽家の国ですが、とりわけ弦楽合奏は他国の追随を許さぬほど特別に素晴らしいと思います。
弦楽器とは、良〜く響く華奢な木の箱にさまざまな材質の弦を張って、それをなんらかの方法で振動させて楽器にしたものと大ざっぱに言えますが・・・あれ、ピアノもそうですよね〜(・o・ゞ
☆現代オーケストラで使われる弦楽器は木の箱に金属製の弦を張ってそれを弓に張った馬のしっぽの毛でこすって音を出します。
☆現代のピアノは木の箱に金属製の弦を張って固く巻き締めたフェルト製のハンマーで叩いて音を出します。
チェコにはペトロフ(PETROF)というピアノメーカーがあり、このメーカーは社会主義時代を乗り越えてしかも昔ながらの雰囲気が響きとして残されているピアノを作っている、奇跡的なメーカーです。しかもその良さは、白金台の技術者のペトロフ専門店:ピアノプレップ に匹敵するほど時間をかけた丁寧な調整でないと十全に発揮されないという(実はチェコの本社もピンと来ていないらしいw)。日本人の器用さ真面目さ、ココに極まれり!
さて、先日紹介したグリーグの動画のときにも書きましたが、音楽には乱暴に分けて二つの方向wがあるなぁ・・・と思っておりまして。それは、ヴィルティオーゾ的な大向こうを唸らせるような方向と、親しみやすくしみじみと心安らぐような方向かと。
現代のピアノがヴィルティオーゾ的な方向を向かざるを得ないのは無理もなく、それが金属的打楽器的衝撃的(同じにするなと言われそうですがw)な方向になってしまうのも既に言い古されています。論理を飛躍させますがw、現代人の心にとって意味のある方向は、実は親しみやすくしみじみとするような方向で、それは必ずや昔ながらのノスタルジックな雰囲気の中に!(`・ω・´)シャキーン
この動画で演奏している有名(すぎる)wな『ユーモレスク』はヴァイオリン独奏曲としてばかり知られていますが、もともとは『ピアノのためのユーモレスク集 op.101』として8曲セットでドヴォジャークが作曲した曲集の7曲めなのでありま〜す。これがさまざまな楽器のための編曲で流布しており、編曲者によってけっこう違っていてまことに楽しい愉しい。
このオリジナルのピアノ曲を、ペトロフの小型アップライトピアノ(高さ118cm)で弾きました。どうぞお楽しみいただければ!
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